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- / ISBN・EAN: 4988135855237
感想・レビュー・書評
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杉田成道監督、田中陽造脚本、池宮彰一郎原作、2010年作。佐藤浩市 役所広司 片岡仁左衛門 桜庭ななみ 山本耕史 風吹ジュン 田中邦衛 伊武雅刀 安田成美 柴俊夫出演。
<コメント>
•赤穂浪士の忠誠心を、また別の角度から描いた映画。ストーリーは地味だが、映像が美しく、また丁寧に作られている。
•最後の自害に賛否があるが、いやいやあれこそがこの話の肝なのだろうと思う。
可音は孫左衛門を好きという設定で話が進むが、主君への忠誠と自害が武士の当然の生き方だったとすると、可音は自分が嫁入りしたら孫左衛門が自害することも知っていた。嫁入りを決めた目に溜めた涙は、好きな人を諦めた涙ではなく、孫左衛門への永遠の別れの涙。最後に求婚したゆうも、止めたかったのだろうが、孫左衛門の強い忠誠は微動だにしなかった。
•すべてをわかってくれた吉右衛門の存在が唯一の救いかも。
<あらすじ(ネタバレ)>
大石内蔵助(片岡)は隠し子の可音(かね)の世話を、討ち入り前の孫左衛門(役所)に託したことで、孫左衛門は逃亡者のレッテルを貼られる。
16年後、ゆう(安田)のもとで孫左衛門に育てられた可音(桜庭)は年頃になり、反物屋の茶屋修一郎(山本)が見初めるが、孫左衛門は可音が話題になってもとぼけ通し、また可音の心は孫左衛門にあった。討ち入りで生き残った寺坂吉右衛門(佐藤)は街で孫左衛門を見かけ、孫左衛門の居宅に押し入るなどするも、孫左衛門は何も語らない。
孫左衛門は自分を慕う可音に、武士ではなく町民の嫁になれと勧めてきたが、ついに可音は反物屋に嫁ぐことを決める。花嫁行列が反物屋に着くが、祝いの膳に孫左衛門は居ないことに気付いた吉右衛門は孫左衛門のもとに走る。
孫左衛門は、ゆうからの求婚をも断り、蔵助の位牌の前で切腹、吉右衛門の介錯の申し出に自ら首を切って果てる。 -
TVにて
役所広司さんの演技はさすが. -
忠臣蔵討ち入り後に残された、二人の元赤穂藩士の姿を描く作品。
討ち入りに参加したものの、大石内蔵助の命により、討ち入りを後世に伝え、遺族の支えとなるために生き延びた寺坂は、十六年後の京都で、討ち入り前夜に逐電したかつての盟友瀬尾を見かけるが。。。
瀬尾と一緒に暮らす可音との生活と、彼女の婚礼に向けてのあれこれがメインで話が進み、切った張ったはほぼ無し。育ての親への慕情と疑似恋愛感情など、よくあるパターンではあるが淡々と描いている。
最後は"最後の赤穂藩士"として話を締めくくる。主君・君命に殉ずるということで言えばこうなるのだろうけど、あくまで現代的な視点から言わせてもらうと、独りよがりでしかないと思ってしまう。維新後、勝海舟が皮肉ともつかず語った武士道の典型だろうか。
生きてこそ浮かぶ瀬もあれ。可音やゆうもつらいよ。 -
大石内蔵助は罪な男だ。
「男は女の髪で生きるのですえ」安田成美を初めて美しいと感じた。島原の元遊女役。男性作家の言葉だなあ。
2010
2018.9.18レンタル -
しっとりした雰囲気に情感たっぷり。ん~、なのにお嫁入りのシーン、これでもかと人が駆けつけてくるのがコントのようで思わず笑ってしまい、感動の余韻が一気に崩れた…。関係者が駆けつけるのは分かるが、もっと違う演出だったらなぁ。
最後まで気持ちが立て直せずラストの熱演にも入りこめず、、、すみません。 -
四十七士唯一の生き残りと言われる寺坂吉右衛門と大石内蔵助の従者、瀬尾孫左衛門を中心とし、大石の隠し子を護るため、お役目を果たすため、必死で生きる姿を描いた作品です。役所広司さんの迫真の演技が本当に素晴らしいです。
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ドラマをみて、また・・・
いま見始めたところ。 -
いわゆる忠臣蔵ものの映画の中では、一番良い。というほど観ているわけではありませんがね・・・。
ラストは賛否両論あると思うが、いわゆる武士道とはこういうものなのだろうか。天寿を全うしてほしいとは思うが・・・。
思ったよりも桜庭ななみが良かった。しっかりと指導すれば若い人もしっかりとした演技をするという事だろう。