サヨナライツカ [DVD]

監督 : イ・ジェハン 
出演 : 中山美穂  西島秀俊  石田ゆり子  加藤雅也  マギー  川島なお美 
  • アスミック・エース
2.84
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  • (56)
本棚登録 : 871
感想 : 196
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427646780

感想・レビュー・書評

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  • ずっと前に原作を読んでボロ泣きしたので、映画化されてもなかなか見に行けずにいた作品。原作の記憶はおぼろげながら、個人的には、映画より原作の方がいいと思いつつ、最後は泣いてしまった。

    婚約者を日本に残して、バンコクに転勤した豊が、オリエンタルホテルのスイートに暮らす女性、沓子と恋に落ちる。
    ある日、婚約者の光子が沓子に会いに来て、結婚式までに去るよう迫る。正直、パートナーを奪われないために行動する女性は怖いと思った。

    25年後、豊と沓子は再会し、互いにずっと想っていたことを知る。そして、最後は豊が沓子と一緒にいる覚悟を決めるも、沓子は病死する。

    互いに愛していながら一緒にいられないなんて、切なすぎる。"人は死ぬときに愛したことを思い出す人と愛されたことを思い出す人がいる"というのも、響いた。

  • 西島くんの 「好青年」は申し分なかったと思う。
    ミポリンの沓子さんも、悪くはない。
    悪くはないけど、あのベッドシーンはないでしょう。
    もう、アイドルじゃないんだし、沓子さんならもっともっと大胆に脱ぐし、大胆に脱いでも上品で美しいベッドシーンになるはずなんだよ。それこそが沓子の魅力なんだから。いくらなんでも隠しすぎ。
    この物語の60パーセントはベッドシーンでもいいくらいなんだから(しつこいけど)
    やっぱ、アイドルを捨てきれないミポリンには荷が重すぎた様子。
    たとえば、松雪さんとかだったらよかったかも。

    光子さんを演じた石田ゆり子は、はまり役だったと思う。
    でも、ストーリー変えすぎじゃない?
    光子さんは性にたいして、異常なほどに臆病な人だし、だから豊と光子はキスさえしちゃいけないんだよ~~~。
    なのに、バンコクまで来て、沓子に会った上、別れをせまるなんて・・・・。
    あれじゃ、光子に言われて別れたみたいになってるじゃん。
    沓子は自分の意志で別れを決意したんだよ、だからこそ後の再会に意味があったのに。
    豊の息子のライブシーンなんていらないし、意味ないし。
    極めつけは なんといっても 壮年メイク。
    あれはひどい、ひどすぎるよ。
    せっかくの感動シーンが、コントじゃん。
    あの老けメイクをビジュアル重視の辻さんがよくOKサイン出したな、と疑問。
    豊の老けメイクもひどかったけど、社長役の加藤さんの老けメイクは老人を通り越してホームレスみたいになってたし。

    それでも、オリエンタルホテルでの再会シーンはちょろっと泣けたよ。
    ミポリンちゃんと演技できるじゃん、女優だよ、だったら脱いでよかったんだよ(またそこ?)
    そしてもっともっと思いっきりおばちゃんメイクして欲しかったよ。
    その上、残念なことに、再会シーンのあとがもっと悪かった。
    わけのわからない結婚式シーン。
    そして、ひっそりと死んでいってしまった沓子さん。

    あの手紙は?
    一番感動的なシーンはあそこなのに・・・。

    この監督はいったい、原作を読んで、なにを映像化したかったんだろうか?

    脚本が全く別物になってしまって、とても残念な映画でした。
    よかったのは、若い頃の豊の裸体と、「ラマン」を思い出すような美しい映像と音楽かな。
    あとは★一つでも多いくらい。

    というか、これは全く別物として、映画だけの評価をするべきだな。
    というわけで以下、【映画だけのコメント】です。
    やりたいやりたい病のギラギラ男、東垣内豊には、性にたいして臆病な振りをして実は
    結構したたかな婚約者 光子がいる。
    光子を日本に残し、出張先のバンコクで、外見重視の娼婦まがいの沓子と出会い
    体を重ね、思う存分快楽を楽しんだ末、「君はもう濡れないし、僕はもう立たない」と
    別れを迫る。
    別れたくない沓子は人前で豊といちゃいちゃしようとして困らせる。
    そんな折、豊に内緒で沓子の前に現れた 光子は沓子に豊と別れるよう脅迫。

    で、予定通り二人は別れ、豊は平々凡々なエリート人生を歩む。
    25年後、二人は再会。とんだお笑い老人となって。

    やっと自分の本当の気持ちに気づいた豊は沓子と残りの人生を歩もうとするが
    時、すでに遅し。
    沓子は病気で死んでしまう。
    残された豊は一人で車を暴走、分かれ道で急ブレーキを踏み、わけのわからない
    バンコク語(?)を叫ぶ。(和訳は「大丈夫」となってました。何が大丈夫なんですか?)
    そして、社長室で窓に向かって 「愛してる、愛してる」とひとりごちた。
    そんな映画でした。

  • 美しい映画だった。
    バンコクに行ってみたい。

  • 人を好きになるのは、時に衝動的で、あとからじんわりと広がっていくものなのかな。ほんの数か月の日々が一生、その人の心を占めていくものだとしたら・・一見穏やかに、家庭を持ち、やりがいのある仕事にたずさわっていても、心は揺るがない。心の中は人には見えないものね。燃えるような恋、お互いにずっと思っていた気持ちに揺れるふたりの表情が良かった。中山美穂、魅力的でした。

  • 中盤に飛行場でトウコと別れるシーンで涙しました。
    途中少しダレてしまったような気がしたので☆四つにしたのですが、
    やはり終わりのほうも泣いてしまいました。
    ユタカとトウコの愛はとても深く切なかった。

    トウコの小悪魔っぷりと光子の淑女っぶりが素敵でした。個人的にはトウコのような女性に惹かれます。ああいう女性になりたい。笑

  • 本当に好きだったのなら婚約者との結婚を止めて彼女を選ぶべきだったと思う。25年連れ添った奥さんを置いて彼女に会いに行くのもタダの不誠実な男でカッコ悪い。不倫は不倫として描くべきなのに無理に純愛ぽくしようとしてるところに矛盾を感じました。

  • 1975年、タイ・バンコクに赴任中のエリートサラリーマン豊は婚約者光子がありながら、バンコクで出会った謎めいた美女沓子と関係を持つ。離婚した慰謝料で高級ホテルで贅沢に暮らすが心が満たされない沓子に夢中になる豊だが、出世のためには光子と別れることはできない。沓子は豊の気持ちを察して海外へ行くと告げ2人は別れる。
    25年後、光子との間に2人の息子を授かり次期社長にも指名され順風満帆だった豊。バンコク出張で訪れた思い出のホテルでスタッフとして働く沓子に再会する。沓子のずっと待っていたという言葉に、日本での地位を捨て沓子と暮らす決心をする豊。しかし再びバンコクを訪れた時、沓子は病に倒れすでに他界していた。

    辻仁成の人気小説を映画化。中山美穂が大胆なベッドシーンに挑み、12年ぶりの主演映画として話題に。俳優陣は1975年は若作りしすぎだし、25年後は老けすぎていてなんか不自然だった。

  • 辻仁成らしい映画。オシャレな感じに見せてるけどそれだけ。予告では「タイと日本とニューヨークの~」と言ってるけど、ニューヨークほとんど出てこなくない?展開早すぎ。なんで奥さんの書いた詩を思い出しながら彼女との日々を回想しているのかも意味不明。

  • バンコクの空気と光はとても綺麗でした。
    タイ語を話す西島秀俊さんもとても良かったです…東南アジアが似合う。

    お話は、なんだかずるい男の話だな〜って思って早々に流し見してしまいました。
    日本に婚約者の光子を残してバンコクに単身赴任してきた豊が、現地で出会った沓子と激しい恋に堕ちる。
    「期間限定だから」と言いながらもハマって、でもそれが職場にバレたら冷たくする…ってムカムカ。
    察した光子が豊に内緒で沓子に会いに来たのはヒエッてなったけど。女性陣は好きでした、光子も沓子も強かったな。豊には勿体ないよ。。
    最終的に誰もしんから幸せになれてない気がしてうーんって思ってしまいました。25年?は長い。
    沓子の病死での別れも安直な気が。

    でも好きなシーンは、バンコクの空港で沓子と無表情で別れた豊が、沓子が見えなくなったら感情を露わにして、やってきた光子を抱きしめて「愛してる」と言い続けるシーンです。
    あの愛してるは、沓子に向けてだったんだろうなって思って。

    光子の書いた詩も好き。
    わたしは愛された事を思い出す気がします。

  • 2020/11/26

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著者プロフィール

映画監督・脚本家。主な作品に『私の頭の中の消しゴム』(二〇〇四)、『サヨナライツカ』(二〇一〇)、『戦火の中へ』(二〇一〇)、『第3の愛』(二〇一六)、『オペレーション・クロマイト』(二〇一七)、『ジェジュン:オン・ザ・ロード』(二〇二一)がある。

「2023年 『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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