女の子ものがたり [DVD]

監督 : 森岡利行 
出演 : 深津絵里  大後寿々花  福士誠治  風吹ジュン  波瑠 
  • ポニーキャニオン (2010年3月2日発売)
3.28
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レビュー : 137
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013986749

感想・レビュー・書評

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  • >子どもの頃、「大きくなったら家を出て遠くに行かなくては行けない。ここじゃないどこかに、自分のいても良い場所がきっとあるはずだ」、そう思っていた。

    >私たちは本気で大人になったら幸せになれないと思っていた。汚れたドン臭い服と、お下がりの自転車。失敗したこけしみたいな顔の私たちの心の中は不安でいっぱいだった。

    >なつみ、お前はなんか違うぞ。人と違う人生を遅れるかもしれん。(お父さんの口癖)

    >川で水をかけあいながら
    「みさちゃんは卒業したらどうするの?」
    「うーん、まだ考えてない。」
    「結婚とか?」
    「そやねー。結婚はするやろね。」
    「近所の男子ってみんな力仕事やん」
    「ええやん」
    「木造のアパート」
    「ええやん」
    「すること無いから子ども三人くらいできる~」
    「のぞむところや」
    「パートして・・・」
    「スーパーのレジ!」
    「旦那とケンカばっかり!」
    「旦那の自慢がヤクザの友達がおることや」
    「ずっとそんなことばっかり言うときー!」
    「まかしとき!」

    >なつみの描いた絵が完成して
    「なっちゃん。上手やな」
    「うん。絵は変だけど、ええなあ」
    「ありがとう」

    >父親の自殺の後
    「私、何も知らんかった。何も聞いてない。何も知ろうとしなかった」
    「知らなくても良かったんよ」
    「それは、とても恥ずかしいことでしょ」
    「恥ずかしくないよ」
    「何も見ないで、何も聞かないで、何も知ろうとしないことは、とっても恥ずかしいことでしょ。恥ずかしいことなんよ!」


    親と兄が事件を起こして小さな妹達のためにアルバイトで働くみさちゃん。ひどく貧乏な母子家庭で汚い生活を幼い頃からしていて、10代で安月給のDV男と結婚したきいちゃん。


    「なんで一生懸命働いてるみさちゃんが殴られんとあかんの?なんで我慢せんとあかんの?」
    「我慢なんかしとらんよ。幸せよ、うち。結婚なんか結局保険みたいなもんよ。人生一寸先は闇やろ。だから転ばぬ先の杖が必要やねん」

    ブランド品持ってることを自慢したり、

    「私、みさちゃんもきいちゃんも好きよ。大好き。だから幸せになってほしい」
    (略)
    「なんでうちらは幸せになられへんの?」
    「不幸なんかなあ。うちは不幸だなんて思うてへんよ。幸せって何?不幸って何?男がおったら幸せで、おらんかったら不幸か。夢があったら幸せで、なかったら不幸か?ええやんそんなん、どうでも」
    (きいちゃん、なっちゃんを突き飛ばす)
    「何すんの!!」
    「私はあんたらと違うと思うてるんやろ!」
    「思ってないよ」
    「ほんまのこと言いや!思ってるやろ!」
    「ああ、思ってるよ!あたしはあんたらみたいな人生を送りたくない!!」
    (殴り合い)
    「どこが幸せなんよ!男に殴られて、言いなりになって!それのどこが幸せなんよ!!」

    「あんたなんか、友達でもなんでもない。顔も見たない。あんたはうちらとは違うんや。こんなやつは友達と違う。
    この町から出て行け。ほんで、もう帰って来るな」

    「なっちゃんは東京で忙しくしてるんやから邪魔したらあかん、病気のことも言わんといて。なっちゃんの道はどんどん伸びていくんやから。」
    きいちゃんは病気で死んだ。
    みさちゃんは借金がかさんでいつの間にか町からいなくなった。



    編集者?のお兄さんが優し過ぎるのが良かった:D

    大後寿々花

  • 田舎の絶望感がわかるからつらかった。田舎では何も知ろうとしなければ事実はどうあれ案外幸せだったりするもので、知るか知らぬかでどんなに仲のよかった友達でも人生がわかれちゃったりするし会えばいらいらしたりする。
    でも子供の頃楽しい時間を過ごした友達ってどこか憎み切れなくて、切ない。この映画を見て苦い気持ちがリアルにこみあげてきた。

  • 一言で言うと、女子版「スタンド・バイ・ミー」といった感じです。
    けれど、少し成長した場面も描かれているので、より現実的。

    やっぱり女性は、現実の中に身を置きつつ、
    ときどきどこか遠くを見つめている、そんな感じがします。

    男だったら、現実の中なら、現実を、
    遠くを見つめるなら、ひたすら遠くを、という感じになる。
    その間にあるつながりを自然に意識することは、
    得意ではないような気がします。

    「大人になったら、不幸になる」と予感してしまうのは、
    その間にある、つながりが見えてしまうからなのかも。

    当たり前のことだけれど、
    友達は大切だ。

    その当たり前を、大人は少しずつ大切にしなくなる、生きもの。

    だから、こうしてときどき確かめる。
    そういう作業が必要なのだ。

    まぁ、ぼくは男なので、
    「男の子ものがたり」のほうが良いかもしれないけれど。

    「いけちゃんとぼく」なら、「男の子ものがたり」だ。

    原作はどちらも西原理恵子さんなのだけど。

    伊坂幸太郎も、西原理恵子も、
    映画は好きだけど、原作はあまり読まない。

    なんだかすみません。
    でも、話は好きなんです。

  • どこかにーわたしのことーめっちゃすきな人がいますようにー

    って叫ぶとこめちゃかわいい。

    西原さんのこの世でいちばん大事なカネの話ってゆー本の内容に沿ってる。


    つまり、西原さんが見てきた、世界。ここでは友達にフォーカスしてる。


    女の子は、己の人生を切り開くことができないのか。

    生活を共にする旦那の歩む道を追うしかないのか。

    親もその親も、その道を歩いてきたと知って、自分もその道を進まないといけないとわかったら

    しかも、とっても幼い頃からそれに気付いてしまったら、女の子はキラキラするでしょうか。


    なんだかとっても考えさせられる映画。

    すべての女の子に捧げる。

  • ぼんやりと、やわらかな思い出にしてしまっていることが
    痛かったこと、不器用でへたくそな、確かに感じていたきもちを
    くっきり思い出してしまいます。


    つらいし、痛いし、でも大切でどうしようもなかった
    あの頃。
    わたしも確かに、女の子でした。


    友達に、会いたくなった。

  • 空気感は素敵。

    青春時代の3人の友情は、まさに「女の子ものがたり」であり、キラキラとした輝きに満ちていた。

    一方で、その記憶と現世界とのギャップに苦しむ主人公もまた、「女の子」であり続ける所が、印象的であった。

    ただ、だからこそ、この映画は「女の子」が観なければ、十分な理解が得られないとも感じた。

    (75点)

  • 田舎の風景に深っちゃんだなんて、かわいいポスターに魅かれてほんわかムービーを想像して観ていると、結構おもいテーマも潜んでいる。

    でもこれがサイバラワールドなのか、見終わった後また感じるのは、やっぱり田舎の少女たちの成長物語をほっこりノスタルジックな映画を観たな~という印象。

    これでもかってくらいみんな貧乏だし、男もDV、だめおやじだったりで、でも彼女たちはそれが小さい頃から当たり前で何も不幸だなんて思ってない。

    すこし冷静ななつみと複雑な環境で育つきいちゃんとみさちゃんとの友情は年齢を重ねるごとに深い絆となっていくが、大人に近付いていくにあたって、ぶち当たったのが、お互いの「将来の展望」のおおきなズレ。

    田舎で適当な男と結婚する事に抵抗があるなつみと、暴力を振るわれても、お金が無くても、そんなものでしょと諦めるきいちゃんとみさちゃん。

    もちろんなつみが正しわけではない。

    「幸せ」なんてひとそれぞれ、自分のものさしで他人の思うベストな生き方を批判なんか出来ない。

    大好きな親友があまりよくない方向に行こうとしている時、はたして自分はどんな行動をするのだろうとふと考えてしまった。


    ラストにさしかかるにあたって壮絶になっていくそれぞれの人生。

    大人って生きるだけで本当に大変。
    子供のときのように無邪気のままでいられないし、笑顔のままでも居られない。

    これでもかという現実に立ち止まる日だってある。

    でもそんなときにふと思い出し、そして心の支えになるのが幼い時から絆を結び合った親友の存在なのだ。

    「わたし、みんなの物語かいてもいいかな。」

    あのときに伝えられなかった思い、大切だよって言う気持ち。

    そして彼女たちが決して不幸なだけなんかじゃないきらきらした女の子だったことを証明するための、これは西原さんから彼女たちへのプレゼントだったのかもしれない。

  • 時間が経ってから、おとなになってから、気づかされることってきっと沢山あって。友情なんて大事だけど、時に複雑でしんどくて、でも失いたくない存在て誰にでもあるって思う。観終わったあとに、すーと心のなかに入ってきて、ほろりと涙が流れました。あたしも大切な出会いをもっと大切やと思いたい。

  • 2009年公開。西原理恵子の自伝的漫画を『問題のない私たち』『子猫の涙』の森岡利行が映像化。36歳のダメ漫画家高原菜都美はただ今スランプの真っ最中。昼間からビールをあおる自堕落な日々を送っている。そんなとき新米編集者のある一言により、心の奥底にしまいこんでいた子供の頃の友達・きーちゃん、みさちゃんを思い出すことに…。いやぁ〜これはかなりいい作品です!2009年度の邦画ベスト1と言ってもいいんじゃないかな。観終わった後もしばらくボーッとして動けないくらい余韻に浸っていました。名作『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせる女の子たちの友情や絆を描いた物語ですが、遥か昔の子供の頃を思い出して、男の自分でも共感できる部分が多々ありました。ただ青春を懐かしむだけのドラマでは終わってなくて、甘酸っぱさと共になんともほろ苦いリアルな現実をちゃんと描いてます。安易なお涙頂戴ものになっていないところも好感がもてます(と言いつつラストには号泣でしたが…)。キャストはヒロインの菜都美には深津絵里。その小学生時代を森迫永依、高校時代を若手実力派の大後寿々花、他に福士誠治、波瑠、板尾創路、風吹ジュンなど。その中でも大後寿々花はホントいい演技!これからが楽しみな女優さんです。もう二度と戻れなくなってからじゃないとその中で守られていたことにすら気がつかない…。一度そこから飛び出してしまわないとその温もりには絶対に気付かない…。大人になった今だからこそ解ることって沢山ありますよね…。

  • 2014.3.19(自宅)

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