インセプション Blu-ray & DVDセット プレミアムBOX (初回限定生産)

監督 : クリストファー・ノーラン 
出演 : レオナルド・ディカプリオ  渡辺謙  ジョセフ・ゴードン=レヴィット  マリオン・コティヤール  エレン・ペイジ  トム・ハーディー  キリアン・マーフィー  トム・ベレンジャー  ディリープ・ラオ  マイケル・ケイン 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
4.28
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本棚登録 : 303
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135836113

感想・レビュー・書評

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  • インセプション自分なりのまとめ

    「観終わったあとに誰かと話し合いたくなる映画」という言葉に惹かれて観たんだけど
    本当にその通りの映画でした:)色んな人の意見を聞くのがすごく楽しいです。
    とてもめちゃくちゃな日本語になると思うけど、自分なりにまとめてみます。

    まず・・余談・・
    洋画は絶対字幕派なんだけど、始まったとき間違ったかと思ってびっくりした。
    日本語から始まるものですから・・。半券確認しようと思ったもん。

    さて・・
    コブはいつも人の夢(潜在意識)に侵入してアイデアを盗むのが仕事なんだけど
    この話ではサイトーの依頼により人の夢に侵入してアイデアを植え付けることがミッションとなります。


    この植え付け作業というのが、盗むよりも難しいものらしい。
    そのため盗むときは夢に侵入すればいいのだけれど、ここでは夢の夢の夢・・というふうに
    だいぶ深くまで潜っていく必要があった。

    ここでの世界を簡単にまとめると

    現実/飛行機の中
     ↓
    夢=1層/ワゴンの中・・ユスフの夢
     ↓
    夢の夢=2層/ホテル・・アーサーの夢
     ↓
    夢の夢の夢=3層/雪山・・アリアドネの夢
     ↓
    夢の夢の夢の夢=4層/虚無の世界

    「夢って不思議だな」って考えることがこれまでにもよくあったから
    この映画では夢の世界を体験できてるみたいで不思議な気分を味わえて楽しかったです。
    時間感覚も下層にいくほど長くなるのも普段自分たちが観る夢と一緒だしね。
    (1時間の夢でも実際は5分間で見た夢だった・・とか)
    あとトイレ行きたいときに土砂降りの雨の夢っていうのも納得。

    基本的な構図は理解したけど、観終わってからあーでもないこーでもないと
    言い合うことがいくつかあったのでそのことに触れていきたいと思います。


    その1*4層目=虚無の世界なのか?

    私は映画を観ていて自然にそう思っていたけど、確かにスッキリとはしていなかった。
    夢の途中で死んじゃったら虚無の世界に落ちちゃうって話だったから
    3層目で死んじゃったロバートが落ちてきたから4層目=虚無と言える。
    でも、4層=虚無の世界なら、なんでコブが作った建物とかがあったの?と。

    映画では虚無の説明がこのようにあったそうです。

    特定の誰かの夢ではない共有スペース。
    そこには何もないが誰かが過去に虚無に落ちて世界を構築していればそれが残っている。
    昔コブがモルとそこで50年過ごし、様々な建物を作ったが、列車で自殺することによって脱出した。

    共有スペースであるなら、コブの作ったものがあってもおかしくはない。


    その2*コブがサイトーを見つけたときサイトーは年老いていたのになぜコブは若いままなのか?

    夢を夢と認識している人は歳をとらないそうです。
    (とらないというか、夢の時間の速さでは歳をとらないってことですかね)
    あと、下層に行けば行くほど夢と現実が錯綜した世界になっていくから尚更のこと。
    そして虚無に落ちたら探し出すのが大変で、コブはサイトーを見つけるまでに長い年月をかけた。
    だからコブは夢と認識しているから年老いてはいないもののボロボロになっていた。
    1層めで現実での5分が1時間だから、そのさらに下層の4層目までに行くとたった5分でも
    すごい時間が経ってしまうってことだよね。
    ロバートは死んじゃってすぐに見つけられたのに、サイトーはどうしてそんなに時間がかかったのか・・
    っていう疑問もありますが、サイトーは死んですぐに探しにいかなかったからかな?
    それとも死因になった傷は1層目で受けたものであるからなんか遠くなっちゃったとか?


    その3*ラストはどっちなの?

    この映画自体、インセプションのミッションを軸に進んでいくけど
    メインはコブのモルへの葛藤なんだろうね。
    雪山のシーンはちょっといらないかなって思ったんだけど
    (だって厚着しているからよく誰かがわからないし)
    ここでは一番コブの葛藤が表れている場面なのかなぁと思いました。


    このミッションが成功すれば子どもたちの元へ戻れる。
    それだけを目指してやってきたコブだけどその夢が近付くにつれて
    潜在意識で死なせてしまったモルに悪いって思ってしまう。
    だから敵に先回りされたり、先になかなか進めない。
    最終的にはあと少しのところでモルがロバートを打っちゃうしね。
    でも、そんなモルから解放されることでコブは子どもたちにやっと会うことができた。
    そこにはこれまであったモルへのひっかかる気持ちはなくって
    そういう気持ちで会えればコブにとってはコマが止ろうが、回り続けようがどちらでもよかったということ。


    うーん・・書けば書くほどこの映画はこうやって整理しないで
    皆でごちゃごちゃ言い合った方がいいのかな?と思います。。


    あと、コブとアリアドネが4層に辿りついたとき海岸のシーンから始まって、
    アリアドネがロバートを連れて落ちたあとのコブとモルのシーンからいきなり
    コブが再び海岸に打ちつけられている場面になり、サイトーと再会となる。

    ここで「あれ?ここはどこ?何層目?」って気持ちになって
    あれっと言う間に飛行機のシーンになるんだけど、私もここで混乱しているのかなぁと思います。

    で、私がなるほどーと思った感想は
    いきなり海岸に流れ着くカットになったのは監督の狙いではないのか?というもの。
    突然あのシーンを映して4層より深く落ちたのか、それとも4層でサイトーを探し続けていたのか
    わからなくすることで、ラストシーンの夢か現実かわからないって部分に繋がる・・と。

    確かに細かく描く必要は・・ないですが気になります。笑

    あ。長くなった。
    でも色々考えるのは本当楽しい:)
    この映画、エディット・ピアフの「水に流して」がすごい印象的だったなぁ。
    頭の中でぼわーんと響く感じがなんともいえない感覚でした。
    そしてアーサー役のジョゼフ・ゴートンがかっこよかった。
    (500)日のサマーのトムとは大違いな役柄でとっても新鮮でした。

    そして・・!
    ロバートと父親の関係だけど、「和解」というのはあくまでコブが植え付けた意識だから
    現実では結局わかりあえていないんですよね。
    それを思うと、金庫から風車を取り出したシーンがまた切ないなぁって思った。

  • 父を子に還しました。
    というお話だったなと思う。

    最後の、回り続けるコマに、絶望して。号泣。

    完璧なしあわせって、ない。
    でも究極の仕合せが在るのかも。

    “ Time To Say Goodbye. ”
    キーとなる音楽“水に流して”も印象的なのだけど
    わたしには常にこの曲が頭で廻り続けた。大音量で。
    http://bit.ly/9Lj8GR


     

  • 「松平健が出てるんだよ、松平健が!」って友達が言うから、この映画のどこに暴れん坊将軍の活躍する余地があるのかと思った。
    出ていたのは渡辺謙だった。惜しい。

    映像が面白いので、スクリーンで見るのが一番理想的かもですね。
    合わせ鏡のシーンなんかは、何処にもカメラが見切れていない点、VFXが隆盛する前なら「どうやって撮ったんだ!?」って大興奮するところだっただろうに、今はどんな映像トリックがあってもCGなら何でも出来るよね、で納得してしまう。そこだけが、何だか残念な時代だなあと思います。

    仲間集めがRPGみたいで面白いし、サイトーが渋いです。

    ラストがいい。この放り投げ方、ずるいなあ。うまい。

    • 静華さん
       これ、みたくて気になって仕方がないんですが、『パプリカ』をみたことのある自分としては、『パフリカ』まんまっぽくてDVDが出る迄待とうかなと...
       これ、みたくて気になって仕方がないんですが、『パプリカ』をみたことのある自分としては、『パフリカ』まんまっぽくてDVDが出る迄待とうかなと考えています。
       …ど、どきどきしますか?(話の流れが気になって…)
      2010/08/12
    • ほんださん
      静華さん>
      コメントどうもです!
      「パプリカ」も観たことはありますが、夢の中に入っていくという題材は同じでも、2作品共、まったく別々の趣...
      静華さん>
      コメントどうもです!
      「パプリカ」も観たことはありますが、夢の中に入っていくという題材は同じでも、2作品共、まったく別々の趣向で、似たテーマの映画という感じはしませんでしたよ。

      この映画は映像の面白さがミソなので、どうせ観るならスクリーンの方いいかもです。DVDだとちょっと面白さ半減しちゃうかも…
      2010/08/13
  • 映像や音楽、アクションを楽しむ娯楽映画。迫力がとにかくすごい!!
    無重力のアクションシーンとかほんとに楽しい。

    夢の構造がおもしろくて、引き込まれてしまった。
    ラストが含みを持たせた終わりで憎いなぁー。
    あんな終わり方をされたらいろいろ考えてしまうじゃないか。

    エレン・ペイジが可愛かった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「あんな終わり方をされたら」
      どんな終わり方でも、考えません。ハッピーエンド以外は有り得ませんから、、、
      知人からBlu-rayの画像が綺麗...
      「あんな終わり方をされたら」
      どんな終わり方でも、考えません。ハッピーエンド以外は有り得ませんから、、、
      知人からBlu-rayの画像が綺麗だと言われて腐ってます(DVD購入者)。そんなに違うのか?
      2013/04/19
  • ネットで批評を見ていると
    「最後コマは倒れなくて、虚無の中で自分の望んだ世界を夢見てる」説
    「虚無で30年探して、最後現実に帰ってこれた」説
    「最初から現実が1層目の夢だった」説
    など言われているがどれをとっても面白いので、私はまぁどれでも良い。

    それよりもPVのバァァ~ンっていうBGMのかっこよさ!

    それと、アリアドネの夢の構成の綺麗さ!街がゆっくりと上から折れ曲がってくるところや、物がそこらじゅうで飛び散ってても一切当たらないこの違和感が気持ちイイ!!

    あと、夢というものの捉え方!始まってすぐの二重トラップにもうやられた!
    パプリカのようになんでもできるから全てが自由自在の発想でアイデアを盗むのではなく、あえて金庫を出し最もシンプルでリアリティーのある方法で現実を意識させ、そのなかで違和感を出すことによって、私たちが見る本物の「夢」らしさがでている。そして無理にアイデアを押し付けるのではなく自然にアイデアを思つかせる。もうこの発想自体が凄い!この夢の構成論はまるでベストセラーの本を読んでいるかのよう!!
    あと老人たちがこの装置に飛びついて夢を生きているのは、よく考えられてるなぁと思った。本当にできたらきっと金持ちの老人が死に物狂いで装置を買い求めるんだろうな。
    しかしコブの50年はやりすぎだろ・・・。ふたりとも溺愛しすぎだって。よく気が狂わなかったな。
    私は・・・いけるかなぁ。無理な気がする。定期的に現実に帰りたいかも

    最後にやっぱりいちばんいいのは、夢から起きるためのキック揃えだろう。
    最深層ではめちゃめちゃ時間がたっているのに一層目ではまだBANが宙に浮いてるこの様はすごいしか言えない!洋画らしい迫力と切羽詰まる感がこんなにもカッコよくていいと思ったのは久しぶりかも。
    無重力感内のホテルを泳ぎながらみんなを移動させるとこは、CGなの?本当に撮ったの?ってちょっと迷ったほど、綺麗でリアル!さすが海外!

    嬉しいのは日本が最初メインで出てきたこと^^
    日本人としてはすごく嬉しい。

  • 基本的にノーラン監督の作品は全部好きです。
    でもまさか完全オリジナル脚本のビックパジェットが組めるようなヒットメーカーになるとは思いませんでした。
    というわけで今夏公開の映画でトイストーリー3と評価が同じくらい高いのに、内容がさっぱりわからなかった本作。

    蓋を開けてみれば、多分ノーラン作品の中でも一番ストレートに面白いし判りやすい。
    アクションも随分洗練された撮り方になってるし、ハラハラドキドキしっぱなしで二時間半がすごく短かったです。

    「ダークナイト」で指摘されたように台詞で全てを説明し過ぎる、ということもなく、初見でスルッと設定・ストーリーが理解できます。
    と同時に細かい小道具の使い方、伏線の収拾、驚異の構成力も健在でノーランファンも楽しめます。
    迫力ある映像と音響を映画館で体感するだけでも充分なイベントムービーになってるし、珍しくデートムービーにも向いてるし、渡辺謙は出ずっぱりでカッコいいし、勿論主演のディカプリオは体を絞って最高の演技を見せてくれます。
    ノーランだしSFだしとか小難しく考えず、スパイ映画的な感覚で気軽にどうぞ。

  • 2時間半と言う時間が凄く濃密であっという間。
    何回も観れば観るほど新しい発見があって本当に面白い!
    登場人物からストーリー、小道具まで良く練られていて素晴らしい!
    そして何より、ラストからエンドロールで全てを持っていかれる。
    ラストの解釈については色々な見方が出来ると思うけど、私はコブがちゃんと現実に戻ってきたと信じたい。

  • 面白い、ノーラン監督ってすごいな!!コレクションとして購入した。

  • (DVD)CGはすごい。渡辺兼の役柄をラストサムライをイメージしてたけどかなり違って残念。終わり方が現実か夢かはっきりせず少し消化不良。

  • 人が夢に入っている時に潜在意識の奥底にまで潜り込み、他人のアイデアを盗む出すという、犯罪分野においては最高技術を持つスペシャリストのコブ。しかし彼はその才能ゆえに、最愛のものを失う。そんなコブに、「インセプション」と呼ばれるミッションが課せられる。レオナルド・ディカプリオと渡辺謙が初共演にして初対決!豪華俳優陣と壮大なスケールで贈るSFアクション!!本編収録のBlu-rayとDVDのセット。(amazonより抜粋)

    観てるだけでしんどいって思うほど、気迫ある映画だったと思います。
    早く良いように終わって欲しいと願ったことか。

    何よりも映像美ですね。
    発想が面白いです。そうか夢の中の夢、更に夢。
    確かに夢の中で夢をみていることってありますもんね、それを巧みに取り扱った映画だなと驚嘆。

    面白いです。
    主人公が重い過去を持っているだけに観ているとしんどくなりますが、それもまた一味です。

    終わり方も、「うわぁ」って感じでした。

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