Murder on the Orient Express (Poirot) (English Edition) [Kindle]

著者 :
  • HarperCollins
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感想・レビュー・書評

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  • Agatha Christie作品としては、実は今までに"And Then There Were None"しか読んだことなくて、今回やっと2作目を。というのも、12月からシンガポールにて"Pop-up Orient Express Exhibition"なるものが開催されて、実際のオリエント・エクスプレス号(1930年代物)の車両が2つ、はるばるフランスからやってくるらしい。本好きのクライミング仲間の一人が「一緒に行かない?」と誘ってくれたので、「じゃあ、それまでに読んどくわ!」という流れで、さっそく耳読書してみました。

    この本が最近でも映画化されたのも知ってるけど、今まで何故か手を出さず仕舞いで、プロットも「列車内で殺人事件が起こるんだろうなー」という、タイトルからバレバレなことしか知らず、"And Then There Were None"の展開から勝手に、列車内でも乗客がどんどん殺される…みたいなのを想像してたら、殺されるのは一人だけでした(笑)にしても、物語の舞台である1934年はもちろんインターネットもなければ携帯もなくて、外部からの情報が一切ない中、雪のせいで列車が止まって足止めを食らっている間に、Poirotが自分の洞察力と推理力だけで乗客達の関係性を一気に見抜き、殺人事件を解決してしまうっていうのは、ただただ凄い。最後の最後に、Poirotと、彼の友人でオリエント・エクスプレス号の責任者であるBouc、そして医師の3人が下す決断ってのも、「え、いいの??」てなるし、実際にはあり得ないと思うけど、粋だなぁとも思う。

    登場人物が多いこの作品。耳読書してたら、各キャラクターの名前とポジションを覚えるのに一苦労…。しかも、これらキャラクターの演じ分けを、オーディオブックでナレーター1人でやり遂げているのが本当に素晴らしい。フランス語はもちろん、アメリカ英語、フランス語訛りの英語、イタリア語訛りの英語、そして男性・女性の演じ分け。ハリー・ポッターのオーディオブックの朗読を担当したStephen Fryの素晴らしいキャラクター演じ分けを思い出してしまった。こんな声で絵本の読み聞かせとかされたら、子どもは絶対に本が好きになるだろうなーなんて思う。

    2017年に公開された”Murder on the Orient Express”映画の続編である”Death on the Nile”ももうすぐ公開になるみたいだし、そっちは映画で楽しむのもアリだなぁ。

  • 最近映画化され、そういえばまだ読んでいなかったということで購入。事件の幕引きがなかなか粋ですね。

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