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- / ISBN・EAN: 4527427647619
感想・レビュー・書評
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さいきん、日本映画を観てこれ観たことあるかもしれないと思うことが多くて困る。で実際は観ていないこともときどき。でもあながち自分の記憶力だけが原因だけではないように思う。
本作、線路の上の高架橋がちょっと意味ありげに撮られているのを見て同様の既視感をおぼえた。
同時に、高架橋にもうんざりした。東京が舞台だと頻繁に出てくる。
ところが、後半、大学生のハル(満島ひかり)と、指や乳房を失った人のために指や乳房を作る仕事をしているリコ(中村映里子)が互いの関係に向き合いはじめるあたりからがぜん良くなりだした。
おかげでこれはまだ一度も観たことがないと確信ができた。
中村映里子という俳優の意志の強そうな強い視線と棒読みな感じの演技がよかった。まっすぐな視線でハルへの愛を公言してはばからないところなど、惚れ惚れするほどだった。
それがハルとの関係にひびを入れるきっかけになりもするのだが、その打算のない不器用さが胸に響いた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もうちょっとグローバルな現代社会に順応しろよ ばーーーか。
すき -
あまり何で?とか考えずに観るのがいい。好きな世界観。
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基本的に映画そのものが好きだし、楽しみたいと思って観てるから映画を酷評することってほとんどないし、したくないんだけど、久しぶりに駄作らしい駄作、酷い作品を観たなあ……と頭を抱えてしまった。
以前から『0.5ミリ』を観たいと思ってたけど、1作目の『カケラ』を発見したのでレンタル。
伝えたいこととか別になくても映像表現として面白ければ良いと思うし、その逆に表現が下手でも伝えたいことが強くあって、それが出てれば良いと思うんだけど、この映画からはどちらも特に感じられなかった。
無意味なカット、無意味なスローモーション、心情の流れが感じられないシーンの繋ぎ、粗いCG……。特に一番腹が立つのは無意味なカット。デジタルで撮ってるのにやり直さないのは明らかに手抜き。素人目に見ても下手。この人は本当に映画を勉強したのか?と疑う。
無気力な主人公。無気力というより、自分の意思がない。ただ「愛されたい」と思うだけ。エヴァのシンジ君は中学生だったが葛藤はしていた。この映画の主人公は大学生なんですが……しかも早稲田なんですが……。女としてダメとかじゃなくて、人としてダメ。
いや気持ちはわかるし、共感できないわけではない。人間なんてちょっとずつしか成長できないしね。
じゃあこの主人公がどう成長したかというと、部屋掃除して彼女に薦められたスカートを履いただけ笑。満島ひかりのパンツルックはすごくオシャレで似合っていたのに。スカート履いておじさんにタダでミカンを貰う。家に戻って金取ってきて払えや!!!女という性を利用してないですか?
彼氏の描き方がとんでもなく下手くそ。というか偏見を感じる。木製のモデルガン作りが趣味で、戦争映画(しかも有名なものとかではない)を観てるという……。
上手い人は、というか映画でも文学作品でも当たり前のことで、何かの投影だったり象徴させたりするんだけど、こんな酷いのは初めて見た。
居酒屋で大喧嘩はまだいいけど、演説するのは異常。他の客に迷惑かけないで欲しい。それとクソ男に対して暴力。この彼女は女性として人を愛してるというよりも、男性以上に男性になりたがってるのでは?と感じる。ちなみにその前のシーンは「私たちって女子だよねー」ってなことをやってる。
(差別や偏見を描く作品の場合、相手側を下げることなく描くことができないもんかなーと最近思う)
この映画を酷評してる人の意見が一番参考になるし面白い。「男や女を一番意識してんのは監督なんじゃないの?」とか、「監督自身はこの映画観て面白いと本気で思ってるの?」とか。「女が女を好きな世界が好きな自分が好き」なんだろうなと感じる。作品なんて自己満足、オナニーでもいいんです。ただ、公開オナニーすんなら面白いオナニーをしろやと。ストリップだってただ脱ぐだけじゃない、技術が要るよ。
光石研とか津川雅彦とかかたせ梨乃とか必要?かたせさんは重要だと思うけど、ほかのふたりはほとんど意味がない。親のコネって言われてもしょうがない。唯一良かったのは志茂田景樹。
他に良かったのは女性のリアルな部分を映してたところ。一人暮らしでトイレのドアを閉めないとか、タンポンとナプキンを併用、ナプキンをパンツに装着したりとか、腋毛を処理してなかったりだとか。しかし腋毛を処理してなくて「愛されたい」ってそこまで無気力なのか?マシュマロを過食するシーンを見ると、やっぱり精神的に若干病んでいる。
結局この映画は、自分の中の女性の部分を煩わしいと思ってた、同一性がブレていた主人公が女性の部分を受け入れられるようになった、って話だったのかもしれません。欠けてる部分に色々詰め込んでみたけど、どれもしっくりこない、と。そりゃそうだよね、自分で掴み取ってないんだもん。 -
レズビアン映画ということで鑑賞。
登場してしばらく殆どしゃべらない寡黙キャラはる(満島ひかり)と、ミュージカルばりにガッツリはるに愛を訴えかけるリコ(中村映里子)が対象的で、そこがすごく印象に残りましたね。あと、はるもリコも化粧っ気がないというか、全くもってすっぴん顔なのも印象的。
まぁ、悪くはないですが、そんな好きではないかな。周囲の差別的な言動に対して暴力で応じる感じというのも好きになれない要因かもしれませんね。 -
すごくリアリティのある日本映画らしい描写と、たまにメタファー的な映像が混在していて、どこにも当てはまらない不思議な印象の作品でした。
リコちゃんがあまりにも真っ直ぐにハルちゃんに愛してぶつかるから、こっちがドギマギして、ここまで自信たっぷりにハルちゃんを好きだと言えるリコちゃんが羨ましくなった。
周りにリコちゃんとのことを知られたくないし、まだまだ元彼との間でフラフラな心で、真っ直ぐに愛をぶつけてくるリコちゃんを、同じように愛してあげられない。
ついつい世間体を、気にして優柔不断になるハルちゃんに、殆どの人は少し共感することはあるのかもしれないな。
「いくら好きでもお腹いっぱい食べたら気持ち悪くなるよ。」
ハルちゃんの後輩くんの言葉がちょびっとだけ刺さった。
同性同士の恋愛関係のお話ですが、性的な描写はなく、ノーマルだった女の子がたまたまそうなるというお話なので、そんなに抵抗感なく観れました。
早稲田大学生の飲み会のシーンがグタグタでくだらない感じがリアルで結構好き。 -
演技力申し分ない俳優さんたちが揃った映画。
どこか受け入れがたい雰囲気で、なんとなく好きにはなれない映画でした。 -
感想を書くのがむずかしい。。。
曖昧模糊とした感じ。 -
gyaoにて
リアルってのは分かる。
でも、共感はできないかな?
男だからとか女だからとかではなく、元彼みたいな二股人間は嫌だし、リコちゃんみたいに束縛されるのも嫌。