こわれゆく女 HDリマスター版 [DVD]

監督 : ジョン・カサヴェテス 
出演 : ジーナ・ローランズ  ピーター・フォーク  マシュー・カッセル  マシュー・ラボートー  クリスティーナ・グリサンティ 
  • Happinet(SB)(D)
3.76
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4907953035270

感想・レビュー・書評

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  • *o○*:.:ローランズ迫真の心の抑揚劇:.*o○*  






    俳優であり本作の監督であるジョン・カサヴェテスが、実生活上の妻であるジーナ・ローランズを1~10まで知り尽くしていればこそ、彼女の演技力を信じベストを要求してここまで作り上げることが出来たのだろうと思わせる作品。



     それゆえローランズの演技は正に鬼気迫るものがある。
    ピーター・フォークの扮する夫:ニックは観ていて時折り苛立った。
    「この人、妻のこと本当に分っていないんじゃないか!?(怒)」と…



    妻の“退院祝い(入院理由が理由だけに)”と言い家に入りきれない人数の者(しかも面識の無い者まで)を招待するとは普通じゃないような?(苦笑).
     それが自分で気づいていないとしたら彼の心もまた,故障しかかちゃいやしませんか??となった(笑)。


     まっ、“ぶっきら棒”という性格を意図してのことだろうが、それにしても妻の神経を逆撫でするのも甚だしい夫だなぁと感じたのは私だけだろうか。



     笑えたシーンは…
    二人がリビングを、ほそくさと片付けて(ここが寝室に早変わりする)、ベッドメイキングを(ルンルン!)気分で行なう合同作業だ。
     これ(Sex?)だけは“こわ(壊)れて”いても共通の悦びとしているようでもあり…(照れ笑)


    ☆.:*・’・*:.。☆。.:*・’・*:.。☆。.:*・’・*:.。☆。.:*・’・*☆



     まともそうに見えるかと思うと、いつの間にやら(プッつん!)と、糸が切れた感じになる妻のメイビル。
    まるでタイトロープの上を、前後、左右、激しく体を揺さぶるかのようにして生きている彼女は、観ているこっちも息が付けなくなる。
     ストーリー上で彼女を看ている夫のニックよりも、観ている側のほうが、ハラハラする!。

    《危なくて》
    《厄介で》迂闊に彼女に触れることすら難しいのだ。



     それでも唯一救われる想いになるのは、
    メイビルの中で子供達に対してだけは“変わら愛情”を母親として、壊れた彼女なりに示し続けていること。



     これは決して他人事ではないかもしれない。

     混沌とした現代社会に在っては、日夜“様々なストレスを抱えている私達”。
    そんな私達の身の上にも、いつ・何どき・誰がなってもおかしくない。
    ふとそう想って観た瞬間、ある種の恐怖が襲ってきた。





     【余 談】

    撮影に使われたこの家は、故カサヴェテスとジーン・ローランズ夫妻の実際の家が使用されたとのことである。  
       

  • 妻ジーナ・ローランズと夫ピーター・フォークの俳優魂のぶつかり合いが見どころです。ほとんどBGMがありません。妻の狂気を小出しにして、いつ爆発するかとハラハラでした。明らかに邦題は誤訳です。妻は最初から壊れていて、壊れていくのは夫の方です。原題を直訳すると“(夫に)支配された女”です。

  • 壊れゆくさまが絶妙。
    壊れた女を見る不安さと、持ち直した時の安心感の往来に揺さぶられた。

    私はどうしても妻目線で見てしまうので、退院祝いパーティーシーンはもうものすごいストレスでした!
    見ている方も一緒にストレスを与えて追い詰めていくのがすごい。

    母から引き剥がされ、まとわりつく子供たちがまるで子猫みたいで可愛かった。

  • 「グロリア」のジーナ・ローランズと「コロンボ」のピーター・フォークだ、と期待はしていたが、内容に関してはまったく前情報なしで鑑賞。
    はじめはざらついた質感や、異様なクローズアップや、物語を排除した細部の描写に、妙な映画だなと思ったが、いつの間にかぐいっと引き込まれていた。
    これぞまさにドキュメンタリーとして、現実にこんな熱量の夫婦がいるような気さえさせられていた。
    なんてチャーミングでなんて哀しい女なんだろう。
    (「ベティ・ブルー」や「奇跡の海」のような甘さがない)
    躁鬱や幻覚に左右されながらも、根本には夫と子への愛がある。
    愛されていなければいけないという(商品と化した)女性的な思いもあり、不安定な足場につかまったり振り落とされたり。
    病がまだらになっているのが妙にリアルだ。
    (彼女の父母との関係も気にかかるところ)
    一方夫は妻の病を気にしすぎて、変なところが他人の眼に触れるのを恐れている。病的なほどに。
    だからこそ、愉しまなければいけないと形式ばかりにとらわれて、少しでも自分の理想に外れると喚き散らしてしまう。
    共依存と言ってもいいのか、どうも夫も壊れかけに見える。
    だが、根本においてはこの夫婦は子供たちを軸にして愛し合っているのだ。彼らなりのやり方で。
    この家族は大きくは変わるまい。病に治癒はない。寛解と再発を繰り返しながらも徐々に疲弊し続けていく。十年二十年のスパンで。
    まあとにかく凄まじい映画を見てしまった。

  • ジーナ・ローランズの怪演が素晴らしい。しかし、ピーターフォークは、そこまでイラチにならなくても良かったのではないか。

    ワイパーで雨を払う車内からフロントガラスを映すショットは、不安を予感させて良かった。

    ただ終盤の子どもたちの言うことの聞かない感じにイラついてしまう。

    画面的な遊びや小休止があまりないのも特徴。

    【ストーリー】
    土木作業の現場監督ニック(ピーター・フォーク)とその妻メイベル(ジーナ・ローランズ)。メイベルは家族や友人に対する強い愛情の念をコントロールできない性格だ。

    ある日、夫婦2人だけで過ごす予定の夜に、突発的な事故でニックが帰宅できなくなったことをきっかけに、メイベルの奇行が目立ち始める。友人に忠告されても、妻の精神異常を認めないニックだったが、自分の愛情がメイベルに伝わらないことに苛立ち、彼女を精神病院に入院させる。

    半年後、多くの友人や親族を招き、メイベルの退院を迎えようとしたニックだったが、入院前とまったく変化していないメイベルが、必死になって自分を抑制しようとしているのに気づき、皆に帰ってもらい、3人の子供たちと夫婦だけで、再会の夜を過ごそうとする。

    ヒステリー状態になったメイベルと家族たちは自分たちの愛情を激しくぶつけ合い、子供たちを寝かしつけ、夫婦2人きりになったメイベルの顔には、穏やかな笑顔が蘇った。

    精神のバランスを崩していく主婦とその家族たちの姿を描く人間ドラマ。平凡な家庭の現実感あふれる生活を背景に、微妙なバランスの基に成立している人々の関係が描かれる。監督・脚本は、1989年に59歳の若さで他界した、アメリカのインディペンデント・フィルムメーカーの代表として、また個性的な2枚目俳優としても活躍した「オープニング・ナイト」のジョン・カサヴェテス。

    製作は「グロリア」などの製作を担当し、写真家でもあるサム・ショウ。撮影はマイク・フェリスとデイヴィッド・ノウェル、音楽は「ラヴ・ストリームス」のボー・ハーウッドが担当。主演は、共同出資者でありカサヴェテスの旧友でもあるピーター・フォークと、カサヴェテスの妻で、最近でも「ナイト・オン・ザ・プラネット」や「私の中のもうひとりの私」で健在を示すジーナ・ローランズ。

  • 1975
    画面に漲る狂気。至上の愛の映画。

  • Absolutely so.


    私が生まれ変わりだと信じてやまない映画作家ジョン・カサヴェテスの『こわれゆく女』を観た。

    批評なんてできないけど、あの映画は結婚する前の男女に必ず観てもらいたいと思った。

    女の無邪気さ、狂気。
    それに触発される男の優しさと狂い。
    夫婦、親子、親類、家族。
    愛、愛、愛。

  • オーディトリウム渋谷にて。名画。人は誰しも異常である。ピーター・フォークとジーナ・ローランズの演技が名演すぎる。

  • 家族というものに、期待しすぎていたのかも。思い通りになんていくわけない。それでも、素晴らしい。

  • チビッコ達の必死にママを助けようとする姿に胸がアツくなる(;つД`)

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