ねじまき鳥クロニクル 全3巻 完結セット (新潮文庫)

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感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹さんの長編の中で一番好きな作品です。

    三冊とおして、なんて面白いんだぁ~~!と感嘆しながら、何度読んだかわからない。
    今回も、ついさっき読み終わったばかりなのですが、主人公の僕を始めとして、登場人物それぞれに対して思うことはたくさん・・・。

    でも、普段からおしゃべりの私で、本に関してもいくらでも感想を言いたいタチなのに、村上作品については急に無口になってしまうという。
    チラッとでも感想を言えば、それがとめどなく溢れてくるような、そしてそれは私にとってあまり嬉しいことではないような気がするんですよね・・。


    だから、いつも、ただ、面白かった!!すごく面白かった!とだけ言ってしまうのだけど、そんな感想があってもいいんじゃないか、なんて、なんか、反則かなぁ。

  • ムラカミ作品は小洒落た演出がふんだんに盛り込まれているけれど、ノーベル文学賞に値するのかというと、大いに疑問がある。「ムラカミハルキが好き」と言うとなにかカッコいい響きがあるだけじゃないか?この本も、ワケがわからないことをウダウダ書いている気がして仕方なかったけれど、ノモンハン戦争についての記述は興味深かった。

  • 「多層的に張り巡らされた伏線と舌を巻く構成力」
    「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に続いて読んだ、村上春樹の再入門作品。淡々と静かに少しづつ狂っていく、歪んでいく、壊れていく日常と、いっけん何の脈絡があるのか? どこでどう繋がることになるのか分からないエピソード。それらが話の進展とともに繋がり、大きな物語を構成していく様に、久しぶりに時間を忘れて没頭する作品だった。Nine Inch Nails の Ghosts I-IV が BGMにぴったりだった。
     気軽に読める作品ではないが、じっくりと作品と向き合う価値のある作品。

  • ブンガク
    かかった時間600分くらい

    再読。
    クミコ、猫のワタヤ・ノボル、人間の綿谷ノボル、本田さん、加納マルタと加納クレタ、宮脇さん、笠原メイ、間宮中尉、井戸、牛河、赤坂ナツメグ、赤坂シナモン、獣医、皮剥ぎボリス、顔のない男、謎の女。

    年代的な、または非年代的な「物語」が絡み合って、なんとなく整合性をもって世界をつくる。この作品は、やっぱり村上春樹の最高傑作だと思う(「騎士団長殺し」は未読だが)(あっ、最高傑作は「1Q84」かな?)。

    結局、加納マルタも加納クレタも笠原メイもクミコなのかもしれない。ナツメグとシナモンのクロニクルのように、岡田亨はクミコとだけ、クロニクルを編み上げることができるし、それが「他人が通り過ぎるだけ」ではない、生きる意味だとか存在価値だとか、なのかもしれない。要するに、物語を編むことが。だからみんな物語を編むのだ。この作品においては。

    以下思ったこと。

    猫のワタヤ・ノボル(後のサワラ)は、「羊」におけるイワシ。
    笠原メイは、名前は「ダンス」の娼婦のメイ。本質的にはユキだな。未成熟の女の子の神話的な価値。そういやメイは処女だな。マルタやクレタよりも、ずっとずっと巫女的なのかも。
    本田さんは、覚えていないが「カフカ」に出てきたような…
    牛河は「1Q84」で重要な(私にとっては意外な)役回り。
    娼婦のクレタ。岡田亨の感覚で言えば、ナツメグも娼婦。体を明け渡して何かとアクセスすること?このへんは田口ランディ的でもある?
    皮剥ぎボリスと綿谷ノボル。大きな暴力だが、質は異なる。
    綿谷ノボルは、「沈黙」の青木(だっけ?)だな。
    壁を抜ける、異空間としてのホテル、そこに導く存在(「羊」ではキキ、「ダンス」ではユミヨシさん、「ねじまき鳥」では謎の女、たしか「世界の終わり」では太った女の子)
    男性はすごく実際的。女性とのほうがコミットしている。

  • 夢が繋がっており、ラストが静かに熱い。

  • 20代に読み、30代に再読して、消化しきれていなかった、新たな気づきがあった。
    心の闇への冒険。
    決して楽しい話じゃなく、読んでいて苦しいけど、読み終えるだけの価値は、きっとある。

  • 本を開いた瞬間に中に吸い込まれて、いろんな時代、場所に飛ばされて…読みながら自分の頭で考えるというより、目の前で物語を見つめているようなそんな不思議な感覚に陥った本です

  • いまいち難読、途中で止めるのは初めてかも。
    日立の頃

  • 続きが気になり、それなりに面白く読んだのだが・・・読み終わって、「そこから何か学んだなぁ」だとか、「面白かったなぁ」なんて気持ちは起きず残念。
    村上春樹作品ってそういうものなのかな。重松清とか山田宗樹を求めるのは違うのかな、と気づいた。

  • 村上春樹の本は、好きか嫌いかと聞かれたら、絶対に嫌いと答えます。
    でも、一度読み始めると止まらないんですよね。
    なんでかな?
    主人公からなにからなにまで、表現がドライすぎて気持ちが伝わってこないので、感情移入できない。
    しかも世界観がわけわからん。
    私には理解できないけど、それが魅力なのかな?

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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