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- / ISBN・EAN: 4934569638014
感想・レビュー・書評
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マラソンと駅伝は長距離走でもチームプレイというところがまったくちがう。僕達はチームだけど走るときはひとりなんだは主人公のセリフ、それぞれの区間をひとりひとりが全力をだしきって走りつなぎを繋いでゆくそれがただただ美しかった。
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読んで泣いた、観て泣いた。
原作は三浦しをんの傑作小説「風が強く吹いてくる」
大学のオンボロ寮で毎日青春を浪費してぐうたらしている10人の若者達。
陸上経験者はハイジとカケルの二人だけ。そんな寄せ集めの若者達がハイジの情熱に引っ張られて箱根駅伝の出場を目指して愚直なエネルギーを燃焼させる笑いと涙の青春群像劇。
数年前原作を読んだ時もラストシーンで涙したが、映画では予選会通過からウルウルが始まって最後の箱根駅伝のレースではウルウルしっ放し。映画も名作である。
年のせいか若者特有のピュアな情熱には弱い、ついつい涙してしまう。
人がピュアに生きられる時間はそう長くない。ふつうは青春の短い一時期だけである。
学校を出て社会に出ればピュアと現実のバランスをとることに直面せざるを得ない。
だから、こんなピュアな青春ドラマを観るとついついウルウルする。
そして、駅伝競走のたすきリレーは人間関係そのものである。
すべての人にはそれぞれの頑張り方生き方があり、ひとりではなく友や他者と繫がっているんだということ。そして、それが生きる喜びだということ。
この作品以外でも「神去りなあなあ日常」「舟を編む」
暴力や性など刺激的なテーマがなくても、三浦しをんの作品は質が高く面白い。 -
走る姿ってこんなにも美しい−。 そう表現した原作の面白さを凝縮した、青春映画の秀作。
文庫本にして650頁に及ぶ長編を2時間強にまとめた力業としては、この脚本がきっとギリギリだろう。 でもせめて3時間にして、10人全員の走りながらのモノローグを拾って欲しかったと思うのは、私だけではないはずだ。
原作を読んでいない鑑賞者に、余すところなく伝えたい。
神童とムサの結び付きの強さを。
ニコちゃんとユキの意地の張り合いから生まれる繋がりを。
小心者キングのアオタケに対する想いを。
9人全員の、ハイジに対する敬いと親愛の気持ちを。
モノローグを欠いた分、映像の強みで魅せた箱根駅伝の面白さは素晴らしかった。 カケルの走りは本当に美しく、繋がれるタスキは見ているだけで涙を誘う。 そのくらい想いのこもった作品になっている。
個人的には、ユキの復路・下りの六区のカケルに対するモノローグが入っていて凄く嬉しかったのと、神童の母親との電話は良いオリジナルエピソードだと思った。
ただ惜しむらくはラスト。 確かに原作のハイジの状態をそのまま表せば、ああいう姿になる筈だと思う。
しかし、あえて作者が押し通したであろうハイジの強さを優先させて欲しかった。 あの場面で一気に熱が冷めてしまった原作既読者は、私を含め少なくないと思う。
そこのわだかまりがなければ、文句無しに★5つ。 映像化不可能と言われた作品の、素晴らしい映画化であった。 -
原作が大・大・大好きなこの作品。
まっすぐで爽やかな青春ドラマに仕上がっていますね。
本作を観て、嫌な気分になる人はあまりいないんじゃないかな。
キャストもいいですし。
ハイジ役の小出恵介もカケル役の林遣都もとても役にあっていたと思います。
ただやっぱり、あまりに真っ当で原作に忠実な撮り方をしているので、物足りなさを感じてしまったのも事実です。
そして私が一番残念に感じたのが、原作でもっとも感動したシーンの表現がいまいちだったこと。
カケルがランナーズハイのもっと先の境地に達してしまう、原作では何度も何度も読み返してしまった大好きなシーン。
あのシーンの感動を映像化して伝えるのは、かなり難しいんだろうなと、映画の限界を感じてちょっぴり悲しくなってしまいました。
でもその一方で、いやいや小説とは違う、映画にしかできない方法で感動を与えてくれた作品にだって、今まで何度も出会ってきてるじゃないか!とも思いましたが。
原作をそのまま映像化するのではなく、小説とは違う何かをやっぱり観せて欲しいですね。
(2009年 日本) -
原作を読み終えた感動をまだ引きずっていただけに、
レンタル店で、このDVDを見つけた時は、すっごく嬉しかった!
不満と言えば、
物語の変更を余儀なくしている所とか、
だいぶ端折っていて、感情移入する前にするっと走り抜けられちゃた感がある所。^^;
でも走君の走りは、本当に美しかった!-
お久しぶりです!
自分もつい最近
録画したこの作品を
やっと見れました(^_^;)
ハイジ役の小出恵介の
愛情に満ちた眼差...
お久しぶりです!
自分もつい最近
録画したこの作品を
やっと見れました(^_^;)
ハイジ役の小出恵介の
愛情に満ちた眼差しと
綺麗なフォームを見ていると
なかなかいいキャスティングではないかいと
ひとりニヤケてたし(笑)
リアル竹青荘の木造でできた外観に
こんなトキワ荘みたいな
アパートよく見つけてきたなぁ〜ってビックリでした(笑)
あとわんこのニラが可愛い過ぎる!!(>_<)
2013/04/15 -
円軌道の外さんへ
コメントありがとうございます~♪
そうですか!
円軌道の外さんも観戦(?)されましたかっ^^♪
ホント、
羨ましいなぁ...円軌道の外さんへ
コメントありがとうございます~♪
そうですか!
円軌道の外さんも観戦(?)されましたかっ^^♪
ホント、
羨ましいなぁ~!と思えたのは、自分の価値観を理解してくれる同士に出会えた偶然と、その中に「頂上まで行ってやろうじゃん!」と、背中を強く押してくれるハイジがいた事♪
ボロボロのトキワ荘(←アタマの中ではそう変換していました!)
での、集い(?)は、本当に楽しそうでしたね。
うん♪
ニラ含め、ボロアパートの住人は全員素敵すぎでしたっ!^^♪2013/04/16
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原作の大ファンなので、原作をどんな風に活かして映像化されているのかを焦点に観た。
もう、がっかりを通り越して悲しい。変に味付け(設定を変えたりシーン増やしたり)されているし、さらっと上辺をなめただけに感じられた。
2時間という枠があるのはわかるけど、原作で芯になっているのは1人1人が抱える過去や葛藤。それがあってのラストのはず。もう少しその辺を掘り下げて作ってほしかったし、合宿や予選会までの苦労も全く伝わらない。
とにかく最後のシーンで、灰ニをあんな風にするなんてひどい。やりすぎ。一番許せなかったのは、アナウンサーのシーン。このタイトルはそういう意味ではないのでは。
原作を何回も読み込んでいるファンだからこその評価です。 -
烏兎の庭 第七部 6.19.22
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/diary/d2206.html#0619 -
★★★
昔原作読んだ。
箱根駅伝を実写ってのはエキストラとかも撮影凄い。
主人公の林遣都のフォームがマジで綺麗でビックリした。体型も完璧。
それに対して他はみんなもっと絞れって体型。
まあ良かった -
ちりとてちんやないか!ニラかわゆい。
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最悪。ありえないファンタジーで、努力すれば叶うみたいなことを真顔で鼓舞するような映画は物凄く白ける。素質を見抜く慧眼にリアリティをもたせたいのかもしれんが、これで箱根出られるとかない。根性論の変奏でも最悪のかたちやな。コレなら、完全にノリだけで通してる「ベストキッド」とかの方が遥かにマシ。真顔で理想論を力説される暑苦しさよりさらにひどい。