最後の忠臣蔵 [DVD] [DVD] (2011) 役所広司; 佐藤浩市; 桜庭ななみ; 杉田成道

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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135855237

感想・レビュー・書評

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  • 悲しい最期。
    現代とは価値観が違うけど、「死ぬことはないのでは?」と、観終わった直後は思った。
    嫁いだだけで、死んではいないのに。

    でも考えてみたら、主君は16年前に死んでいる。
    劇中、主人公は主君から「命を預けてほしい」と言われ、「死にました」と応えている。
    その時点で、使命を果たしたら「命を返す」つもりだったのだろう。

    主君の命に従い約束を果たす。
    それが、劇中で言う「武士」というものであり、引き留められても揺るがなかった理由なのだろう。

  • 杉田成道監督、田中陽造脚本、池宮彰一郎原作、2010年作。佐藤浩市 役所広司 片岡仁左衛門 桜庭ななみ 山本耕史 風吹ジュン 田中邦衛 伊武雅刀 安田成美 柴俊夫出演。

    <コメント>
    •赤穂浪士の忠誠心を、また別の角度から描いた映画。ストーリーは地味だが、映像が美しく、また丁寧に作られている。
    •最後の自害に賛否があるが、いやいやあれこそがこの話の肝なのだろうと思う。
    可音は孫左衛門を好きという設定で話が進むが、主君への忠誠と自害が武士の当然の生き方だったとすると、可音は自分が嫁入りしたら孫左衛門が自害することも知っていた。嫁入りを決めた目に溜めた涙は、好きな人を諦めた涙ではなく、孫左衛門への永遠の別れの涙。最後に求婚したゆうも、止めたかったのだろうが、孫左衛門の強い忠誠は微動だにしなかった。
    •すべてをわかってくれた吉右衛門の存在が唯一の救いかも。

    <あらすじ(ネタバレ)>
    大石内蔵助(片岡)は隠し子の可音(かね)の世話を、討ち入り前の孫左衛門(役所)に託したことで、孫左衛門は逃亡者のレッテルを貼られる。
    16年後、ゆう(安田)のもとで孫左衛門に育てられた可音(桜庭)は年頃になり、反物屋の茶屋修一郎(山本)が見初めるが、孫左衛門は可音が話題になってもとぼけ通し、また可音の心は孫左衛門にあった。討ち入りで生き残った寺坂吉右衛門(佐藤)は街で孫左衛門を見かけ、孫左衛門の居宅に押し入るなどするも、孫左衛門は何も語らない。
    孫左衛門は自分を慕う可音に、武士ではなく町民の嫁になれと勧めてきたが、ついに可音は反物屋に嫁ぐことを決める。花嫁行列が反物屋に着くが、祝いの膳に孫左衛門は居ないことに気付いた吉右衛門は孫左衛門のもとに走る。
    孫左衛門は、ゆうからの求婚をも断り、蔵助の位牌の前で切腹、吉右衛門の介錯の申し出に自ら首を切って果てる。

  • 大石内蔵助の忘れ形見を育て、良家に嫁がせる。美談ではあるが、嫁入りの際に我も我もと赤穂家家臣が現われるのは、カネにとって、観も知らぬ人たちが集まってきてプレッシャーにしかならないような気がする。
    その上、孫左衛門に死なれては、最も頼りになる人をなくしてこの先大丈夫だろうか。

  • TVにて
    役所広司さんの演技はさすが.

  • 忠臣蔵討ち入り後に残された、二人の元赤穂藩士の姿を描く作品。
    討ち入りに参加したものの、大石内蔵助の命により、討ち入りを後世に伝え、遺族の支えとなるために生き延びた寺坂は、十六年後の京都で、討ち入り前夜に逐電したかつての盟友瀬尾を見かけるが。。。

    瀬尾と一緒に暮らす可音との生活と、彼女の婚礼に向けてのあれこれがメインで話が進み、切った張ったはほぼ無し。育ての親への慕情と疑似恋愛感情など、よくあるパターンではあるが淡々と描いている。

    最後は"最後の赤穂藩士"として話を締めくくる。主君・君命に殉ずるということで言えばこうなるのだろうけど、あくまで現代的な視点から言わせてもらうと、独りよがりでしかないと思ってしまう。維新後、勝海舟が皮肉ともつかず語った武士道の典型だろうか。
    生きてこそ浮かぶ瀬もあれ。可音やゆうもつらいよ。

  • 大石内蔵助は罪な男だ。

    「男は女の髪で生きるのですえ」安田成美を初めて美しいと感じた。島原の元遊女役。男性作家の言葉だなあ。

    2010
    2018.9.18レンタル

  • しっとりした雰囲気に情感たっぷり。ん~、なのにお嫁入りのシーン、これでもかと人が駆けつけてくるのがコントのようで思わず笑ってしまい、感動の余韻が一気に崩れた…。関係者が駆けつけるのは分かるが、もっと違う演出だったらなぁ。
    最後まで気持ちが立て直せずラストの熱演にも入りこめず、、、すみません。

  • 四十七士唯一の生き残りと言われる寺坂吉右衛門と大石内蔵助の従者、瀬尾孫左衛門を中心とし、大石の隠し子を護るため、お役目を果たすため、必死で生きる姿を描いた作品です。役所広司さんの迫真の演技が本当に素晴らしいです。

  • ドラマをみて、また・・・
    いま見始めたところ。

  • いわゆる忠臣蔵ものの映画の中では、一番良い。というほど観ているわけではありませんがね・・・。
    ラストは賛否両論あると思うが、いわゆる武士道とはこういうものなのだろうか。天寿を全うしてほしいとは思うが・・・。
    思ったよりも桜庭ななみが良かった。しっかりと指導すれば若い人もしっかりとした演技をするという事だろう。

  • 俳優人の演技、セリフ、映像の美しさ
    など個々の点はとてもとてもすばらしかった

    しかし、大きなストーリーの流れは納得出来なかった
    武士道として済ませられないのである
    昔はこんなだったのだろう、現代人には理解できない
    というところでは治められない
    それはこのストーリーや映画を作ったのは
    現代の人であるからである
    歴史に忠実だということはありえないように思え
    「本当にそうか?」という自分が出てきてしまう

  • ただただ切ない。
    武士のヒューマンストーリーの傑作だと思う。

    役所広司さんと桜庭ななみさんが色々な思いや葛藤を抱える役柄をほんとにうまく演じていた。

    役所さんと佐藤さんのダブル主演でしたがこの二人の対比というのもおもしろかった。
    討ち入り後、主から生きろと命ぜられ17年間赤穂関係者のもとを旅し、半ば英雄のような扱いを受けている吉右衛門。
    かたや討ち入り前に命をくれと主から懇願され、17年間主の娘を育て上げつつも世間からは白い目で見られている孫左。
    ともに大石内蔵助からの特命であり、ともに忠義を貫き通して使命を達成する。

    最後の孫左にはもちろん生きて可音を見守り続けたいという思いもあったに違いない。しかし、やはり彼は大石内蔵助に仕える武士だったからこそ、あの選択をしたのだろう。

    桜庭ななえさんも16歳の女の子の可愛らしさや苦悩を見せたかと思いきや、凛とした武士の子としての姿勢を演じたりと素晴らしかったと思う。

  • [2010年日本映画、TV録画鑑賞]
    11月13日(木)午後1:00〜3:14 BSプレミアム

  • 少々、三谷幸喜的なキャスティングは気になるものの、主演の二人はさすが。
    桜庭ななみの役は、他に候補がいるかも・・・?
    原作も読みたくなる。

  • 可音さまが可憐です。
    桜庭ななみさん、「三菱地所を、見に行こう。」
    言うてる場合でないです。
    子どもを持つ親&武士道が好きなら迷わず観るべし!
    グッとくるポイントがいっぱいあります。
    人形浄瑠璃も映画の世界観をうまく表現しています。

  • 小学生の頃に 映画館で 忠臣蔵を見て、
    映画って すごいなぁ と感心して以来
    忠臣蔵は 大好きな 物語である。

    この忠臣蔵は 静謐なトーンで、
    ゆったりと 想いが 伝わる。
    忠義に生きた 赤穂浪士の 死に向き合う
    凜とした 姿が ナミダを さそう。
    時代劇で 泣けるとは,幸せなことだ。

    映画人 として代表される 役所広司と佐藤浩市。
    その二人の 間合いのすばらしさ。
    役所広司の 目の表情の変化が すばらしい。
    それを、言葉でなく 素直に理解する 佐藤浩市。
    言葉を必要としない コミュニケーション。

    内蔵助から 命をくれと言われ
    役所広司は その時に 今死にました と答える。
    武士の 死に対する 想いは 深く
    主のために 命を捨てるのは 道義として立派なことであり、
    誉れなんですね。

    桜庭ななみが びっくりするほど きれいだった。
    背筋が しゃんとして 立ち姿もよい。
    『自分であって 自分ではない』と独り言がすべてを語る。

  • なんだろう日本の時代劇ってなんだかとっつきにくいしいざ見てみると面白くはないんだよね。面白い時代劇を教えてほしい。

  • 良かった。

  • これを観なきゃ忠臣蔵は完結しない!

  • 非常によかったです。やっぱり役者の演技がすごいと映画も見応えあますね。役所広司と佐藤浩市はやっぱりすごい。監督は「北の国から」の演出家だったので、最後の方に田中邦衛が出てきたのがやっぱりという感じだった。あと最後の切腹シーンが、地味ながら圧巻でした。

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