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- / ISBN・EAN: 4988135831750
感想・レビュー・書評
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モーガン・フリーマンがマンデラ大統領にそっくり!!
マンデラが大統領になった直後から、自国でのラグビーワールドカップ大会での自国チーム優勝をめざす、そこに焦点をしぼったのがよかった。クリント・イーストウッド監督、作りがうまいなあ、と感じた。
見ているうちに、南アフリカでのアパルトヘイトの現実、白人側、黒人側の生活、考えなどがやんわりと伝わってくる。マンデラの警備は当初黒人のみだったが、途中から前大統領の警備担当だった白人SPも加える。黒人警備官は当初受け入れられないが、白人側も「今迄は俺たちは透明の存在だったが、マンデラ氏はイギリスに行けばオレの好きなアメをおみやげにくれた」と次第に協力体制になってゆく。そして大会場でのカップ当日。警備の模様がピリピリと描かれる。現実世界での元総理銃撃の直後に録画を見たので、いやがうえにも緊張感が増してしまった。思わずマンデラの没年を調べてしまった。95歳まで長生きした。
マンデラが大統領になったのだから、アパルトヘイトの象徴であるラグビーチームのユニフォームを変える、というスポーツ団体の決議や、白人を排除しようとする黒人たち。片や黒人の暴挙を恐れる白人たち。マンデラは「獄中では看主はすべて白人だった。26年の獄中で白人の歴史を読み白人の事をじっくり観察した。彼らには大事にしているものがあって、今はそれらを排除する時ではない」という。そして「赦せ」という、赦せば○○になるのだ、という。この部分を忘れてしまったが、とにかく敵対した相手も赦すことで、自身の心の平安が訪れるのだ、というような流れだった。
マット・デイモンはラグビーチームの主将役
音楽が、ジャズベース奏者のカイル・イーストウッド。クリント・イーストウッドの息子。
マンデラ大統領の自伝が出た時、もし映画化されるとしたら誰に演じてもらいたいか、との問いに、マンデラ大統領はモーガン・フリーマンと答えたという。そして映画では自身の妻子とはゆきちがいの様子。自伝を読んでみようかな。
ネルソン・マンデラ:1918-2013(95歳没)
1918.7.18 テンブ人の首長の子として生まれる
フォートヘア大学で学ぶ
1964年、国家反逆罪で終身刑となる
1990.2.11 釈放される
1994.5.10-1999.6.14南アフリカ共和国第8代大統領
2009アメリカ
2022.7.6BSプレミアム -
イーストウッドがいい作品を作ってくれました。元ラガーマンの僕の贔屓目はありますが、本当にいい作品です。ただ主題が解りません。支流が本流に見えてしまい、細かな題材がどうしても太く見えてしまう。
アパルトヘイトなのかマンデラ大統領なのか、それともラグビーワールドカップに初出場して勝利を勝ち取った「スプリングボクス」のメンバーなのか?どれを焦点に当ててもいいのだが、全てに満遍なくといった作りになっていて132分と珍しく長い作品なのだが60分くらいプラスになっても難なく魅入ってしまう作品だと思います。
「インビクタス/負けざる者たち」
主演はマンデラ演じるモーガン・フリーマン。この配役にはネルソン・マンデラの自伝『自由への長い道』が出版された際、記者の「映画化されるとしたら誰に演じてもらいたいか」との質問にマンデラはモーガン・フリーマンの名前を挙げた。それをきっかけに、フリーマンはヨハネスブルグにあるマンデラの自宅への南アフリカのプロデューサーを通じての訪問を実現した。そしてフリーマンは自伝の映画化権を買い、本作品の制作を決定した。
そしてスプリングボクスの主将フランソワ・ピナールを演じるのはマッド・デイモン。ピナールのポジションはフランカー。FWのアタックには欠かせないポジションで、ディフェンスに関しては猟犬のように敵を追い詰めていく。そんな役をどうこなすのかと見ていたのだが、メイキングの段階で周りの選手から役者としてではなく、ラガーマンとして認められいい演技をしている。
フィルムの中では地味なポジションなので頭から飛び込むなどの勇気をみせていた。ジェイソン・ボーンで僕を失望させた彼は新たに僕の興味を増やしてくれた。
それにしてもマンデラ大統領は不遇であったのか幸運な持ち主であったのかどちらであるのだろう。なんにせよこのスプリングボクスの快挙はラグビー史上の中でも奇跡的なことに思える。贔屓目も入りますが、いい作品です♪ -
私は、一応モーガン・フリーマン
好きだし、ネルソン・マンデラの自伝も読みました。
でも、スポーツの政治利用と言うことになると、もろ手をあげて賛成できかねるところがあります。
人種をこえて人々が仲良くするほうが、しないよりはいいんじゃないかとは思うんですけれども。
あと南アフリカを含めて、アフリカの人たちって独特の騒ぎ方(メロディのある歓声、踊りなど)をされるんですよね。そういうのがあまり見られなかったのは少し残念でした。
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南アフリカ共和国にマンデラ大統領が誕生したあと,マンデラ大統領がどのように白人と黒人の融和を図ろうとしていたのか…を描いた作品。
見終わった後,こんなことが本当にあったのか気になって調べたのだが,ちゃんと,あの飛行機のことも本当のようだ。そう,これはノンフィクションの素敵な映画なのである。また,具体的な内容がとても気になったので,結局,原作の日本語訳版も買ってしまった。今,読書中。
スポーツの力ってすごいよなあ,と改めて思います。国民の統合に使えますからね。これは善し悪しでもあって,あのナチスドイツは,ベルリンオリンピックを国威発揚の機会として捉え,国民を第2次世界大戦へと動員していったんですから。映画に描かれている南アの場合は,人種の壁を越えるものとしてのスポーツ(ラグビーワールドカップ)でした。
ラクビーの試合中,観客席で降られる国旗には2種類あります。旧国旗と新国旗です。それも見物。そして,新しい国歌がどのように扱われているのか…これもまた見物。
《NHKプレミアムシネマ》の解説を転載
27年間投獄されたのち、南アフリカ共和国初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ。 アパルトへイトの廃止後も根強く残る黒人と白人との対立や経済格差をなくそうと、マンデラ大統領は弱小のラグビーチームに希望を託し、1995年、自国でのワールドカップ優勝を目指すが・・・。
名優モーガン・フリーマンがマンデラを熱演、巨匠クリントイーストウッド監督が実話をもとに描く傑作ヒューマンドラマ。共演はマット・デイモン。 -
昨晩ド深夜に1人で視聴
去年のラグビーW杯時に、テレビで放映されていたのをHDDに撮り溜めていたので視聴!
意外にと言うかかなり良かった!実話の映画化なのだが、主演のモーガンフリーマンの安定した演技とマッドデイモンが相変わらずカッコ良い。
ストーリーも南アフリカがラグビーを元に、人種の壁を超えていき1つになる姿が何ともドラマチックに描かれて折り引き込まれてしまう。
是非見てほしい一本! -
ストレートな感動作。実話なのでより一層興奮する。来年は日本でワールドカップ、あやかりたいものです。
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人間を撮らせると、
本当にイーストウッドは素晴らしい。
表情の奥にある複雑な心情を感じさせるのに、
どこまでも希望的な、
生きる喜びをにじませることができるのだから。
国歌斉唱で泣いてしまったが、
そこから始まる長い試合が、
これまた熱い高揚を生み、
最後には非常に晴れやかな心持になった。
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モーガンフリーマンが、
マンデラ大統領そのものにさえ見える。 -
マンデラには興味がわいたが、なぜラグビーチームが勝てたのかがわからなかった。ラグビーチームが主役ではないから?大味な映画だと思った。