エスター [DVD]

監督 : ジャウム・コレット=セラ 
出演 : ベラ・ファーミガ  ピーター・サースガード  イザベル・ファーマン 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.82
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  • (7)
本棚登録 : 1311
感想 : 278
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135779588

感想・レビュー・書評

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  • (Amazonより)
    9歳の少女エスターには、悪いことばかりが付きまとう。生まれ故郷のロシアでは孤児となり、以前の育て親は火事で亡くなり、エスターだけが助かった。でもコールマン一家に養子として引き取られ、ようやく彼女に平穏が訪れた。そう、クラスメートが高い滑り台の上から転落するまでは。孤児院のシスターが誰かに殴り殺されるまでは。そしてエスターの新しい母親が、あの悲惨な火事は本当に偶然だったのかしらと疑惑を抱くまでは……。ダークキャッスル・エンタテインメントが贈る、衝撃のサイコスリラー『エスター』。謎、疑惑、そして恐怖が、万力のように観る者の心を締め上げる。可愛くて、賢くて、独創的で、とっても情緒不安定な女の子エスター。出会ったら、二度と忘れられない。





    GYAO!の木村くんの配信番組で映画通のLiLiCoさんがお勧めしていて アマプラで無料配信していたので観ました。
    エスター役の女の子はもちろん、他の2人の子役もみな演技が上手いなと思いました。
    若い頃はホラー系は割と好きで 『13日の金曜日』とか『エクソシスト』など観ていましたが 最近はあまり観なくなっていました。
    エスターがお義父さんを誘惑しようとした時の化粧には ちょっと笑いかけてしまいましたが...
    エスターの狂気ぶりがとても伝わってきます。

  • 礼儀正しいエスターが、だんだん本性を現し、平然と人を傷つけ、ヒステリックに叫ぶ。そして養母と子供たちがエスターによって追いつめられ、養母がエスターの恐ろしさを訴えても周囲から信じてもらえないほどエスターが周りを欺いていく様子にジワジワとくる恐怖を感じました。
    最初はエスターが年の割に頭が回る子供なのかと思っていましたが、エスターが常にリボンを身に着けていること、歯の治療に行きたがらないこと、その理由が明らかになったとき疑問が解決したと同時に心底恐ろしくなりました。ラストまで終わりが読めなかったです。
    そしてボーナストラックに収録されているもう一つのエンディングを観たとき、より一層恐怖が増しました。

  • 『この娘どこか変だ』
    この不気味な表情に添えられた,まんまのコメント。

    子供がやらかすホラー映画は好きじゃないのだけれど、一度目にしたら最後、手に取るまでは帰さないよ…無言の圧力に押されて、レンタルしてきた1本。

    三人目の子供を流産し、失意の底の沈む夫婦の元へとエスターは孤児院よりやってきた。
    話し上手で処世術に長けていそうな9才の少女は、多少風変わりな所もあるが、絵がうまく、人を引きつける不思議な魅力が存分にある。

    そんなエスターに両親の関心を奪われた長男の不満。
    聴力障害があるものの、姉が出来たと素直に喜び、心を許していく愛らしい長女。
    そして、どこか不自然を感じる父親に対しての態度。
    平穏だった家族の日常は徐々に乱されていく。

    何か、おかしい。
    この娘、何を考えているのだろう?

    そして少しずつ露見されていく本性に気がつき始める母親。
    が、
    かつてアルコール依存症であった彼女の話をまともに聞くものはいない。

    愛らしい9つの子供は邪悪な心などもつはずはない。
    誰も、
    誰も、
    すぐそこにいる悪魔の存在には気がつかない。

    皆、目で見る事しか信用しないからだ。

    家族、と言う心の絆も
    目の前にある事実の前では脆いものだ。

    実際、ストーリーが進むにつれ、
    この仲良し家族に過去何度も訪れた愚かしい出来事も
    明らかにされて行き、物語には更に深みが増していく。


    オーメンの様な心霊系の悪魔ではない。
    (だが、その非情な行為はオーメン並みの残虐さ)

    一体、彼女は何が目的なのだろう?
    そして、9さい(?)の子供がここまで犠牲を払ってでも得たかったものとは何だったのだ?

    エスターを引き取る前に交わされた夫婦の会話が心に残る。
    「子供はもう、二人もいるのだし…
     無理をしなくていいんだよ。」と言う夫に
    妻は
    「違うのよ。流産して赤ちゃんに注ぐ事ができなくなった愛情を、エスターにすべてあげたいのよ。」

    え…
    おかしいでしょ。
    溢れる愛には限りがない。
    どんどん注げばいいじゃないか。
    二人の子供に、今以上の愛を。
    行き場のない愛などは存在しないのだ。

    見知らぬ子供を引き取って、今は亡き子供の分の愛を注ぎたい、という願いは、
    ただの喪失感、寂寥感、その穴埋めをしたかっただけに過ぎない。

    愛とは寂しさを埋める為の感情ではない、と思うのだが…

    実はエスターが、恐ろしい殺人鬼となってしまった理由も、その辺りにあるような気がする。

    愛とは与える場合のみ、愛であり、
    強く求めるもの、欲しいと願う心とは…
    果たして、本当に愛と呼べるのだろうか?

  • 赤ん坊を死産した夫婦は、エスター(イザベル・ファーマン)という一人の少女を養子に迎え入れた。
    しかし引き取ったその後、エスターの本性に気付き始めた妻のケイト(ベラ・ファーミガ)は夫のジョン(ピーター・サスガード)たちにそれを知らせようとするが、彼女の警告は聞き入れられないまま時間が過ぎていく…。
    出演はベラ・ファーミガ、ピーター・サースガードほか。ジャウム・コレット=セラ監督が贈る衝撃のサイコスリラー!
    死産シーン、ピュアな良い子の仮面の下に隠されたエスターの狡猾で残酷な素顔、エスターとケイトの攻防、子供の無垢な狂気を緻密に描いた傑作サイコサスペンス映画です。 
    父親やカウンセラーを手懐け、母親を孤立させるエスターの手管にゾッとしました。エスターの正体には、びっくりさせられました。
    エスターを演じたイザベル・ファーマン、当時12歳だったそうな。恐ろしい子。

  • ハラハラする映画。
    最初、病院での死産の悪夢のシーンが痛そうでややトラウマ…。洗面所の鏡に何かうつる(うつりそう)なのも、定番だけどやっぱり怖いですね。
    そういうことを言う映画ではないかもしれないけど…エスターってピアノが弾けて絵も上手くて豊かな感性を持っているようなのに、もっと真っ当な生き方はなかったのか…とか思いました。感受性豊かだったからこそ、狂気が加速してしまったのかな。淡々と(けど時には発狂しつつ)、悪事を積み重ねるエスター、怖かったです。エスターの生い立ちは深くは語られないけれど、そこもまた良かったです。
    表情やそぶりは大人の女でも、後半の着飾って化粧したエスターの体はどうしたって子供にしか見えなくて滑稽な印象が先立っていて、少し悲しかったなぁ。もしジョンがお酒を飲んでひどく酔っている状態でなかったら、逆転できただろうか。ケイトの買ったお酒が伏線になっていた悲劇。
    ラストでエスターはいなくなったものの、彼女の起こしたことは大きすぎるし、この家族はこれからが大変ですね。
    (2017.10.14)

  • このジャケ写とタイトル、原題はオーファン=孤児ですが、それから普通に連想されるそのままの内容のサスペンスホラーでした。
    ブクログを始めた頃に流行っていたなあという感じなんですが、登録者数が1000人超えでびっくり!この映画と『スプライス』が私の中でカブってたけど、同じダークキャッスル製作で同年公開なんですね。

    エスターが出てくるまでが長くて若干退屈。話の前提として孤児を引き取るというのがあるけど、子どもがすでに2人もいるのにわざわざ引き取らんでも…と笑。それを考えると前提から崩れるからしませんが、案の定実子と養子の間で起こる軋轢…笑。家庭に異質な他人が入ってきて崩壊していくというのは、園子温の映画なんかに近いかもしれない。
    ここの部分はかなり好きで、きょうだい間以外にも親子あるいは嫁姑間のイヤーな人間関係あるあるが執拗に描写される。こういうのは物理的よりも心理的にイヤ、気持ち悪い方が面白いですね。
    この前半のカッコーの托卵状態なのは良かったんだけど、後半はただバレて殺すという普通のホラー的展開。
    登場人物全員どこかしら嫌で感情移入できない、誰も応援できなかったのがこの映画をただ怖いだけで深みがないものにしていると思う。

    あと、監督の映像づくりもあまり好きじゃなかった。(これは2009年なのでちょっと前に流行ったような撮り方、私はブクログ始めた頃、当時の映画を観ていちいちムカついていたのでしょうがないけど笑)終盤のカットの速さも嫌いだし、ラストはすごく既視感ある古くさい終わり方だった。
    基本的なお話は好きなので、もうちょっと良い撮り方はできなかったもんかなあ、なんか惜しいなあと思いました。

    別バージョンのエンディングが良いと他のレビューで書かれていたのでYouTubeで観ましたが(私は録画なのでDVD特典観れない)、『サンセット大通り』オマージュなのかなと。

  • 恐怖よりも、気持ち悪さやおぞましさが先に来る映画。そしてその感覚がエンディングを見ても尾を引きまくる。(個人的に苦手な女性タイプだったので余計にきた模様)

    女特有のドロドロした怖さを凝縮し煮詰めたような「見た目は少女、中身はメンヘラオバサン」エスター、そんなエスターから陰湿な嫌がらせを受け追い詰められていく母親と子供、そしてエスターに掌で転がされ男の馬鹿さを遺憾なく発揮する父親。

    とにかくメンヘラオバサンが少女の皮をかぶっているアンバランスさと違和感がおぞましい。
    同時に、そう思わせる子役の演技に感服。
    兄妹役の二人の演技もいい。
    それだけでも★5つけたい気持ちはあるのだけど、いくらなんでも父親が脳味噌お花畑で無能すぎるので★3

  • 後輩さんに教えてもらって観た。
    ゾクッとするシーンがいっぱいあって、最期まで秘密に私は気づけなかったので、とても楽しめた。一つ言うのであれば幼女が痛い目に遭ったりするのが苦手です。

  • ホラーかと思いきや、まさかのイライラ系!
    最後どんでん返し系って最後に力をいれすぎるのか、途中がちょっとおざなりになるのか、見応えはなかったなーと。
    でもマックスがめっちゃ可愛い!!!この映画の一番いいところはマックスがめちゃめちゃ可愛いことです!!!
    あと、最後の種明かしも結構簡単だったかなあと。

    まあでも逆を言えばホラーにがてな人も全然観れます!

  • サスペンス映画が見たくなったので。ネット等で検索するとだいたいランキングの上位にあるので、外れはないだろうなぁ、と期待して借りました。

    始めに結論を言うと、これは当たりでした!
    さすがランキング上位!やはり長く見続けられる名作は、それなりの理由があるんですね。
    話の構想も役者の演技も最高でした。特に子役陣は素晴らしかった!
    エスター役の子は子供とは思えないレベル。ネタバレになってしまうのですが、子供にしてはいやに賢く、肝が据わっていて残忍なエスターは、実際の年齢は30過ぎの女性なんですよね。病気のため、見た目が子供のままなだけで。ですのでこれまでの異常な行為は、それで納得がいくわけですが、それにしても実際に演じている役者は10代な訳ですから、あの迫力を出せるのは本当に凄いと思います。
    マックス役の子も、小さいのに凄いなぁ、と感動しました。耳が聞こえない設定なのですが、これまた健気な子を演じていて泣けてきます……。

    肝心の内容ですが先程も書いたとおり、脚本の構造は本当に素晴らしいと思います。長い映画でしたが、飽きることなく最後までハラハラとした気持ちで見ていられましたし。
    ただあまりの旦那の無能さと、エスターの勝手さには、いい意味で胸糞悪くイライラしました。
    でもことの原因は、お母さんの身勝手さが引き起こしたことだから、お母さんは自業自得な気もします。可哀想なのは、巻き込まれたマックスとそのお兄ちゃんですね。
    この二人の兄妹愛には、最後、胸が熱くなりました。やんちゃですが妹想いの優しいお兄ちゃんは、最後凄くカッコ良かった……。

    別バージョンのエンディングはわりと好評みたいですね!
    私もこっちの方が、エスターの不気味さがより引き立っていて、綺麗にしまっているとは思います。
    ですがあれではあまりにも家族が報われず、胸糞悪い気分で終わってしまう気がするので、やはり今のエンディングのままがいいです。

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