コララインとボタンの魔女 スペシャル・エディション [DVD]

監督 : ヘンリー・セリック 
出演 : キース・デヴィッド  ダコタ・ファニング  テリー・ハッチャー 
  • Happinet(SB)(D) (2012年5月26日発売)
3.67
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本棚登録 : 522
感想 : 117
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953036017

感想・レビュー・書評

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  • ストップモーションアニメとは思えないほどの生命感。
    匠の技極まれり。

    ここまで変幻自在にやるのにどれだけの手間と時間をつかっているのだろう。

    あとは、場面毎、キャラクターごとの演出の仕方。
    特に照明の多様な表現によって、この世界をリアルにファンタジックに描きだしているのだと思う。

    だからこそ、夜の場面や室内の暗い場面は日光だけではなく様々な色の照明が使えて良いのかもしれませんね。

    キャラクターの造詣は少しグロテスクだつたりクセがある。小さな子供が好きと思えるようなものではなく、ある程度の年齢になって共感できるというタイプなので、ウチの子供たちは「なんかこわいからこれはいいや」となって食わず嫌いで終わりました。

    なので、ティーンネイジャー以上におすすめなのかなと思います。

  • CORALINE
    2009年 アメリカ
    監督:ヘンリー・セリック
    原作:ニール・ゲイマン
    コンセプトアート:上杉忠弘
    出演(声):ダコタ・ファニング/テリー・ハッチャー/ジョン・ホッジマン/イアン・マクシェーン

    監督が『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリックで、ストップモーションアニメのパペットアニメーションとくれば、これはやっぱり見ておきたいでしょう。主人公コララインの見た目は、日本人の感覚的にお世辞にも可愛いって感じじゃないですが(笑)、作品としてはすごく面白かったです。

    ストーリーの大筋は、謎の扉から別世界に繋がっているファンタジーの王道なんですが、まったく古臭さは感じないし、キャラ設定も世界観もすごくよくできています。扉の向こう側にある別の世界では、優しいママとパパがいて、変な住人たちも愉快なエンターティナーになり、おしゃべりな男の子は無口に、なにもかも主人公にとって都合の良い理想の世界として存在しているのだけれど(目がボタンになってること以外は)、その何もかも上手くいってるその感じがすでに胡散臭く、やがてそれが罠だと彼女は気づく。そこからママに化けていたボタンの魔女とコララインの戦いが始まるんですが、なかなかハラハラドキドキ、手に汗にぎって主人公を応援しちゃう。

    映像的にもすごくキレイで、まだコララインが騙されていた頃の別の世界のほうで、夜の庭で繰り広げられるファンタスティックな光景や、ネズミのサーカス、地下の劇場でのショーなんかは、すごく見ごたえがありました。わがままばかり言っていたコララインが、最終的に、自分の都合のよい別の世界より、ホンモノのパパとママのいる世界を選ぶくだりとか、すごく自然に共感&感動できたし。別の世界での戦いから帰還して成長した少女のジュブナイルものとしては、二本立てで一緒に見たティムバートンのアリスなんかより、こちらのほうが数段上出来でした。
    (2010.09.20)

  • 人形劇っぽいアニメ?ナイトメアみたいな感じ。昔ナイトメアが好きだったので他の作品の予告で見て絶対見たい!と子供と一緒に見ました。ホラーちっくで不気味な世界観がイイ!コララインの性格悪そうであまり美人ではない・・・普通の子供って所がまたよかったよね。リアルで。そして教訓的は内容。子供に見せたい映画です。あ、でも私の中ではR-10指定かな(笑)一応ホラーちっくだし。うちの子供も面白いと絶賛してた作品です!

  • 友達とレンタルで観ました。
    戸田恵子が声優うますぎます。

    アニメと実写が混じったような、美しくてリアルで、夢のような映像がとてもすてき。
    お話は子供向けとは思えない、少し残酷なもの。

    仕事ばかりの母と話を聞いてくれない父。
    二人ともライターと作家だったかな、それで家にはよくいるけど主人公のコララインは孤独だった。
    引っ越したばかりの家の周りを散策しているとコララインにそっくりな人形を手に入れる。そして家には不思議な扉を見つける。寂しさを人形で紛らわすコララインがその扉の向こう側に行ってみると、そこには母とそっくり、でもお料理が上手でやさしくて、一緒にいてくれるでも目がボタンの母がいた。コララインとたくさん遊んでくれる父もいる。だんだん現実よりも楽しく思えてきたコララインは何度も壁の向うの世界へ行くが、ある日やさしいボタンの目の母にその世界は目をボタンにしたらずっといれると言われる。恐怖を感じるコラライン。実は魔女が寂しさを紛らわすためにコララインの魂を欲しがっていたのだった。

    この魔女はさびしかったんですね。
    コララインはラスト、人質にされた父母と、魂を取られていた3人の子供たちを救ってもとの世界に戻るのですが、魔女はまた一人になってしまった。二度と出られない井戸のなかで、…いつか死ぬのかな?死ねたらいいね。孤独で死ぬことも出来ない世界は、それこそのろいたくなるぐらいつらいだろうし。蜘蛛の魔女だったみたいですけど、なんだかかわいそう。エドワード・ゴーリーの「ギャシュリークラムのちびっ子たち」を思い出します。身も蓋もないぐらい残酷な不幸な話。このお話も、コララインは救われるけど、それは本当なのかな。仕事の締め切りが終わった父母は彼女を構ってくれるようになったけど、それは一時的なものじゃないのかな…と少し深読みしてしまいます。幸せってなんだろうなあ、寂しさを埋めるものってなんだろう、ひとりじゃないってどういうことなのかなと意外に考えさせられます。コララインがもう少し大人になれば、父と母のことがもう少し理解できて、構ってくれないことが、つまり愛がないのではないと気づくことが出来たとき、ようやく彼女はさびしくなくなるんじゃないかな。でもまあ、さびしいよね。

  • 最初の人形を作っていくところ,縫い物の様子からすべて素晴らしいアニメの世界.

  • 2022/02/17
    面白かった

  • 想像以上に面白かった
    ストーリー的に特記すべきところは無いけど表現の技法が詩的で良かった。
    小さい窓からの通路は何故ここだけやけに現実世界でもイメージしやすい感じなんだろうなと思ったらラストの蜘蛛の巣回収。素晴らしい。

  • これはなかなか精神にくる映画ですね。
    どっちかっていうと日本的。

    幼稚園生が見たらトラウマ映画になりそう。
    魔女もなんか可哀そうでなんともこれも日本的。

    最後の井戸が貞子の井戸に見えて悲しくなった…

    ザワザワな後味が残る不思議な映画。

  •  怪しいピンクパレスアパートに引っ越してきたコラライン一家。家族に不満を持つコララインは開かずの扉から別世界に導かれる。そこは家族がみんないい人になっている世界だったが。。。

     ダークファンタジー的な世界観とアニメの雰囲気がピッタリ。キャラクターもみな造形がいい。
     しかし、目がボタンになるって怖いよなぁ。。。

  • 面白かった。理想の生活と現実の自分第一の両親と、どっちがマシか。自分第一の両親はおかしい。なぜなら、本当に子供のために暮らすなら、稼がないといけない=子供(ココライン)ばかり相手することはできない。ココラインがそこに気づいていたかは謎だが、魔法と見抜けるか否か。魔女にとらわれてしまった子供と、ボタンという盲目の眼になってもいいと思ってしまわなかったココラインの差が気になる。

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