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- / ISBN・EAN: 4523215038386
感想・レビュー・書評
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知らなかった事ばかりで勉強になる。
ドキュメンタリー映画はまず問題点をあげ、明確な「敵」を指して
問題を指摘する内容が多いけれど、
こちらは、実際にコーンを育てながらのドキュメンタリーで
どこか温かみのあるほんわかとした雰囲気で心地よい。
作り手の顔が見えているのも、その一つの理由かも。
何にせよ、食に対する考えに一石を投じてくれたので、
私にとっては感謝したい作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカの食生活について、農業をスタートに問題に迫っている。
アメリカの話ですが、日頃自分たちが意識せずに食事をしていること、健康の問題と環境の問題はリンクしており、どこからいかにして食べ物が作られるかという問題に気付かせてくれます。
自らトウモロコシ生産を行い、その後の流通を見るという、常に生産者としての目線があるのが新鮮だと感じました。 -
アメリカ農業の代表的な作物の一つとなっている「とうもろこし」について、「実際に栽培してみた」というドキュメント。
この「とうもろこし」が曲者で、ガムシロップ等をはじめとした添加物の主成分になっているそうで。これが現代の食品にはなくてはならないものになりつつあるのが怖い。で、栽培も思いのほか簡単。収穫まで割と順調に進んでいた。味は・・・そういうものではないらしい。つまり、味わう「とうもろこし」ではなく、加工原料としての「コーン」なのだ。
ポイントは栽培するにあたっての届け出から収穫後の収入までの流れがしっかり映像に残っていることと、主人公らの手を離れたコーンがその後どのように扱われるのかというところまで追跡しているところだろう。
なぜ、膨大に余っているにもかかわらずコーン畑は拡大するのだろうか。誰が幸せになるのだろうか。
結局、中小の農業経営者は廃業せざるを得ないことになっている。その背景には、どうやら『フード・インク』にあるような食品系大企業の存在が見え隠れする。 -
フードインクと並ぶ 食についてのドキュメントなのだが、ちょっと控えめな感じ。コーンが食にどれほど(悪)影響を与えているか。撮っている側は明らかに意図しているはずだが、協力してくれている農家に気兼ねしたかずいぶんマイルドに述べている。コーンと畜産とかコーンと健康とか本当はもっとおぞましい事実があるはずだ。