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- / ISBN・EAN: 4988113760034
感想・レビュー・書評
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~☆~ 男の見栄と拘り・女の打算的割り切り~☆~
原作 F・スコット・フィッツジェラルド。
これがブルジョアの世界かぁ~・・・
大して羨ましくなかった。
でも、ロバート・レッドフォードとミア・ファロー、
さすがの演技で魅入りました。
当時のファッションや大恐慌前夜のアメリカン・ドリームは
こんな感じだったのかと興味深々でした。
レオナルド・ディカプリオ主演のリメイクも観たいな。
ラストは切なかったです。
忘れられない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
DVD
平家物語の冒頭部分を引用します。
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
ミアファローとロバートレッドフォードの演技、美しさは非の打ち所がない。 -
この映画を意識した最初のきっかけは『テヘランでロリータを読む』という本にこの作品が登場した時。次に気になったのは、村上春樹氏が一番にあげている作品(本)と知って。村上作品に苦手意識があり、せめて翻訳本だけでもと、氏の翻訳でじっくり読み、これは是非映像で観てみたいと、デカプリオ版とどちらにしようか迷ったあげく、こちらを選んだ。
私的には、当時アメリカの狂乱時代の雰囲気を忠実に再現したこちらに満足。ロバート・レッドフォード、ミア・ファローの全く違和感ない演技。切なくて理不尽な展開。不条理な世界。器用な人間ほど、時に不器用にしか生きられないのか。作品の中で流れるデイジーのテーマを聴いていると、ギャツビーの生き様に妙に納得してしまう。
いつかデカプリオ版と観比べたいが、いま暫くこのアンニュイな雰囲気に浸っていたい。
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2016年12月19日観賞。夜ごと金持ちの男女を集めてパーティを開く大富豪ジェイ・ギャツビー、ニックは彼と知り合いその本心を聞くが…。数回映画化されている有名小説の最も有名な映画がこれか。原作も読んだが思い入れの不足か、やはり頭に入らなかった…。イケメンなロバート・レッドフォードの、なんとなく大富豪姿がサマにならない感じは、役柄上ぴったりな気もするが。
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不思議な映画だなあ。ギャツビーと呼ばれる大富豪とそのご近所の普通の男性との関わりが面白い。ま,それに尽きる。
映画では,ギャツビーの素性が少しずつ暴かれていくのだが,それは映画の役者もそれを見ている観客も同じ気持ちで進んでいくことになる。
下の解説を読むとアカデミー賞で衣装デザイン賞と美術賞を獲得したらしいけれども,映画を見ているときから予想できた。それくらい,輝いた富豪の生活が描かれている。2013年の作品。
《映画.com》の解説を転載
1974年にロバート・レッドフォード主演で映画化もされた、米作家F・スコット・フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」を、「ロミオ+ジュリエット」のバズ・ラーマン監督&レオナルド・ディカプリオ主演コンビで再映画化。
1920年代の米ニューヨーク、ロングアイランド。宮殿のような豪邸に暮らし、素性も仕事も謎めいた大富豪のジェイ・ギャツビーは、毎夜のように豪華絢爛なパーティを開いていた。そんなある日、ギャツビーは、隣人の青年ニックに自らの生い立ちを語り始めるが、あまりにできすぎた物語に、ニックはギャツビーが何か隠し事をしていると直感する。やがてギャツビーは上流階級の令嬢デイジーに心ひかれていくが……。
ニック役のトビー・マグワイア、デイジー役のキャリー・マリガンらが共演。第86回アカデミー賞で衣装デザイン賞と美術賞を受賞。 -
いま気づいたけど、この映画、アカデミー賞衣装デザイン賞を取っているんですね。納得です。
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2016/4/17
原作は読んだのですが、最初と最後がすごく良かったという印象以外、何も覚えていない状態で見た。
原作を熱烈に愛しておられる村上春樹さんは「村上さんのところ」の中で、この映画、悪くはないけど配役がちょっと、もうひとつ、というようなことを書いておられたと思う。
今、「村上さんのところ」が手元にないので正確な引用ではないのですが、「少し浅はかで、でも美しくて人をひきつけずにはいられないデイジーの役に合う女優さんはなかなかいなくて難しい」というような意味のことをおっしゃっていたかと。
ドラマ「ゴシップガール」の中でも、映画おたくの男の子が「この映画は原作の核を描けていない」と批判するシーンがありましたが、原作を読み込んでいる方にはそう感じられるのかもしれませんね。
でも、かるーく読んだだけの私には、ミア・ファローもロバート・レッドフォードもイメージにピッタリで、よく出来てると思いました。
強いて言えば、語り手のニックの役者さんがイメージとは違っていたかな。
ロバート・レッドフォードは映画の中で、「あいつ、ピンクのスーツなんだぜ」なんて揶揄されていましたが、あのピンクのスーツ、良かったなぁ。
衣装はラルフ・ローレン、とエンドクレジットに書いてありましたが、ブロンドの髪にすごく似合ってた。
昔「リバー・ランズ・スルー・イット」のブラピを見た時、「監督(レッドフォード)にそっくり!」とびっくりしたものだけど、この映画を見ると、逆に「ブラピにそっくり!」と思いますね。
ミア・ファローは目が大きくて、メーテルみたいで、ちょっと声がウザくて、なんか役にピッタリ・・・と私は思ったのだけど。
村上春樹さんがどういう女優さんなら納得されるのか非常に興味あります。具体的な名前を書いてはおられませんでしたが。
もし私が配役を選べるとしたら、それこそゴシップガールのセリーナ役、ブレイク・ライブリーなんてどうかな~。
光り輝く上品な美貌の持ち主だけど、ちょっとだけ浅はかな印象も与える美しさ。浅はかに見えるのはゴシップガールのイメージからかもしれないけれど。
ちなみに、村上さんはディカプリオ版は好きで楽しんだ、と書いておられたので、そっちもぜひいつか見たい。 -
1974年 アメリカ
監督 ジャック・クレイトン
ロバート・レッドフォード、ミア・ファロー、サム・ウォーターストン
せつない、、、、せつない映画。
デカプリオ版を観て、原作を読んで、からの本作。
原作読んだのって数か月前なのに、もう既に細かい部分、忘れかけてる(笑
デイジーはギャッツビーのこと大好きだったんだけど「rich people はpoor people と結婚できないのよ」わかってよ!!って。
ええええええ。これがギャッツビー曲線ってやつか?
面と向かってこんなこと言われてるのにギャッツビーは何故目を覚まさない?もうせつなすぎて、見てられない。
せつない、せつない、せつなさ満点の名作でした。
デカプリオとどっちがよかった?
ギャッツビーの成金ぶりはデカプリオの方がいいね。ロバート・レッドフォードはピンクのスーツなのに成金ぽくない(poloやからか?)
デイジーのお花畑ぶりはミア・ファローかなぁ?
ドレスの雰囲気とかは時代背景あまり詳しくないからわかんないけど、、、
あ~~もっかい、デカプリオ版観てみよっと。 -
リメイクされたディカプリオ版は豪華だけれど、人間の幸せや生き方についていろいろと考えさせられるのはこちら。
金魚が泳ぐ水槽の水面とか、眼鏡の看板と事故車の対比など印象的なシーンも多いし、主役のロバート・レッドフォードさんが良い味を出していました。
なんとなくこの頃のレッドフォードさんのビジュアルは加藤剛さんと被るので大岡越前的奥深さを感じてしまう。
親の代からお金持ちの人の生き方と努力してのし上がった人の生き方は、根本的に交わることはないのだろうか。
お金があっても幸せじゃないのは残念だけど、お金があるからこそ快楽に逃げることができる。
それはそれで納得する人生もあるわけで、それならやっぱりお金があったほうがいいのかな(笑) -
ほんとにね、ギャツビーが一途すぎてせつないのです。
貧乏だったことがトラウマになっているのか、お金さえあれば過去も愛する人の人生全てをも手に入れることができると思い、それを実行しようとするところもせつない。
過ぎたときはもう戻らない。
ディカプリオ版を先に観ていたので、そちらと比べると、ストーリーやシーンが似ているようで微妙に違う。こちらの方が納得のいく展開だったり、あちらの方がこの場面は好きだなと思ったり。小説も読んだけれどどの辺がどう異なるかはもはや思い出せないのが悲しい。 -
昔の映画って、ひとつひとつが丁寧だなあと思う。
かつて小説を何度も読んだ作品だが、雰囲気がそのまま映像化されていると思った。映像になるとギャッツビーの屋敷の大きさがみごと。芝生の緑がきれいだった。