マイレージ、マイライフ [DVD]

監督 : ジェイソン・ライトマン 
出演 : ジョージ・クルーニー  ヴェラ・ファーミガ  アナ・ケンドリック 
  • 角川映画
3.44
  • (55)
  • (182)
  • (246)
  • (46)
  • (6)
本棚登録 : 971
感想 : 196
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4582194842445

感想・レビュー・書評

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  • ■ストーリー (Amazonより)
    年間322日も出張するライアン・ビンガムの仕事は企業のリストラ対象者に解雇を通告すること、つまりプロの""リストラ宣告人""。「バックパックに入らない人生の荷物は背負わない」をモットーとする彼は、夢の1000万マイル達成をすぐ目前にし、しがらみから自由な生き方を楽しんでいた。そんなライアンに二つの出会いが訪れる。一人目は彼と同じく出張族のアレックス。気軽な大人の関係とお互い割り切って情事が始まる。もうひとつの出会いは新入社員のナタリー。ネット上で解雇通告を行い、出張を廃止するという合理化案を会社に提出しており、ライアンの立場と1000万マイルの達成を危うくする存在だった。異なる年代の二人の女性との出会いをきっかけに、人を""切る""ことで生きてきた男が""つながり""の大切さに気づいていく・・・




    幸せは人それぞれに違っていて それを決めるのは自分ってことなんだろうなぁ。
    途中、ライアンは愛に芽生えて アレックスと上手くいくのかとばかり思っていたけど 実はアレックスは結婚して子供もいたなんて...
    なんだかライアンが可哀想になってしまった。
    1人で生きていくのが気軽で幸せなのか 誰かと生きていくのが幸せなのか、人によって違うのだろうけど...
    結婚しても後に残る方は結局はお一人様なんだもんね...
    けれど、独身がどんどん増えていき いつか歳を取った時、子供もいなくてどうなるんだろうか?と思ってしまう。

  • オトナで現代的なテーマもたまには齧る。

    私にとって(マイルを貯めるなど)馴染みがないところもあったせいか、あまり感情に波が起こらなかった。
    (特に序盤。何かを感じる前に規則正しさに圧倒されてしまった)
    ただNatalieちゃんの結婚観だけは理解・共感できた。(現代っ子だからと言ってメールだけで別れを告げられるのは流石に辛い)

    Ryanみたいに一年を空の上で費やしてマイルを貯め、ゆくゆくは機長じきじきの祝福を受けるシングル極まりない生き方をするのもアリだが、あれは相当強い意志がないと絶対途中で折れてしまう。
    結局自分の生き方を貫くことになるけどやっぱり何だかんだで誰かと一緒に居たいもんなんやね。

    Ryanの職業もテーマに入っているからか、opening の曲が”This Land is Your Land”をアレンジしたもので趣向が凝らされていた。(何故あのアレンジになったのかが大いに疑問…)
    原題の”Up in the Air”にも沢山の意味が込められている。
    End creditsの曲名、「宙ぶらりん」な主人公の人生に立場に「空の上がわが家」と謳う主人公などなど。
    (ここまで観客に想像させるタイトルもなかなか珍しいのでは?)

    その宙ぶらりん具合も絵になるRyan(またはAlex)だったが、途中何があってもNatalieちゃんだけはそうならないような気がした。

  • 原題はUp in the Air。意訳すると「飛行機暮らし」かなぁ。それを「マイレージ、マイライフ」という邦題にした配給会社はナイスである。他の国のタイトルの中にはロマンス映画方向のものもあるけれど、これは恋愛ものというよりは、一人の中年男が自分の生き方に疑問を持つようになるという話で、そして、「本来の生き方」に戻ろうとして挫折する話でもある。だから「マイライフ」でいいのだ。
    物語の中で主人公(ジョージ・クルーニー)は、誰とも深い関わりを持たずに(バックパックは軽くして)生きていくのが正しいと講演をして回っているが、しかし、彼の本業である「リストラ請負」では、ネットでの通告方式に反対し、あくまでも対面でのリストラ通告にこだわる。つまり、彼は本当のところでは人と人とがふれあうことの大事さを知っているのだが、その自覚がないのである。
    でも、それがアレックスという魅力的な女性(私の大好きなヴェラ・ファーミガ!)に出会ったこと、そして、それまでは一人旅だった彼の出張に新入社員のアンナ(アナ・ケンドリック。彼女もなかなか芋っぽくていい)が加わったこと、さらには家族の結婚を通じて、人とつながることの幸福、重要性を知るのである。
    そこから彼はすべてを捨てて、アレックスの元に走るのだが・・・そんなに人生、思ったとおりには行かないという苦い結果が待っているのである。だいたい、「僕ちゃん寂しいよぅ」と大の男がすがりついてきたら、そりゃどんな女だって迷惑である。
    さて、最後のシーンについてはいろんな説があるが、私は「結婚という安易な解決にすがった自分を反省し、まずは一人で気ままな人生を送る、というところから始めるのだと考えた主人公がボーディング・ボードを見上げる」という解釈に従いたい。彼自身がかねてからリストラ退職者に言っていた「帝国を建設した人でも、未来への不安におののいたのだ」という言葉を彼は自分自身でかみしめているのであろう。
    それにしても途中で出てくるリストラ対象の人たちがあまりにもナチュラルな感じだと思ったら、これは実際にリストラされた人たちにインタビューした映像をそのまま使っているんだそうだ。劇中、主人公の妹が結婚式を挙げるシーンでは手持ちカメラを使って、いかにもドキュメンタリーぽく撮ったりもしているし、ジェイソン・ライトマン監督(ヤング≒アダルト、JUNO、サンキュー・フォー・スモーキング)はやはりたいしたものである。

  • 幸せだった瞬間、
    君はひとりだったか?

    マイレージとは、地に足が着いていなかった分だけ貯まる数字。

  • レンタルDVD。

    ジェイソン・ライトマン。
    好き嫌いだとおもうけどちょっとストーリー展開がビターすぎたかなあ。
    でもジョージ・クルーニー他キャストはすごく良かった。
    ジョージさんはああいうちょっと抜けてる役が似合うね。

    ただアレックスは34歳じゃなくて40代だとおもうた。

    音楽が可愛い。

  • これは大人の映画だな〜。20代で観たら絶対理解も共感もできなかった気がします。

    ライアン(ジョージ・クルーニー)、アレックス(ヴェラ・ファーミガ)、ナタリー(アナ・ケンドリック)の三者三様の人生観、仕事観、恋愛観が見事に活写され、それぞれが交錯する。ナタリーが失恋してアレックスと男性観をぶつけあうシーンはリアルで恐ろしかった(笑)

    アレックスのサバサバした感じがとても魅力的だったんですけど、最後ライアンに結構ひどい仕打ちをするんだよなぁ。ぶれるライアンとぶれないアレックス。やはり女性の方がしたたかです。

  • 哀愁ただようダンディーなおっさん好きなので楽しく観れました。リストラ宣告人という設定に惹かれて観ました。こういう生き方というか、考え方もあるんだなぁと思いました。雰囲気は好きです。思い返して強く残るものが浮かばなかったので★3にしましたが、別につまらないという訳では決してないです。

    追記:
    JUNOの監督でしたか。なんか思い返せば思い返すほど結構好きな映画だと思ったので★4にします。他の方のレビューで思い出したのですが、未婚者が結婚のアドバイスするシーンは印象的でした。”君が幸せを感じたときは一人だったか?"的な台詞が。あと邦題のマイレージマイライフも主人公の生き方が象徴されててかなりツボです。

  • アメリカの雇用について垣間見れる

  • 昨年、11月に仙台に出張に行った時に、部屋で観掛けた映画だった。
    しかし、途中で眠りに入ってしまい、最後まで観れず・・・。
    DVD化したら、観ようと思っていた映画。
    その当時、人事業務に興味を持ち始めていた頃だったから、
    この映画の内容はビンゴだったとも言える。タイミングだ。
     「こんな仕事もあるんだ・・・」
    と、軽くショックを受けた。

    よく観ると、話の焦点は全然違った。
    人の出会いと機会と愛することのタイミングについて、
    人生でどう、スパイラルし合っていくか・・・の一例だった。
    よくある事だと思う。それをストーリー化している映画だと思う。
    それを観て、また、自分の人生に帰る・・・という感じ。

  • ジェイソン・ライトマン監督の作品はどれも好きだ。たぶん、彼のファンといっていいくらい。そんな大好きなライトマン作品の中でも、この「マイレージ、マイライフ」は一番洗練されていて端正な作品だと思う。

    ライトマン作品の主人公はみな少し変わっていて、周囲から浮いていたり、特殊な仕事をしていたりするんだけど、彼らにはみな「誠実さ」があると思う。彼らなりの正直な生き方をしているというか。それはこの作品でもそうで、ジョージ・クルーニー演じる主人公はリストラ宣告人という人から嫌がられる仕事をしながら、他人と深く交わることを避けて一人で生きているけれど、彼には彼なりの生き方があってそれに誇りをもっている。だからライトマン作品には嘘がない。すごく正直。そして軽いタッチで描きつつも、物事の核心を射抜くような鋭い言葉が随所にでてくる。だから、こういうポップで暖かみのある作品が陥りやすい、雰囲気だけの生ぬるさみたいなものが彼の作品にはないんだと思う。

    今まで一人で自由気ままに生きてきて、それに誇りすら感じていたおっさんが、初めて人と関わることで挫折を覚えた。人と深く交わったために壁にぶつかりながらも、同時にその壁を乗り越えるヒントもまた、人と交わることの中にある。「人とのつながり」は決して答えにはならないけれど、何かにぶつかって宙ぶらりん(up in the air=原題)になったとき、それは必ず何かを変えるヒントになるだろう。これが一応、私の作品の解釈なんですが、こうやっていろんなことを考えることができるのがこの作品の深みだと思う。ライトマン作品随一のビターさとそれでも何かポジティブな感触を残してくれる、沁みる作品です。大好き。

    2010年上半期私的ベスト3

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