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感想・レビュー・書評
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初投稿
「死は生の対極にあるのではなく、我々の生の内に潜んでいるのだ」という真理と直面した青年が、その真理が死の悲しみを癒すことがないのだとしても、死と共に生きることを決意するまでの話なのでは思った。
ラスト、「僕はどこにいるのか」という台詞は彼が生きている世界における彼の位置というものを始めて意識した瞬間を意味し、それはつまり彼が死が常に同居する世界をこれから生きていこうとする決意に見えた。
追記
おやすみプンプンに似てるなーと思う。
愛子の短冊「あなたが私を忘れないように」
直子の台詞「私を忘れないで」
死=愛子 生=幸
死=直子 生=緑
プンプンにおいても死が生の内側に潜むものとして描かれていると思う。
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ベストセラーになりましたが
自分的には「まあ、こんなもんかな」的な感じです。
悪くはないけど心を特に揺さぶられるわけでもなく。。。 -
大学生の頃に読んだが、約30年ぶりに読み直した。
村上作品の中では、生々しくてあまり好きな本ではない。
当時、この小説を読んで死とは何か考え、ワタナベと同じ考えになった。そして、その考えは今も変わらない。
「死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ。」
今も昔も、この一文が、この小説の中で一番印象に残った。 -
大学に入ってイチバン感化された作品。もう五回くらい読み返しました。
登場人物がそれぞれにいろんな事情を抱えていました。
ワタナベくんが、直子と緑という全く対象的な女性に惹かれていく中で感じる苦悩や葛藤の描写が良いです。
私が感じたことは、、
直子は死に向かっていて、緑は生に向かって歩いている、そんな気がしました。
身近な人の死は、どんな慰めも真理も決して役には立ない、という言葉が胸に響きました。
人の命、愛について考えさせられた本。
「わたしのお願いをふたつ聞いてくれる?」
「みっつ聞くよ。」
このやり取りが好き。やっぱりワタナベくんは、魅力的。 -
親友の突然の自殺から、主人公や親友の恋人の運命が変わっていくお話。
身近な登場人物がふっと自ら命を絶つ中での主人公の"生"がとても色濃く感じた。
時間が経ってから読み返したい作品。 -
ハルキニストの方ごめん。
やはり活字苦手人間には難しい。
全部読んで読んだよ。
年とって経験積んだらまた読もう。たぶん。
とりあえず本棚の奥にしまいました。 -
記録漏れ。
(当時、劇場で働いていた私が「上映が始まる前にディスプレイも必要だし読んでおくか〜」と何となくの義務感で読んだ本作。しかし同僚で読んだ人は一人もいなかった。)
読んでみたら結構するする読み進められた。最初の頃は文体(口調とか)に身構えそうにはなったけど。
緑とワタナベの会話が好き。
ノーベルの件で毎回話題にされているけど、ファンたちの熱意の根元がどこにあるのか凡人の私にはさっぱりわからない。そもそも熱狂パートはノルウェイの森じゃないのかな。(関係ない話をした)