ウルトラミラクルラブストーリー [DVD]

監督 : 横浜聡子 
出演 : 松山ケンイチ  麻生久美子  ノゾエ征爾  ARATA  藤田弓子  原田芳雄  渡辺美佐子 
  • VAP,INC(VAP)(D) (2009年11月26日発売)
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021133777

感想・レビュー・書評

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  • なににびっくりしたって、エンドロールで「ARATA」の名前を観た時。「この私がARATAを観逃すわけない!」と思い、でもどこで出てたのか全く分からず、しかし本編を観終わってから予告編を観直したら「そうだARATAも出てるなら観よう、と思ったんだった」ということを思い出した。

    前置きが長くなったが、この作品のある一端の重要な部分を担う人物が首から下だけ登場するんだが、観ていて「なんていい声で、顔が見えないのにいい芝居だってわかる演技をする俳優なんだろう。誰だこれ?っていうかこういう登場の仕方での出演依頼ってどうしてるんだろう?顔が出ないんだからそんな有名どころには依頼出来ないよなあ、しかし確実にこの人芝居巧いなあ」と思っていたその人こそがARATAであった。

  • 2009年 日本 120分
    監督:横浜聡子
    出演:松山ケンイチ/麻生久美子/ARATA/原田芳雄

    青森で、亡くなった祖父のかわりに祖母を助けて農業を営む青年・陽人(松山ケンイチ)は、ある日東京から引っ越してきた保育士の町子先生(麻生久美子)に一目惚れ。しかし町子は東京で彼氏・要を交通事故で亡くしたばかり。しかも彼氏は浮気中の事故で、衝撃でとんだ頭部がまだ発見されていない。それでもおかまいなく陽人は町子先生との距離を縮めようとするが…。

    ファンタジーだとは思って見始めたけど、なんだか序盤からイマイチ登場人物に共感できない。陽人はたぶん軽度の発達障害があり、言動がはちゃめちゃ。映画だし別にそれはそれで構わないんだけど、個人的には農業を営んでいる陽人が、自分の作った野菜をトラックで販売しているときに客ともめて、大事な野菜をぼんぼん投げつけてぐちゃぐちゃにする場面で、なんか違う、と思ってしまった。自分で丹精して育てた野菜だよ?子どものようにピュアなら大事にしなよ。

    あと保育園で親の迎えがこない子供たちのために町子が残業しているところへ陽人が送ってあげるから今すぐ一緒に帰ろうとしつこく誘うシーン。町子は親が来るまで子供を預かるのが仕事だから当然断る。しかし陽人は子供なんか一人で大丈夫と町子の腕を引っ張る。一緒に帰りたいなら待てばいいのに、なぜ町子に職務を放棄させようとするのか。保育士が子供置いて帰っていいわけないでしょう。この最初の30分くらいでもう陽人を受け付けなくなってしまって、ほぼ見る気を失ってしまった。

    ある日、陽人は思いつきでキャベツ畑に首だけだして埋まって遊び、さらに近所の子供はそこへ農薬を撒いてしまう。翌朝、かかりつけの医者(原田芳雄)のところへ運び込まれた陽人は、なぜか常識人になっており、町子先生とも普通に会話が成立。しかしその後ゲロを吐いたらもとに戻ってしまい、以来、陽人は、賢くなるために農薬を浴びる=町子先生と両想いになれるはず、という理論のもとに奇行を繰り返すように。

    そしてなぜか町子の死んだ元カレ要あてに手紙を書きポストに投函する。ついにある日、散歩中に、ふいに頭部のない男=要(ARATA)が現れ陽人と会話。陽人は要の履いていた靴を気に入り、とりかえっこしてもらう。町子は陽人のはいている靴が要のものだと気づく。ぶっちゃけ、ARATAが出てるから見ようと思ったのだけど、首から上がないから顔は見れません。これ映画館に観に行ったファン激怒だったろうなー。

    結局、農薬浴びすぎて陽人は死亡診断されるのだけど、なぜか心臓が止まっても生きている。なぜか急にほだされた町子は陽人の世話を焼くように。しかし陽人は漁師に熊と間違えられて射殺されてしまう。さすがに死んでしまった陽人、本人の遺言でホルマリン漬けの脳が町子の元に。ある日町子が子供たちと森で遊んでいると、熊が現れる。子供たちを守るため、陽人の脳みそを熊に投げつける町子。熊は脳みそを食べてしまう。終わり。

    個人的にはファンタジーとしての許容範囲を超えており、もはや理解不可能。あまりにも命を軽視していて、主旨がまったくわからない。津軽弁が聞き取れないとかは我慢できるけど、何を伝えたいのかわからない、何も伝わってこないことには困り果てた。

  • 横浜聡子さんの名前を知ったのは『俳優 亀岡拓次』の頃だったと思うけど、同世代の女性監督ということで気になってました。次に『バイプレイヤーズ』で、テレビドラマの監督もするのかーと(テレ東なので未見)。『ひとりキャンプで食って寝る』は夏帆出るし放映前から楽しみにしてた(こちらはBSで観てます)。

    というわけで『ウルトラミラクルラブストーリー』を観ることに。松山ケンイチは嫌いではないけど麻生久美子が苦手だから食指が伸びなかった作品。同様に『時効警察』もオダギリジョーは好きだけど…と。麻生久美子でマトモに観たのは『カンゾー先生』ぐらい。理由は脱いでるから(苦手ちゃうんか)。

    音楽だと冒頭5秒、映画だと冒頭5分で直感的にどうなのか「わかる」時がある。他の方もあると思う。
    この映画は冒頭の部屋のシーンからヤバい空気で……観ていくとドラッグ映画だった……。

    ブクログでの評価が非常に低い作品ですけど、これはほんとそうでつまらなかった。
    映画もアート作品だから、絵画や音楽と同じで何をしても良い。自由。
    (この作品は違うけど)例えば夢オチの場合ダメと言われることが多いが、私はそうは思わない。ラストが現実で、メインで描かれる夢の部分が面白ければ別に良い。

    この作品は、そもそもの途中の好き勝手やった部分がつまらない……。まあ面白い点が完全にゼロではないけれど。
    「好きにやってみました、えへへ」みたいな作品だと本当に自己満足。アートは自己満足で良いけど、じゃあ監督本人にこれを観せて本当に面白いと思ってんの?って訊きたくなる。

    全編津軽弁なのは良かった。こういう作品はもっと作られるべき。何言ってるかさっぱりだったから、字幕がついていてありがたかった。

    そしてこんな内容なのに原田芳雄とか藤田弓子とか良い俳優さんがよく出たよな!音楽も大友良英だし、ARATAもあの出演方法でよく出たな……。

    横浜聡子監督の才気が感じられないわけではなかったから、前作の『ジャーマン+雨』の方が良いのかもしれない。けど『ウルトラミラクルラブストーリー』は、あんまり好きな作品ではなかったです。


    それで、感覚的にATG映画と似たようなところも若干感じたので、横浜聡子監督がどんな映画が好きなのか調べてみました。

    デプレシャン、カラックス、キアロスタミ、あと羽仁進らしいけど…それでどうしてこうなるのかわからん。ATGや羽仁さんの作品は私も好きだけど、別に好き勝手にやってるわけではないし、きちんとストーリーがあるしなぁ。

  • うるさい上に理解しにくい方言をまくしたてるだけで不快。
    首なし出てきたり生き返ったりは追い打ち。早送り。

  • ポップなタイトル名と、その内容にギャップを感じる人が多いかもしれない。
    なにより全体を通しての津軽弁。あれは、言語は音として聞いて内容は感性で受け止めろってことなのか。
    ちゃんと理解しようとする程ストレスがかかる。

    ARATAの使い方が自然で笑えた。警察、なんで捕まえないのww?
    でも最後のシーンに唖然。最後まで見て思ったのは、生命の危機に触れながらも一人の女性を想い続けた青年の一生、という意味でウルトラでミラクルってタイトルにしたのかなってこと。

    町の皆さんが陽人をまるまる受け入れてくれてるけどそれは25歳でまだ若くかわいげがあるから?
    あっちゃん(母親)亡き後の彼がこの町に住み続けられる自立の道はあるのか。先行きがあやしい。
    映画だからそこまで考えなくてもいいかもだけど。

    陽人が再び死ぬことで物語は終わりに向かい、それぞれがそれぞれの道を歩みだす。
    陽人の一途さ、ADHDの役を清々しく演じた松ケンに拍手★

  • とっても不思議なお話でした。掴めそうで掴めない、そんなお話。
    キャラクターとか舞台設定とか、殆ど詳しく説明されないままどんどこお話が進んでいく感じです。
    結局のところ、町子さんは陽人くんのコトについて知っていたのかしら?生き返った時点で知るコトになったのかしら?

    私が作品を見る時、日々の消化物が多いせいで大抵早送りで見るのですが。あ、何喋ってるか分かる程度の早送りができるのですよ、ウチのデッキさん。助かってます。…じゃなくって。
    で、今回もその態で見始めたんですが、津軽弁が何て喋ってるのかが分からな過ぎて、途中から通常運転で見ました。ていうか、通常運転で見ても若干、何喋ってるのか分からなかった…。

  • 隣県出身なので方言の壁はそんなに感じなかったけど、とにかく不条理でシュール。でもずっと好きな映画です。


    初めて見たのは小学4年だったけど、本当に何が何だか分からなかった。が、陽人の頭の中も、いつもこのくらい超展開で訳が分からないんだろうなと今なら思う。
    その中で、ただ1つ陽人にもはっきり分かることが「わーはまちこ先生のために死んで生ぎでらんだ!」というのが、愚かなほど純粋無垢で愛おしい。その点ではキャッチコピーに偽りなしだと思っている。

    それと、幼稚園児2人がシニカルで毒のある漫才をするシーンが個人的にお気に入り。そこ以外も、青森弁で饒舌に語るシーンはどれも好きです。

  • タイトル通り
    ウルトラミラクルラブストーリーでした。

    いや、
    ウルトラミラクルどころじゃない(笑)

    青森弁(?)も初めは聞き取れないけど
    だんだんわかるようになるから
    あら不思議。

    松ケンがかわいい。
    やっぱ演技がうまいです、この人。

    麻生さんの途中からの
    変わりように
    ちょいびっくり‥(笑)


    好きな人の為に
    進化する。
    心臓がなくても
    人は人を愛せるってことか?

    好かれたい。
    ずっと一緒にいて欲しい。
    結婚して欲しい。


    首なしくんはARATAなんかな?
    首なしくん‥首がなくても
    かっこいい(笑)


    考えても理解はできない。
    感覚で見る映画。

    たまに涙が出そうになる。


    しかし‥オチはないね。
    あれは嫌。
    もう絶対嫌。
    観たことを後悔させる‥(笑)




    どうじに二人も
    すきになるなんて信じられない
    ぼくは一人でも
    多すぎるくらいだ

  • 奇をてらっただけの、なんて悪趣味な映画。。。
    青森弁で語られる「じゃがいもの作り方」の録音テープは、詩みたいで良かった。

  • 何がしたいんだかよく分からない映画でしたねぇ…農薬被って死んだと思ったら生きていますし…ファンタジー? SF? この設定は何なんでしょう!!

    ↑と怒り心頭かと言えば決してそういうわけでもなく、っていうか、大して集中せずに観たのでもう内容のほとんどを思い出せないんですけれども、主演の二人は素晴らしかったと思います! 全編津軽弁というだけあって、松ケンさんは演じるの難しかったんじゃないでしょうか…とか、色々考えながら観ましたけれども、演じたお二人でさえ、当映画のストーリーがどういったものなのか、説明するのは難しいんじゃないでしょうか…。

    そんなわけで新人監督さんのデビュー作でした。近々、新作も公開されるとかいった情報を新聞で見かけて当映画を観てみたわけですが…意味不明の一言!

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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