大奥 <男女逆転>通常版DVD

監督 : 金子文紀 
出演 : 二宮和也  柴咲コウ  堀北真希  大倉忠義  玉木宏(特別出演) 
  • 松竹
2.95
  • (28)
  • (93)
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  • (122)
  • (27)
本棚登録 : 1048
感想 : 222
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105062146

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代、第七代将軍徳川家継の治世。男だけを襲う謎の疫病により、男性の人口が激減した日本では、全ての要職を女性が担い、数少ない男の価値は子種を残すことのみであった。
    そんな男女逆転した世にあって、水野祐之進(二宮和也)はもはや芸事と化した剣術に打ち込み、武士としての道を追い求めていた。
    だが彼は、困窮した旗本である家を救うため、大奥にあがることを決意。それは互いに恋心を抱きながらも、身分違いの叶わぬ恋の相手である大問屋の娘、お信(堀北真希)への想いを断ち切るためでもあった。
    意気揚々と月代を剃り上げ、髷を結い大奥にあがった水野は、これまで見たこともない程の数多の美男が集められている大奥に驚愕する。
    徳川の血を絶やさぬため一人の女将軍のもと、3000人の美男が集められたといわれる女人禁制の男の園。そこでは将軍の寵愛を求めて、日夜、才色兼ね備えた男たちの熾烈な競争が繰り広げられていた。
    不条理な世界で、容赦なく様々な嫌がらせの洗礼を浴びせられる新入りの水野であったが、持ち前の度胸と、良き理解者である古参の先輩格、杉下(阿部サダヲ)の助言で窮地を切り抜けていく。
    冬。幼少で逝去した家継に代わり、紀州より第八代将軍徳川吉宗(柴咲コウ)が迎えられた。
    策謀の果てに将軍の座を掴んだ吉宗は、武芸を好み、一人で馬を走らせる様な男勝りな面もありながら、不況の世を憂い、質素倹約を旨に果敢に政治の、そして大奥の抜本的改革に挑む知性に富んだ女性であった。
    吉宗初の大奥へのお目見えとなる“総触れ”を控えたある日、水野は大奥総取締、藤波(佐々木蔵之介)から、将軍の“お手つき”として寵愛を受ける可能性のある御中臈の位への昇進を告げられる。
    “総触れ”の日、美男揃いの大奥の中から、更に選ばれし者たちが色とりどりの裃で着飾り、御鈴廊下を埋め尽くす中、水野もそこに加わった。
    そして鈴の音が鳴り、今まさに将軍吉宗が姿を現そうとしていた……。
    一人の女将軍に3000人の美しき男たちが仕える男女逆転の大奥を描いたよしながふみの同名コミックを原作に、「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」の金子文紀監督が映画化。

    前半部分は、家を助ける為に大奥に上がった水野裕之進が、上様にお目見えが叶うお中臈に成り上がるべく、先輩の杉下(阿部サダヲ)の指南と助言で同輩のライバルの鶴岡(大倉忠義)との死闘や同輩の嫌がらせなどを切り抜け、藤波の推挙でお中臈に抜擢されるまでの男たちの巣である大奥での出世編。
    後半は、お中臈としてお目見えに望み、あるハプニングから将軍吉宗に見初められた水野が、辿る数奇な運命を描く。
    剣に夢中で、情に厚い水野裕之進を演じる二宮和也の爽やかな中に一本気なキャラクターがハマっている。
    また男勝りで情に厚い将軍吉宗は、NHKドラマ版で吉宗を演じる富永愛も男前でハマっていたが、柴咲コウも凛とした中に仁を重んじる将軍らしい魅力があり、和久井映見演じる腹心の加納久通や金子ノブアキ演じる忍びの三郎左との信頼し合う主従関係もよく、大奥総取締の藤波の策謀に将軍吉宗が立ち向かうドラマもあり、漫画「大奥」のファンには満足のユニークな時代劇映画。

    Huluの配信は、今週金曜日までなので、お早めに。

  • ★3.0

    原作ちょこっとだけ読んだことあるけど、柴咲コウ合ってるな〜と思う。
    大倉さんの美青年っぷりがもう…これ以上美しいキャスティングないんじゃないかってくらい。

    そしてなんと言っても阿部サダヲーーーっ!!!
    所作とか喋り方とか雰囲気とかもう全てが素晴らしい。
    あれは惚れる…!!

  • ニノが粋でした。将軍、男前!

  • 二宮くん、いい感じ!

  • 原作未読。全く期待してなかった割には、すごく楽しめた。エンターテイメント的な要素しかないですが。

  • やっぱり吉宗さまは女性でもかっこいいなああああ!と嬉しかった。吉宗様の好きなエピソードが入っていて良かったー!!三郎左か杉下とくっついてほしいなあ!

  • 2010年公開
    監督 : 金子文紀
    ==

    奇病により男性が激減した江戸幕府で、大奥に生きる男達と八代将軍のお話。

    原作漫画の方がよかった、っていう感想をいえばそれまでなんですが、やっぱり今の時代の美男美女を使って描くと、なんというか、濃すぎるっていう感じでした。そんなとこ??って思うかもしれませんが、あのよしながさんの涼やかフェイスだからこそ立ち上がる幸薄い世界観が、なんかどうも、出ないんですよね。

    というわけで、なんとも核がつかめない感じで終わってしまった作品でした・・・

  • 2010年 日本
    監督:金子文紀
    原作:よしながふみ『大奥』
    出演:二宮和也/柴咲コウ/堀北真希/大倉忠義/玉木宏/阿部サダヲ/佐々木蔵之介/中村蒼

    ちょいミーハーな理由もありつつ、基本的には原作ファンのスタンスで、珍しくシネコンでロードショーなぞ見て参りました。とりあえず原作ファンのスタンスということで、キャスティングから語ります。

    まずニノの水野。これはねえ、役者としての二宮和也は文句なしに上手いので、水野の、気風の良い江戸っ子風の爽やかで芯が真っ直ぐな感じはすごく良く出てたんだけど、いかんせんビジュアル(というか身長)が…(苦笑)。基本的にカッコイイよりは可愛い系だと思うし、キャラ的にも浮世離れした美形ってんじゃなくて、親近感のわくタイプだし、とにかく華奢で小柄で少年のような体型なので、時代モノに必要な迫力とか華とかが圧倒的に足りない。見せ場であるところの流水紋の裃とかも、いまいち「おお~!」って感じにならなかったし…。ラブシーンもなんだか、こんな少年を脱がせていいのか!?っていう、いけないものを見ているような不安感があって(いや実際20代後半なんだけどさ、見えないから・苦笑)、素直にドキドキできませんでした。いや役者としての二宮和也はとても好きなんですけどね。水野はやっぱ、ちょっと違ったかなあ…ごめんなさい。

    大奥の男性陣も、個々の役者さんは素敵なんだけど、原作とはちょっとイメージ違う人が多かった気がします。いちばんイメージ通りだったのは垣添ちゃんですが、ニノの水野のほうが垣添より小さいというのがちょっとアレでした(苦笑)。私のお目当ては鶴岡様の中の人だったんですが、ちょっとガタイが良いんですけど、顔はキレイなのでとりあえずOKかなという感じ(笑)。鶴岡は、原作にはないエピソードが付け加えられてて、なかなか美味しかったのではないでしょうか。

    女性陣のほうが、原作のイメージには近かったですね。吉宗様の柴咲コウは言わずもがな、堀北真希ちゃんのお信も少女マンガっぽくて可愛かったし。

    映画としては、うーん、まあこんなもんかなあ、という感じ。もともと水野のエピソードは原作でも「つかみ」の部分で、将軍吉宗の度量の大きさを示す人情モノのニュアンスもありつつ、ベースにあるのは水野とお信のノーマルな男女の恋愛なわけで、2時間にまとめるのにちょうどよいエピソードを、そのまま上手にまとめましたという感じ。

    しかし結果、本来原作がもってる壮大なテーマは、この映画からは伝わってきません。男だらけの歪んだホモの世界から、将軍様の裁量で運よく生還した主人公が、幼なじみとハッピーエンドでめでたしめでたしというお話です。ま、それが悪いとは言わない。このテの娯楽大作としては、十分楽しく見れました。
    (2010.11.19)

  • ただの娯楽作品かと思いきや、良かった。原作は水野編しか読んでいないので、そこまで思い入れがないのも良かったのかもしれません。
    柴咲コウが良かったです!彼女、こういう可愛げのない役の方が色っぽい。菊川怜を解雇するシーンはすっとしました。
    硫黄島を観た時に、二宮くんって何でも現代に近付けすぎなんじゃないかと思ったのですが、江戸っ子が意外や意外、めちゃくちゃ似合いますね。「お前はおれのようになっちゃいけねえよ」なんて、うっかり感動してしまうくらいに自然で、やっぱり彼って演技上手いのね、と。
    この映画を観たかった理由の佐々木蔵之介と玉木宏を、勝手に二宮くんの良い先輩として観ていた私は、彼らの腹黒っぷりにちょっと引いてしまったり。「なんとまあ、馬鹿馬鹿しいほどに着飾った男どもだ」に眉を顰める蔵さんは、素敵でしたけれども。爽やかでない蔵さんも、色気があって良いですね。
    大倉くんの「そなたよりもずっとずっと美しいわ」も良かったし、和久井映見の化粧っ気のない顔も美しかったし、大岡越前(板谷由香)も宝塚の男役のようで魅力的でした。堀北真希も、町娘が良くお似合いで。おでこが狭いから、姫よりも町人・商人が似合うような。
    娯楽作品でありながら、ちゃんと落としどころは決まっていて、メリハリのきいた作品でした。阿部サダヲがまた、良い。脇役がぴしっと決まった作品は、味が定まりますね。大奥を去った後の玉木宏の生活が気になる。

  • うん。。二宮くんは月代似合わないね。。。

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