機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 1 [DVD]

監督 : 古橋一浩 
出演 : 内山昂輝  藤村 歩  下野 紘  戸松 遥 
  • バンダイビジュアル (2011年12月19日発売)
4.16
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569637727

感想・レビュー・書評

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  • 『閃光のハサウェイ』を観たせいで観たくなった『ガンダムUC』。スローロリスがガッツポーズすることで有名なやつ。
    作品そのものは当然だいぶ前から知ってたけど、食指が全く動かなかった。私の中での「ガンダム」は1993年頃に終わっていて、2000年代以降の「ガンダム」と名がつく作品は気持ち悪くてほとんど観ていない。(『エスパー魔美』の桶谷脚本の08MS小隊と、∀の劇場版が私が観た最後かと)

    パチンコのせいでTV編集版がYouTubeで公開されてるようだけど、最初のバージョンをわざわざレンタルで借りて観た。

    結論、第1話に関しては演出がダメすぎてつまらなかった……。もしかするとTV編集版の方が幾分マシになってるかもしれません。ストーリーがどうこうというよりも、1話の演出はほんとダメ。2話以降は割と面白く観れました。

    なぜダメか。1979年の『機動戦士ガンダム』第1話と比較してみたらいいと思う。デザインや設定の情報量の多寡は関係ない、あくまで演出の部分。ガンダム第1話は庵野秀明がめちゃくちゃ研究しつくしたし、鶴巻さんも演出論の解説に確か使っていたような。
    先日、細田守が『世界一受けたい授業』に出ていて(最近の細田作品は私は好きではないけど)『赤毛のアン』『劇場版エースをねらえ!』『機動戦士ガンダム』『劇場版銀河鉄道999』『カリオストロの城』の順に解説をしてた。1979年というのは日本のアニメーションのものすごい年。細田監督は「第1話のガンダムにかかっているシート」について語ってました。

    説明がめんどうなので氷川竜介先生の文章を引用させてもらうと

    “『ガンダム』では全般に映画的な連続感(コンティニュイティ)を強く感じるが、それは第1話の構成によく現れている。冒頭、ザクの視点で宇宙空間からコロニーを目ざし、その内部に侵入成功するとジーンの視線で民家とフラウ・ボゥを見つめる。すると今度はフラウの視点で民家に入ってアムロを見て、2人がエレカに乗るとベイへとカメラが動く。するとそこにいたサイド7司令からホワイトベースを見て、カメラは艦内へ移動……と、リレーのように緊密な視点のバトンタッチが連綿と続いていくのだ。だからこそ、独特な臨場感が「場」として発生しているのである。 ”

    ほかに重要なのは「上手下手」で、ザクやアムロやガンダムなど主体側がずっと左側(下手)に向かって動いて行く。コロニーの形状も外観や、内部はパンなどで構造をしっかり映す。

    つまり、実は「非常にわかりやすい」。宇宙世紀という難解なSF設定が、映像的にパッと理解できてしまう。第1話のツッコミ所は「爆風で都合よくアムロの方に飛んでくるガンダムのマニュアル」ぐらいだと思う笑。

    ユニコーンの第1話は上手下手もコロコロ変わってぐちゃぐちゃ、連続性がないし、誰の「ミタメ(視点)」か全然わからない。コロニー内部の位置関係もよくわからない。こういう映画を観ると、私は感覚的に気持ち悪さを感じてしまう。違和感を覚える。

    ほかに、バナージの動機づけがよくわからない。ボーイミーツガールものになっていて……00年代以降の作品で「空から女の子が!」ってネタとしか思えない笑。これは『愛おぼえていますか』と比較するといいかもしれない。助けた女の子が人気アイドルだった!(TV版はただの中華料理屋の娘。しかも主人公が家をぶっ壊した)
    だからなんでミネバにそこまで執着すんのかよくわからない。同級生たちをクシャトリヤから守ろうとするのも描き方として非常に弱い。フラウボゥが吹っ飛ばされた後のシーンと比較したらわかる。(ついでに言うと私はバナージではなくネオジオン側目線で見ている)

    そしてものすごく都合よく目の前に現れるユニコーンガンダム……笑。

    あと、ネオジオンの……言うなればサイクロプス隊みたいな奴らをバナージがいとも簡単に撃退してミネバと逃げるシーンも意味がわからない。相手はプロですよ?これはZガンダムの第1話と比較してみたらわかるけど、カミーユは空手をやってたし、ジェリドは宇宙空間に慣れてなかったはず。その上での不意打ち。全部が全部「ニュータイプだから勘がはたらくし強い」で片付けられると思うなよ?

    細かい点だと、コロニー周辺で待ち伏せしてたジェガンやリゼルってどの艦から発進したのか?とか(ネェルアーガマの部隊かよくわからない)。

    という、ものすごーく不満があるUC第1話でした。『閃光のハサウェイ』を観た時にもモヤモヤしたけれど、きちんと良い演出ができる監督が年々減っているような気がしてます。

    同人的作品(スターウォーズのローグワンとだいたい同じ)にしても、もうちょいちゃんとやって欲しかったです。過去のガンダムのOVA作品はどれもそれなりに良かったんだし。(0083第1話の紫豚の「誰よ!?」とか有名なツッコミ所はもちろんあるけど……笑)

  • DVDで1~7巻を視聴完了。

    宇宙世紀の時系列で
    「逆襲のシャア」と「F91」の間に
    挟まるお話。

    ジンネマンを始め、
    ダグザやギルボアといったおっさん連中が
    いい味出している。

    自分たちの行動は大人の事情と
    割り切って汚れた仕事を遂行するのに、
    正面見て突っ走るバナージには
    実になるような意見で諭していく。

    オットーやアルベルトも
    登場時と比べて最後に
    格好良くなっているのが良い。

    初代ガンダムやZに登場していた
    ミネバ様が一つの結末を
    迎えるのも感慨深い。

  • 見たいみたいと思っていましたが、やっと見始めました。

    La+の箱に関して、これからのストーリー展開が楽しみ。

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  • 原作既読なので、圧倒的に情報量に劣り、早い展開には驚愕。まぁ、テレビの3話分弱の尺しかないからねぇ。ただし、画力は高いので、別物として楽しんだ方がいいように思う。なお、菅生さん、流石、貫録の演技である。PS.今回、テレビ放映で見返してみて、何気にF91やVガンダムの世界観(選民思想から貴族思想の萌芽的なもの)を意識的に先取りしている(後続作品だが、世界観内では時間的に先行するので)と感じられるのは、深読みし過ぎかな…。

  • 設定経緯等説明中心のプロローグだった。

  • 宇宙世紀シリーズとして非常に完成度が高く、面白い内容だった。

  • ジオニズムの話も面白かったし、MSの戦闘がコロニーの生活を破壊していく描写は具体的で戦争の悲惨さを感じさせる。エレベーターのシーンでの銃のアップは逆シャアでのサイコフレームがカットをまたいでいく流れを思い出した。続き見る。

  • 「ここから出て行けー!!」には、心が燃える。ミネバ姫が、普通のおてんばとか、助けてもらうのをただ待ってるお嬢様でなく、理知的で行動的なのが良い。主人公2人の意志の強さには圧倒。

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著者プロフィール

1960年6月9日、静岡県浜松市生まれ。東京デザイナー学院アニメーション科の卒業。
主な作品に うる星やつら(作画監督)、らんま1/2(演出・絵コンテ)、
るろうに剣心(監督・演出・絵コンテ)、HUNTER×HUNTER(1999年のアニメ)(監督)、機動戦士ガンダムUC RE:0096(監督)、将国のアルタイル(監督)他多数。

「2018年 『小説 劇場版 はいからさんが通る 後編 ~花の東京大ロマン~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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