BASURA バスーラ [DVD]

監督 : 四ノ宮浩 
  • オフィスフォープロダクション (2010年6月14日発売)
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580258650036

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  • フィリピンのゴミの山でゴミを漁りながら生活する人々を追ったドキュメンタリー。

    まるで、戦後の焼け野原の日本みたいだ。
    普通に、切断した人間の脚がゴミの山のなかにあるのが映されていたのには驚いた。

    貧困が、子どもの笑顔を奪い、彼らを汚していく様子には何とも言えないものがあった。

    一度神父さんと発展途上国の子供について話したとき、
    「10歳くらいまでは笑顔が素敵なんだけれどもね・・・それを越えると彼らも顔が暗くなってきているよ」と。

    映画を見ながら、「自分に何ができるか」ということを必死で考えたが、その直後、ものすごい自己嫌悪に襲われた。
    「自分にはこの動かし難い現実に対してなにひとつできない。いろいろ行政に対して文句を言うことはできるが、つまるところ、偽善者じゃないのか」な、と。

    「いい暮らしをあたりまえのようにしている俺って何?」と、くやしかったですが、
    映画の最後に、次々と映される子どもの笑顔に救われた気がしました。


    そういや、うちの中学高校とボランティア精神が盛んで、毎月インド募金で200円ずつ出していたけれども、
    その頃は、もう全然そういう意識がなかったというか、なんというか。

    マザー・テレサって、場所は違えどこういう貧しい状況の中で自分の人生を奉仕に捧げてきたんだなと思うと、とてもでないけれどできないと感じました。

    「傷つくまで与えなさい」
    「人間にとって一番の苦しみは貧困でも飢餓でもなく、自分が必要とされていないと思うことです」
    あの言葉が、フィリピンのごみ山の貧困を見てリアルに響いてきた。

    ささいな奉仕でもいいから、同じことをやるにしても、
    そこに「祈り」や「願い」を込めるって、見えないけれど、なんだか大切なことだと思うんですね。

  • フィリピンのゴミ山で暮らす子どもたちの生活を取材した映画。
    私も春にフィリピンに行き、実際にゴミ山に入ったことがあるので、その惨劇さは実感している。
    学校に行きたくても、仕事をしたくても、ゴミ山に生まれた子ども達の運命はほぼ決まってしまいます。
    抜け出せない貧困問題を提起している映画。多くの人に観てもらいたいと思います。

  • 公式サイト→http://www.basura-movie.com/

    どこからともなくくすぶる煙。そこは「スモーキーマウンテン」と呼ばれるフィリピンのゴミ捨て場だ。監督・四ノ宮浩氏はそこに生きる人々を取材し、映画「忘れられた子どもたち~スカベンジャー~」に収めた。それから20年。スモーキーマウンテンで暮らす人々は今、どうしているのか。
     この20年でスモーキーマウンテンは閉鎖し、アロマゴミ捨て場が新たに造られた。政府建設の集合住宅もある。幼い子が女性に、新婚だった16歳の少女は5人の母に。社会の変化があり、人生は移ろう。その一方で、ホームレス家族、シンナー中毒の子ども、ゴミ拾い生活の人々は減っていない。
     貧困、失業、不衛生、病…。数え切れない問題が繰り返される。それでも実に多くの人が「家族のために」、ただそれを思って生きている。守るべき存在、つながっている存在を確かに握りしめて生きる人の目はまぶしい。「愛する者ために」。しかし、その思いの向こうで、あるいはその思いゆえに、時に社会が置き去りにしてきた問題に翻ほんろう弄され、絡め取られていく。
     願いと現実。その落差に愕がくぜん然とするが、海の向こうの国の出来事ではない。同じ時代に、同じ空の下に生きる「私たち」のことでもあるのだ。足元のことに目を留め、それぞれの立脚点からできる何かがある。守りたい者があるのなら。

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