乱 デジタル・リマスター版 [DVD]

監督 : 黒澤明 
出演 : 仲代達矢  寺尾聰  根津甚八  隆大介  原田美枝子  宮崎美子 
  • 角川映画 (2010年7月22日発売)
3.64
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本棚登録 : 147
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111286901

感想・レビュー・書評

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  • 「老残」「老害」「承認欲」「怨念」

    たぶん20年以上位前にレンタルかTV放送で見ているが、その時より、時がたった今回の方がおもしろく見られた。自分が年をとったからか。ただ前回は各武将ごとの色分けが斬新に見えたが、今回は逆に奇を衒った感じがした。

    「リア王」がベースというから、親子関係とかちょっと日本とは違う部分もあるのでは、とも感じた。

    1985日本、フランス
    2022.3.2BSプレミアム

  • 制作年:1984年
    監 督:黒澤明
    主 演:仲代達矢、寺尾聰、根津甚八、隆大介、原田美枝子
    時 間:162分
    音 声:


    戦国時代。
    次々と他の武将を滅ぼしてきた秀虎は70歳を迎え、家督を3人の息子に譲ろうとする。
    三男の三郎は息子たちを信じて老後の安楽を求める父に異を唱えるが、追放されてしまう。
    やがて、太郎と次郎は秀虎に反逆し、血で血を洗う争いが始まるが、その陰には実の父と兄を秀虎に殺された太郎の正室・楓の方の策謀があった。

  • いやー面白いじゃないですか。
    むかーし観た時は変な映画と思って、全然ピンと来なかったけど、今見ると、すごくおしゃれな映像が美しいのと対照的に人間の愚かさがしみるわ。
    原田美枝子の凄みがよいわー

  • リア王がベースにあるためか、舞台がかった調子に、ちょっと入り込めない。色彩が豊かで映像が美しい。とはいえ、長いなと感じる部分が多々。

  • 2度目の視聴。

    世界のクロサワらしく、全てのシーンが、絵画的というか、絵巻物みたいだった。

  • TVにて
    能装束のような衣装が豪華で,戦の場面の演出も大掛かりで,いいところもたくさんあるのになぜか退屈だった.

  • 中学生のころなぜかこの作品のTシャツを着ていた記憶があります。本当は1980年に公開された「風林火山」の方がよかったんですけどね。風林火山の抗争はかつ新で、本作は三船敏郎。三船プロダクションも乗り気で予算を出すつもりがあまりの高額さに撤退。世界の黒澤であっても企業は二の足を踏み、なんとかフランスの出資を取り付けるもののご破算で風林火山の前からの構想が進まず5年遅れの形になる。

    「乱」
    https://www.youtube.com/watch?v=sAmi-HYD1Sw

    「リア王」と毛利家の「三矢の教え」をベースに作られた。日本では興行収入は大負けしたものの海外での評価がまるで違って「アカデミー賞」「ゴールデングローブ賞」「英国アカデミー賞」にノミネート。

    主演は「風林火山」に引き続いての仲代達也さん。3兄弟には若かりし寺尾聡、根津甚八、隆大介と名優が並び立つ。負けたのは少しずつ映画も変わってきていたので、時代についていけなかったのか?僕は好きなんですけどね。

    この作品の中の色の使い方なんてどう考えても中国や韓国の2000年代の作品のような感もあります。今見るとあの美しい映像は黒澤映画の真似かぁ~と思ってしまう。

    本作の見どころと言えば末の方演じる宮崎美子さんの弟の鶴丸役を演じた野村武司さんの19歳の銀幕デビューだと思います。足の運びなど近年の動きを彷彿させます!そうです野村武司こと野村萬斎さんのデビュー作が黒澤映画だから凄いですね!

  • 黒澤明監督、1985年、日本。

    黒澤映画の金字塔のひとつ。ある戦国武将が、ふとトシを感じて、3人の息子に家督や城を譲るが、3人は父への思いやそれぞれの思惑があり、非業なラストに向けて走り始める。

    乱とは、乱世・乱心などの意味もあろうけれども、人の心の不如意さ、ちぐはぐさを表しているのかも知れない。

    仲代達矢が何と言っても凄演(ちょっと舞台的というか、演技しすぎのキライがないでもない)。あと、原田美枝子(長男の正室)がよかった。ピーターは案外だった。

    武満徹の音楽も確かにいい。

  • 大掛かりなセット、多くの馬が関わる合戦シーンなど、お金のかかった大作であることは否定しない。が、物語の構図はさほど新奇ではない。◇また、仲代御大は兎も角、その子供らの矮小なこと……。ワザとしたキャスティングであり演出なんだろうが、なんというか…。◇そして、仲代御大を凌ぐのが原田美枝子一人というのがねぇ…。

  • 後継者たちである息子達が仲違いし戦い合う話なのかな。たくさんの人馬、燃える城。おどけるピーター、すごいメイクの仲代、冷たくてエロい原田美枝子などなど個々には魅力的なのだが通してみて感じるものがなかった。

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著者プロフィール

(くろさわ あきら 1910−1998年)
日本を代表する映画監督。1943年『姿三四郎』で監督デビュー。生涯30本におよぶ名作を監督した。『七人の侍』(1954年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞)など海外の映画祭での受賞が多く、映画監督として初めて文化勲章、国民栄誉賞を受賞し、1990年には米アカデミー名誉賞が贈られた。

「2012年 『黒澤明脚本集『七人の侍』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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