第9地区 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

監督 : ニール・ブロムカンプ 
出演 : シャールト・コプリー  デヴィッド・ジェームズ  ジェイソン・コープ  ヴァネッサ・ハイウッド 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.80
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  • (6)
本棚登録 : 554
感想 : 119
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135815606

感想・レビュー・書評

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  • 映画館で見てきました。
    率直にいってこの映画、僕は好きです。

    映画は良い、悪いの前に好き、嫌いがある気がする。
    そして更にどんなジャンルとして観るかという受け手側の心理状況にも左右されるので、一概に「良い!オススメ!」とは言い難い。
    けれども、この世界の、この時代に生きている人間として、見た方がいいと思う。

    これは単なるSFじゃない。
    この世界の、この時代のリアルだ。

    SFとして見ると、これは確かに特筆すべき目新しさというものは少ないかもしれない。
    エイリアン映画としての設定の新しさ(エイリアンが難民とされている点)というものがあるとしても、武器や効果、アクションなどに関してはこれまでの作品と多くは変わらないらしい。僕はSF映画(特にエイリアン映画)については門外漢なのでそこらへんのことはわからない。

    けれども、これがドキュメンタリータッチで描かれているところ、更に最近アメリカ国内でイラク戦争に対する捉え直し(あの戦争はなんだったのかということを考え直す)風潮があるらしいことを鑑みると、これは現代社会のリアルを視聴者にまざまざと突きつける作品であることは間違いない。
    そういう意味で、この映画は見た方がいいと思うのだ。

    (註:最近アメリカではイラクから兵隊がPTSDなどで本国に帰ってきて、帰還兵自身があの戦争はおかしい、間違いだった、と声を挙げていることがあるらしい。)

    イラク戦争のことを考えた。
    あれははじめ大量破壊兵器があるとして始まった。
    アメリカは阿呆みたいに武器や弾薬をつかって圧倒的有利に戦争を進めた。
    正義のための戦争が標榜されていた。

    裏ではどんな陰謀があるかわからないのだ。
    そんなことを昔考えたことを思い出した。

    描き方がとてもリアル。
    そして人間を描く際に整合性がある。
    これはないやろー、とか思わない。

    インタビュー形式はすごい。
    語り口がとても魅力的で引き込まれる。

    もっとドキュメンタリーっぽくしても僕はアリ。
    逆に物語にしてしまってもそれなりに面白いけど、アバターとかと似てくるかも。それだとフツウのエイリアン映画との差異も出なくなるかな。

    その他、感じたことといえば。
    ちょっとメタルギアソリッドっぽい感じもあったり(やったことないけど)。
    好きなジュブナイル的場面もあったり。
    モンスターエンジンのネタっぽいのがあったり。
    最後は確かに良し悪しであるだろう。
    でも、個人的には嫌いじゃない。

    主人公が子どもを持っていなかったのはどうしてだろう。
    主人公に子どもがいればエビのあいつとの共感がもっと出せたのではないか。
    いたら学校で絶対いじめられるんだろうけど。

    個人的には満足です。
    面白かったし、勉強になりました。
    なによりSFは現代社会の理解力がないとただのファンタジーになるということを痛感しました。
    だからやっぱりこの映画作った人はすごい。
    続編は作らない方がいいです。

  •  差別社会が宇宙人レベルまで達した。

     ダサい感じの主人公が、だんだんエイリアン化するのだけれど、逆にカッコよくなるのかと思っていた・・・。(スカパーの番組雑誌の紹介をみたからそう思った)

     それにしてもクリストファー親子がかわいい。そして紳士!
     エビって・・・次世代仮面ライダーでこういうのいなかったかしら。

     終わり方、3年の約束は果たされるのかな・・・?

  • 面白かったが、ご飯を食べながら見てはいけない。

  • この映画はね。。。
    面白いのですよ。。。
    確かに面白い!

    手持ちカメラや、各識者などのインタビューがところどころで挿入され、ヘリからの中継なんかも入ったりして、
    まるでドキュメンタリー番組を観ているかのよう。
    とにかくノンフィクション感があるんですよ。

    人間のエゴや残忍性などもエグイほど描かれていて、
    正直嫌気がさします!
    またかなりグロいシーンがあるので、
    (地球人や宇宙人の肉片や血しぶきがが飛び散ったり)
    それだけは覚悟してみる必要があります。

    その代わり結構ユーモアもあり、
    特に後半からは一時も目が離せない戦闘シーン、
    そして感動的なシーンも待っています!
    観てみる価値は大いにある作品ですよ♪

    <以下はネタバレあり>

    エイリアンが醜いんですよ!
    しかし、友情や親子愛もあったりして、
    特にエイリアンの主人公は、知性と愛が溢れ、
    またその子供が茶目ッ気があって、
    どんどんその醜さが全く感じられなくなっていく。。。
    ほんとこの親子が良い味だしているんですよ♪

    あえて、南アフリカの上空にUFOを出現させたのには、
    やはり 「アパルトヘイト」を意識しているのかな?
    確かにそういう側面はありましたけどね。

    物語では宇宙人を救済してから28年経っているのですが、
    スラム化して、黒人のギャング団も入り込んで、
    宇宙人相手にあくどい商売をしたり、
    地域住民とのトラブルが原因で、
    宇宙人たちを他の地に移民させるというのが、
    元々のはじまり(地球人の主人公はその責任者)なのですが、
    実はそれは名目で、宇宙人たちの持つ、
    超ハイテクな武器を回収(我がものにする)のが真の目的だったり。

    しかしその武器は実は宇宙人のDNAと連動しているため、
    地球人では動かすことが出来ないのですね。
    そこへ運悪く、地球人の主人公が、
    謎の液体を被ってしまったために、どんどん宇宙人化していく。。。
    つまり唯一、宇宙人のDNAを持つ、地球人になってしまうわけです。


    作品上では、「地球上最高の商品」と表される彼を巡り。。。
    傭兵、ギャング達の壮絶な戦闘シーン!
    彼は彼で、元の身体に戻るために。。。
    宇宙人の主人公は、惑星に戻るため(UFOを動かすため)に。。。
    と、話は加速化していきます!
    最後にはなんとロボット(モビルスーツ)までが登場します!


    あとで知ったことですが、
    この地球人の主人公は全くの素人で、
    しかも台詞はほとんどアドリブだそうです!
    実際の他の役者もほとんど無名ですよね。
    だからこそ、このリアリティが実現できたのかもしれませんね!

    まぁしかし説明不足なところは非常に多いですね。
    特に、なぜあの液体を被っただけで宇宙人化していくのか?
    また、普通に地球人と宇宙人が会話しているし。。。

    そして個人的にはラストはちょっと消化不良気味。。。
    確かに意外な結末で、感動的なのですが、
    まさかこれで終わり!?って感じ。
    実際、エンドロール後にきっと何かあるよ!
    と、想う方がほとんどだったのか、劇場の誰一人席を立たずに待ってた。
    しかし何もなし!
    劇場内が「えっ!?」って雰囲気で充満してました。。。
    なさか続編!?
    それはちょっと如何なものか。。。

  • 自分の立ち位置が全く変わってしまう場合、変わる前と後のどちらにつくのかを選択させられる主人公と云うのはよくある。この映画はそれが劇的だったなぁ、と感じる。
    監督には、是非とも続編に挑戦してほしい。

  • レンタル
    裏テーマが重い…

  • 邦題は「第9地区」。僕にとってはこれは完全にコメディ作品だったのだけど。もう笑えた、いろんなとこで。ツッコミどころも満載で。主人公がボラットの人に見えてしまってしょうがなかった。よくもこんなの作ったね、ていう。これで3年後ってことで続編作ったら、これまたウケるなぁ。。。(10/5/20)

  • みんあ衝撃的だと話題作だとか言い過ぎでしょう。最後に大きなオチがあるんだと思ってしまいましたから。そう思ってしまうと拍子抜けでしたね。変に大作感もあったので、凄くエキセントリックなことが起こるんだと思ってしまいました。

    でもこの監督は「大きな出来事って意外とこんなもんやで」って言いたかったのかも知れませんね。何か大事なところは有耶無耶になったまま、人って忘れて生きていくもんやぞって。それは結構正しいと思います。

    あとサプライズパーティーのシーンは笑いました。もう片腕大怪我して、爪まで剥がれてきてんのに、帰宅したらサプライズパーティーて・・・。あそこはシーンでした。

  • これぞB級!!
    ドキュメンタリー調なのがおもしろい。
    エイリアンがリアルです!!主人公のクズっぷりがいい味出してます。

  • ただのエイリアン映画じゃない。
    差別のテーマを盛り込んだ社会派な設定は確かに斬新な魅力だけれど、それよりも観客を引きずり込んで行く空気と迫力があったと思う。本部に突撃していくシーンは座席から飛び上がって応援したくなった!

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