南極料理人 [DVD]

監督 : 沖田修一 
出演 : 堺雅人  生瀬勝久  きたろう  高良健吾  豊原功補  西田尚美  古舘寛治 
  • バンダイビジュアル (2010年2月22日発売)
4.03
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感想 : 907
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569636010

感想・レビュー・書評

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  • 久々に再鑑賞♪


    1年半南極で隊員たちと暮らすことになった
    料理人・西村の
    究極の単身赴任を描いたお話(笑)


    ウィルスさえ存在しない白銀の世界での
    唯一の楽しみといえば
    やっぱ食事!

    鮭やいくらや牛大和煮を使ったおにぎりと豚汁、

    遠近感が狂うほど
    シュールな絵面の(笑)
    伊勢海老のエビフライに、

    朝から大量の蟹づくし(笑)、

    そして自家製かんすいで麺から作った
    スペシャルラーメンなど
    隊員たちを飽きさせないよう作る料理の数々に
    と・に・か・く
    お腹が空く映画なのです(笑)(^O^)




    料理人西村を演じた
    堺雅人の
    彼にしかできない
    泣き笑い顔は必見!(笑)

    他に豊原功補、きたろう、生瀬勝久、高良健吾、西田尚美、
    そしてドラマ「鈴木先生」の生徒役で脚光を浴びた小野花梨など
    クセのあるベテランから
    注目の若手まで勢揃いです。



    なぜか中が丸見えなトイレ(笑)、


    NHKのラジオ体操を観て興奮する
    アホな大人たち(笑)、


    ピーナッツで代用した節分と
    隊員たちのお誕生日会(笑)


    火を点けた肉の塊を掲げ
    氷上を走り回るドクター(爆)、


    えっびふらいっ♪
    えっびふらいっ♪

    晩飯のエビフライコールで
    自らを奮い立たせ(笑)
    肉体労働に勤しむ隊員たちの姿など

    いい大人なのに
    なんだか妙に可愛いのです(笑)


    そして
    早く家に帰りたい隊員たちと
    待つことに疲れた家族たちの
    悲しい温度差。


    精神のバランスを崩し
    心壊れていく一部の隊員たち。


    そこはかとなく漂う
    おかしみと
    どうしようもない哀しみが
    絶妙な塩梅で描かれていて、
    当時商業映画デビュー作ながら
    沖田修一監督の力量を感じます。



    当たり前だけど
    人は食べることで元気になれるし、

    好きな人とささやかでも
    愛のこもった美味しい食べ物が食べられれば、
    ホンマはそれだけで
    幸せなんですよね(^^)


    日本人が忘れかけてる
    食べることの意味や

    生きていく上での
    大切なものが
    いっぱい詰まった映画です。



    あっ、太陽の下でのビーチバレー
    最後に叶って良かったですね(笑)(*^o^*)

  • 2009年の映画「南極料理人」を観てみました。

    DVDで登録したけど、実際にはAmazonPrimeで。暇だから、なんか、映画でも見ようかなーとブラウズしていた時に見つけて、あ、面白そう、と。

    面白かった!

    南極観測隊の日々を綴った映画で、主人公は料理担当として派遣された西村淳(堺雅人)。

    殺人事件が起こるわけでもなく、誰か1人が取り残されるなんてこともなく、謎の感染症でパニックになるなんてこともなく、大爆発が起こるわけでもなく、敵国(?)が攻めてくるわけでもなく、淡々と、そしてコミカルに繰り広げられる極限状態での男たちの生活。

    こういう、ふんわりとして、それでいて、登場人物たちの心の動きが見える、極限世界だけれど、日常系なものって、映画にしてもいいんですね。

    いやー、癒されました。

    この映画は、個人的「癒しアイテム」に認定したい!
    たぶん、また、観ると思う。
    リピート確定です。




    ん?あれ?監督は沖田修一さん?どこかで見た名前のような?

    あ、「横道世之介」の映画の監督さんだ!

    まだ「横道世之介」見てないんだった!見なきゃ!

  • 恐れ入りました。
    邦画に苦手意識を持っていた、私。

    家族と離れて過ごし。
    心の叫びは、遥か彼方に届く事もなく。
    たまに聞く彼女の声は、何処か遠くに行ってしまった様で。
    仕事を理解してもらえず、孤独を感じ。
    男の人の持つ、孤独や寂しさ。
    言葉にするなんて照れ臭くて言えないんだろうなぁとも。

    伊勢海老を海老フライだ。海老フライだ。といい。
    節分にバカやったり。
    ラーメンの味が忘れられなくて、真夜中に男二人楽しんだり。
    かき氷のシロップでホームベースを作り。
    子供の様にはしゃぐ姿は、いつしか家族同然の様でもあって。

    ご飯が美味しいって、それだけでこんなにも幸せで。
    誰かの為に握るおにぎり。
    熱々のお味噌汁。
    食べる事は生きる事に繋がり。
    お昼ご飯の合図に一心不乱に駆け出し。

    男の人の持つ子供心に、笑い。

    堺雅人が、唐揚げに涙を流す姿に、溢れる涙が止まらず。

    共に過ごした時間の重み・積み重ね・育んだ月日。
    男の友情にいいなって。

    一つ屋根の下で過ごした時間は、寂しさも。孤独も。
    例え言葉にする事はなくても、分かち合った彼等。

  • 人はとても器用な生き物だから、
    不便をすぐに便利に変えちゃう事とか出来るけど、
    南極ではそれが通用しない。

    人、シャットアウトの過酷な土地では
    便利なものは何もない。

    可愛いペンギン、海豹なんかはもってのほか、
    コンビニも
    太陽も、
    愛する家族もいない
    孤立無援の大陸へと転勤命令を下された隊員達。
    それぞれ与えられた任務を遂行する為に必死で頑張っている姿には、
    家で待つ家族の気持と重なって、胸を打たれた。
    しかし、隊員達をじわじわと苦しめる孤独や閉塞感は、
    愛(?)と工夫とチームワークによって、笑いへと浄化♪
    その様がめちゃめちゃ楽しかった♪と同時に
    すごくホッとできた。

    家族と離れて頑張る単身赴任のお父さんに、
    心から感謝したくなる、
    とっても温かくて楽しくて、お腹が減るオススメ映画♪

  • BSでやってたのですごく久しぶりに観た『南極料理人』。ハマケン主演で今期テレビドラマ化されてたんだね、知らなかった。
    この映画は人からのお薦めで観たのですが、当時ビデオ屋さん大賞にランクインしてたのをはっきり覚えてるので、DVD化されてわりとすぐの頃に観たのかなと。もう10年も前の映画になるんですね…。

    そして、こーんなに面白い映画なのに、キネ旬もヨコハマ映画祭にもベスト10入りしてないという。どう考えてもおかしいでしょ笑。
    私は、映画はまず面白ければいい、逆に面白くなかったらダメで、芸術性なんかはその先の話でしょってスタンス。だからこの映画がビデオ屋さん大賞に入ったのは、大衆的にしっかり評価されてるってことで、なんか良いなって思う。

    でも、初めて観たときはめっちゃ面白かったけど、今観返してみるとそこまでではないかなと思うので★4ぐらいですかね。ただ私は沖田監督をけっこう応援してるので、個人的に★5です。作品に当たり外れあるし、最近どうなのかなって思うけど頑張ってほしいです。

    この映画は単純に、オッサンたちがキャッキャウフフしてるのを見て、愛でる映画。あと当然、料理ものなので深夜に観ると飯テロ食らっちゃうので要注意ですね。

    まず、こんなに可愛らしいオッサンたちをよくもまあこれだけ揃えたな!と。キャスティングのハメ方がほんとに素晴らしい。
    古舘寛治さんの髪型がいきなり面白いし、個人的には盆ちゃん役の黒田大輔さん、この人は今の日本映画ではバイプレイヤーとして良い映画にいっぱい出てますね。橋口監督の『恋人たち』ではやっぱり素晴らしかったです。
    それと、最高なのはやはりきたろう!全ての道はシティボーイズとラジカルガジベリビンバシステムにつながる!笑
    きたろうさんの、「ラーメン食べたい…」っていう時のあの悲しそうな目!すごい!

    話は戻って、キネ旬やヨコハマ映画祭でランクインしてない理由として、あんまり深みはないよねと。しかし原作がエッセイだし、沖田監督はこれが商業映画デビュー作というのを考えると、やっぱり良い映画です。

    この作品は2000年代のアニメともリンクしてて、矢口監督の『ウォーターボーイズ 』以降の流れ、次に山下敦弘の『リンダリンダリンダ』で、その頃のアニメってここらへんに影響を受けて、次に『けいおん!』のアニメが2009年と、『南極料理人』と同年ですね。
    かたや女子高校生がキャッキャウフフする話で、かたやオッサンがキャッキャウフフする話。
    もうひとつ、2000年代のアニメはとにかく「食い物がうまそう」になったのも特徴。(参考:私が大好きな太田雅彦監督のキャベツ事件)これは昔で言うと宮崎駿とかジブリの食い物うまそうってやつですけど。
    そういう、アニメとの同時代性をすごく感じます。

    今回観返してみると、冒頭のシーンは『復活の日』のオマージュなのか?とか(ちょい違う気もする)。『ワルキューレの騎行』はまあそのまま『地獄の黙示録』ギャグ。
    あと一番根幹の、寒いところでメシがうまそうってのはチャップリンの『黄金狂時代』だよなーって思う。あれは子ども心に「靴って美味しいのか!!」と植え付けられた作品でした笑。

  • 知人に勧められての視聴。

    手に汗握るような山場は、無し。
    万人が号泣するような、感涙ポイントも無し。
    (ちぃとウルっときそうになった箇所は2つほど)
    終始ほんのり、ほのぼのと描かれた南極調査隊の日々を切り取った作品。

    とても面白く観られた。
    ところどころの小ネタによる笑いと、“間”がいいな。
    心がほんわり、ほっこりするBGMも好きだった。

    ふだん、一度観た映画を観返すことなどあまり無いのだが、「南極料理人」は、また観てみたいと思えた。

    南極という地での400日間以上の滞在・・・、精神的にも環境的にもかなりの極限状況を味わったことだろうけれど、そこのディテールにはこだわらずコメディとして描かれているのも、好印象。

    そして・・・・これ、実話よね???
    地球の最果ての地で供される料理の数々の、美味しそうなこと、美味しそうなこと。。。。西村さんの料理が、きっと何人もの隊員たちの心を救ったのだろうな。

    ★4つ、8ポイント半。
    2015.08.03.観。

    ※書籍の方も、西村さんの別著作も、ぜひ読んでみたくなった。

  • 西村(堺雅人)は、ドームふじ基地へ南極観測隊の料理人としてやってきた。
    限られた生活の中で、食事は別格の楽しみ。
    手間ひまかけて作った料理を食べて、みんなの顔がほころぶのを見る瞬間はたまらない。
    しかし、日本には妻と8歳の娘と生まれたばかりの息子が待っている。
    これから約1年半、14,000km彼方の家族を思う日々がはじまる。
    南極調査隊の寒さや孤独との戦いと調査、南極調査隊の励ましになる美味しい料理を作る料理人の日々。
    ユルいコミカルなタッチで描いているので、クスクス笑えます(夕食の材料に伊勢エビがあるらしいと聞いた調査隊がエビフライを目当てに急にやる気を出したり、水を雪から作る増水作業、いつも誕生日を忘れる隊員のために誕生会を開く、南極で草野球やったり、裸で記念撮影したりなど)。巨大なエビフライ、具が大きい豚汁やおにぎり、誕生会やミッドウィンター祭のご馳走、分厚い肉を食べたいなど隊員のリクエストや無理難題に最大限応えた美味しい料理の数々、堺雅人たち演技派俳優の素に近い演技、やんちゃな大人の男同士の絆が可愛い傑作コメディ映画です。

  • じわじわ、良い作品でした。
    食べる事はどんな所でも大事だなぁ。

    極夜かなり辛そう…ミッドウィンターはミッドサマーの反対かなと思いました。

    「食べるために南極に来たんじゃない」と言われつつ、でも隊員の皆さんが美味しそうに食べてるのニコニコ見てる西村さん良かったな。
    西村さんの家族からの扱われ方酷いとはじめは思ってたけど、通信イベントのゆかちゃんめっちゃいい…!ってなったし出迎えも家族ニッコニコで良かった。

    隊員の皆さん自然で、わいわい騒いでるのしょうがないな〜って見てる人いたり、しょんぼりしたり拗ねたり、面白かったです。
    きたろうさん可愛いし、生瀬さんの信頼出来る感じも凄い。高良健吾さんがイケメンの気配消してた…ちょいちょい抑えきれてなかったけど。、
    堺雅人さんのニコニコはほんとにニコニコしてて良いです。

    ラストも爽やかで良かったです。
    フードスタイリスト、飯島奈美さんか〜さすが。

  • おじさんたちの南極限界生活。
    可哀想だなあと思いつつ他人事なのでゆるく笑えて楽しい。

    特に好きなとこ
    ◽︎オーロラよりラーメン。そりゃそうよ。
    ◽︎ドクターが好き。家庭にちょっと闇があって、基地生活に「ここは自由だ」って居心地の良さを見出しているところ。そのせいか他の隊員と違ってずっと元気なところ。バー開店してお酒出してくれるところ。白衣着てくれるところ。治療する時に、こりゃ痛いねえってニヤニヤするところ。あと顔がわりと好き。
    ◽︎生瀬勝久さん出てる!好き。
    ◽︎ぼさっとした堺雅人さんを拝める。真剣に料理してる姿も拝める。感謝。
    ◽︎最後の、いかにも家族って感じの食卓のシーン。1年って長いようで短いねえ。なんだかんだ不思議な良い時間だったろうなあ、ちょっと寂しいねえ、って思えて好き。

  • 観ながらすごく違和感を感じたのが、隊員がひとっ言も「美味しい」という言葉を口にしないこと。それでも隊員たちは食事を楽しんでる様子がわかるので、主人公が作る食事に不満はないことがわかるのですが•••最後で納得。ラストシーンが際立ちました。
    あと、基地での最初と最後の食卓のギャップ。これがこの作品の全てのような気がしました。
    エンドロールは最後まで見て欲しい!

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