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- / ISBN・EAN: 4988142768520
感想・レビュー・書評
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キーラ・ナイトレイの新聞記者役の映画を観ていて、こちらの撮影場面も出てきましたので鑑賞。
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1960年代のボストンで、一人暮らしをする高齢の女性ばかりを狙った連続殺人が発生した。捜査は難航したが、ようやくアルバート・デサルヴォ(トニー・カーティス)という青年を捕まえる。デサルヴォは自分には全く身に覚えがないと潔白を主張。物証ゼロの難事件を解決に導くのは、もはや犯人の自供のみであり、この役目を引き受けたのはボトムリー(ヘンリー・フォンダ)という一人の検事であった。ボトムリーはデサルヴォを取り調べ、巧みに供述を引き出してゆく…。
前半の捜査過程は、奇妙な共通点が決め手になるわけでもなく、あっさりと別件で逮捕されるのでストーリーに面白味はないものの、複数のカットを同時に見せるスプリットスクリーンを使うことで事件の逼迫した感じが出ています。
後半のボトムリーによるデサルヴォの取り調べシーンは、長回しでデサルヴォの心理をえぐる演出、フラッシュバックを巧みに使って自分とは別の人格がいることに気づくという演出が素晴らしいです。「無音」と「白」を使ったデサルヴォの精神が崩壊するラストシーンもスタイリッシュで印象的。カットの使い方が実験的ではありますが秀逸な映画だと思います。 -
前半はやや冗長だが、中盤でサラっと犯人が明かされてからが本番、後半は犯人の精神不安が実験的な映像によって語られ、いっきに引き込まれる展開。多用すぎるマルチ画面は、たまに陳腐さを生み出してもいるが、明確なプロットも主人公の視座も曖昧なこの作品には、十分な効果となって、立ち現れてる。
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デパルマのスプリットスクリーンの元ネタが
この『絞殺魔』だと聴いたので鑑賞。
実在の事件を題材にしていて、登場人物の名前も実名。
事件が起きたのが'62~64年ごろで、映画の中でもマーキュリー計画から
帰還した宇宙飛行士たちのパレードや、ケネディ暗殺が出てきます。
映画は'68年なので、たった数年後・・・で、実名という・・・。
ですので、普通にサスペンス映画として作ったというよりは、
歴史・史実ものやノンフィクションものとして作られている。
歴史ものって、観たあとに「ふ~ん」で終わっちゃったり
どうしても退屈になってしまうことが多いと思うんですよね。
歴史書や新聞を読んでるような感じというか、
映画にするときはそこが難しいところで。
で、この映画の場合だと冒頭からずーっとスプリットスクリーン。
たぶんそこが、ただのノンフィクションものじゃなくするための
工夫なんじゃないだろうか。
ただ、あまりにスプリットスクリーンが多用されてるために
今の目で観ると序盤はけっこう退屈に感じました。逆にね(笑)。
でも中盤のESPの話ぐらいから「うおっ!」と思ってのめりこみました。
『殺人の追憶』でもありましたけど、迷宮入りしかけて
藁にもすがる感じでESP、みたいな流れが・・・おもしろい!
そこからは、あれです。ヒッチコックの某有名映画の実録版っぽいんですけど
本当にこの人が犯人だったのか?は置いておくとして、
スプリットスクリーンからこの後半の深層心理とか
潜在した記憶の描写につながっていて、そこがすごかった。
けっこう年とったヘンリー・フォンダの目の感じがいいんですよ。
その刑事が葛藤するんですけど、以前も書いた
「僕が思ってるサスペンス映画の謎」について触れられていて・・・
殺人事件を愉しんでるんじゃないか?ってとこですね、
それがとてもよかったです。 -
正直、後半まで辛かったけど、『ファイト・クラブ』を思い出せて良かった。
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今見ても充分に斬新なサスペンス。地味にオススメしたい。
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いい感じなんだけどすぐ忘れてしまうような気がする。
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面白かった。
この映像をみていて、私はなぜだか最近NHKBSで放映していた「シャーロック・ホームズ」を思い出してしまった。
きっと色々な人に影響を与えている映画なんだろうと思った。
ずっとTSUTAYAで借りられていたから、見られてラッキーだった。
すごーく、良い! -
(1968年作品)