- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988135804907
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ハリー・グレイの自伝的小説に感銘を受けたセルジオ・レオーネが、小説を原作に自ら脚本を執筆、10年以上の構想の末にアメリカ資本で製作した、ユダヤ系ギャングの半世紀に及ぶ友情・愛・裏切りをノスタルジックに描く一大叙事詩的大作、たった7本しか監督作のないレオーネの遺作。
ドル箱三部作を観て、マカロニウエスタン映画のイメージしかなかったけど
『夕陽のガンマン』どころじゃなくイケてる、100点超えだわ。
遺作なのは残念、個人的にはオールタイムベストになるかも。 -
4時間近い長さとはいえ飽きなかった。一度もアメリカに暮らしたことはないが、みていて、懐かしくてたまらなかった。まだ未熟な少年ギャングたちの間で生じるエピソードひとつひとつがユーモラスであると同時に悲しい。これら一連の「過去」が豊かなので、劇中流れるイエスタデイは許せないと言いたくなるが、それに代わる音楽はじゃあ何か、と問われれば思いつかない。エンドロール直前、阿片か何かを吸ったロバート・デニーロが浮かべる、滑稽とも見えるほどの笑顔に泣きそうになった。こういう友情ものには弱い。
センチメンタルな内容ではあるけれど、本作は映画としても丁寧に撮られていて、ストーリーからどんどんとこぼれ落ちてゆく豊かな要素にあふれている。 -
これぞ映画
-
幾度かは見ているはずなんですが、多分二十年以上前の記憶なので勝手に美化してストーリーを作り変えてしまっていた。
私が覚えていたのは
・「ヌードルス、起きて、」という台詞
・新聞屋に火をつけたところ
・デボラ…という名
・ゴミ収集車の件…
ざっとこんなもんだった。
はっきり言ってほどんど記憶に残っていなかった。
もっとギャングとして暴れまわり、のし上がっていくんだとばっかり思っていて、観ていて全く違っていく展開に驚きを感じた。
それでも引き込まれて見入ってしまった。
1920年代の禁酒法時代かぁ〜この年代の作品は面白い。とにかくお洒落なところが大好きだ。男も女も粋でカッコいい。時代を謳歌するようにカッコつけていることが自然で、嫌味に見えない。アメリカの黄金期と言ってもいいだろう。
野望に燃えてはいたけれど、自分の器を越えるほどの欲望があった訳じゃなかった。本当に欲しかったのは、彼女の愛……本当にそれだけでよかった。だけど生み出した大きな流れは次第にうねりを帯び、意図しない方向へも流れ始めた。
散りじりに流れていこうとする仲間を大切に思ったからこその裏切り、そして罪悪感という罪を背負って一人生きて行くこととなり、数十年…
ある日届いた一通の招待状…
止まっていた時間が再び動き始める。
20代で見たときより50手前の今の方が、身に染みるような気がした。人生は紆余曲折の連続で、上手く行くことなんてそうそうないものなんである。それでも自分の道を生きる。それは大事なことだけど、とても大変なことだったりする。
時間は誰にでも均等に与えられている。その時間が自分を苦しめたり、救ったり。ラストシーンのあの笑顔…苦しみも、悲しみも、忘れたい…いい思い出の中で生きていたい。逃避かもしれない。でもそんな気分な時もあるんだよね。何もかも忘れたい時もあるんだよ。逃げることで生きていられる。そんな時もある。
深い深い哀しい笑顔だった。 -
Sergio Leone & De Niroの傑作。
初めて観たのは高校生の時、親友と映画館で。当時よく解らなくて二回観ました。その後何回観たことか。
アメリカ禁酒法時代のギャング映画だけど、Sergio Leoneらしいウェスタン調の趣があります。De NiroもScorsese映画とはまた違う渋さ。 -
長い・・・
さすがにdisc2枚に渡ると長い
時系列も交差しているから最後になると
最初のシーンが思い出せない
リンクしてるのに・・・あー
もう1回観ないと全部理解できないかも、私の場合
ということで2回観ました。
や、何回観てもいいかも。
二人の少年が出会い別れるまでを
淡々と描かれているのに
二人の友情というか絆がとても暖かい
これと言った大きな波もないけれど
ゆっくりとゆっくりと気持ちに入りこんでくる
出会えて良かったと思える1本
ラスト
マックスの依頼を断るヌードルスの顔に泣けた
デ・ニーロって改めてすごいと思った -
4時間近い映画ですけど、あっという間に終わってしまった気分。そして何より、終わった後何も言えなくなるような凄みがある。
耐性のないわたしにとって、若干のエロさ、グロさがきつかったシーンもありましたが、そんなこと忘れちゃうぐらいの何かがこの映画にはあるんだと思います。
あとモリコーネの音楽が良すぎた。それからthe beatlesの『yesterday』。歌詞のことを思うともうジーンとくるしかないです。
(1984年 セルジオ・レオーネ監督)