レスラー スペシャル・エディション [DVD]

監督 : ダーレン・アロノフスキー 
出演 : ミッキー・ローク  マリサ・トメイ  エヴァン・レイチェル・ウッド 
  • NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
3.83
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感想 : 146
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953035423

感想・レビュー・書評

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  • 80年代からプロレスを続けてきたランディ(ミッキー・ローク)は、老体に鞭打って激しい試合を続けてきたが、心臓病のため引退を余儀なくされる。
    馴染みのストリッパー・シンディ(マリサ・トメイ)に心の安らぎを見いだし、疎遠になっていた娘とやり直そうとしたり、スーパーのお惣菜売り場で働いたりするがうまくいかない。
    プロレスへの情熱を忘れられず、最後の試合に挑む。
    ミッキー・ロークが自身の紆余曲折の人生を役に重ね合わせて、プロレスに命を懸けた主人公を熱演。
    相手選手と試合展開を練ったり、サイン会の様子や年を重ねるに連れてプロレスだけでは食っていけずスーパーの店員をしたりして暮らしたり、プロレスの裏側を描いた内幕物としても楽しめる映画です。
    音楽も、ガンズ&ローゼズ、デフレパードなど80年代ロック満載でピッタリです。
    ステロイドなどの薬物やハードコアな試合で身体はボロボロ。それでも観客の歓声を忘れられずに死が待っているかもしれないリングに戻っていく主人公の熱い生き様に、激しく心揺さぶられました。
    ラストに流れるブルース・スプリングスティーンの主題歌が、主人公の不器用な生き方を表現していて、心揺さぶられました。

  • プロレスラーとは365日24時間プロレスラーをしているという。かつてのヒーロー、ランディの悲哀をミッキー・ロークは見事に自分と重ね合わせた。プロレスという華やかで虚構の異次元空間が、ランディ=ロークの実人生と絶妙にスライドし、より一層の現実感を醸し出している。
    最初、主人公のランディはなかなか顔を出さない。そして少しずつ角度を変えながらランディが登場してくる。この映画の一番の見所は個人的には、そうしたランディの登場シーンであったと思う。

  • ・「レスラー」
    https://www.youtube.com/watch?v=TD7hq_PpgtM

    ダーレン・アロノフスキー監督に本当に感謝をしたい作品。制作会社側からの大物俳優の起用を拒否してまでのミッキー・ロークの起用!劇の中のラムの人生というよりもミッキー・ロークの人生のようにさえ感じた。

    作品の中での涙のひと粒ひと粒が彼の人生に感じてしまうほどの好演だった。ミッキー・ロークを90年代から見ているがこんな素晴らしい作品に出会ったことはないかもしれない!

    そしてこの作品と同時に出来上がつたのが、ミッキー・ロークから送られた手紙と映画スクリプトを読んで書き下ろしたこの曲!

    https://www.youtube.com/watch?v=uRUEKJIcvbo

    ブルース・スプリングスティーンの楽曲を好んで聴いたことはなかった自分がはまってしまった。凄い男ふたりの想いと脇を固める出演陣の熱さも重なって本当にいい作品ができたと思います!

  • 非レスラー者だけど感動した。
    ミッキー・ロークが良い。

    惣菜コーナーで働くミッキー・ローク萌え~

  • すっごく良かった。泣きそうになりました。プロレスラーの話なので流血シーンが沢山ありますが、嫌悪感がなければ、男性陣は機会があったら観てみてください。
    そこでしか生きられない不器用な男の生き様を描き切った作品です。「プロレス」という世界をあまり知らない私でも、引き込まれるし、共感すら覚えるストーリーでした。
    なのに、「プロレス」を離れると何一つうまくいかない。家族も恋愛も仕事も、そして人生も。となると、最後の望みはやはり「プロレス」となり、ラストシーンは結末を描いていないことに批判の声もあるようですが、これだけ重厚な作品なので、そういった観た人が考える余地、余韻を残すのが正解だと個人的には思っています。

  • 胸に突き刺さってくる映画
    ミッキー・ロークの鬼気迫る演技が素晴らしい。

    日本風にいえば場末のストリッパーを演じるマリサ・トメイ。
    彼女とミッキー・ロークとの交情が切ない。
    去っていく姿を見て最後にリングから飛び降りるラストシーンの機微。

    まあね。
    年取っても生き続けるというのは、そういうことをいくつも経験してきたということでもある。

  • 日常でふと思いだしてしまい、呆然とすることがあった…くらい良い映画。

  • 最後のラムジャムにいたるシーンが泣ける。

  • 男の生き様。
    不器用だけど、かっこいい。

  • 【コメント】
    まさに満身創痍だった。
    老いたからだに鞭打つも、心臓発作で倒れる。
    そして引退を決意するのだった。

    外の世界に出て、そこには自分に何もないことに、
    自分の居場所がないことに気付かされる。
    娘との絆、仕事、女。。。なにもかも。

    そして、ラムは最後に
    かつて自分が輝いていた場所へと向かうのだった。

    ***
    ラムが近所の子どもとゲームするシーンや、キャシディと
    ロックの話しをするシーンは印象的だった。
    どちらもラムがこの時代に取り残されたこと、ラムが輝いて
    いた時代を語っている。

    ラムが子供と遊んだゲームはドット絵のプロレスゲームで
    ファミコンでいうキン肉マンみたいなやつ。子供の方は、
    コールオブデューティー4を話題にしていたりするのだが・・・
    それからラムとキャシディとの会話の中で「80年代の音楽のが
    よかった」「90年代からは駄目だな」みたいな話しをしている。

    ***
    主人公を背後から撮影するシーンが多かったのは印象的。
    ラムと一緒にいる臨場感がありながら、それより一歩引いた
    視点は、ラムに背中で語らせているのである。

    見る人の齢によって感想が違うのではないかな。たぶん。
    やっぱり人間、最後まであがき続けるしかない。

    【内容】
    老いたレスラーの話し。
    ラムは平日はスーパーで働きながら、週末は試合に出場する。
    家賃は滞納がちで、大家からは締め出しをくらうこともしばしば。
    バーで酒を呑んでは、馴染みのダンサーに入れ込んだりもする。

    好き勝手に生きてきた。
    だけど体にキているガタは隠せない。
    髪を染め、日焼けサロンに通い、体力維持にクスリを常用する。

    そんなある日、とつぜん心臓発作で倒れるのだった。

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