2回目だけどやはりオルフェが一番好きだ。自己犠牲という究極的な愛の形が壮大で優雅な音楽と美しい映像美で描かれていて最高。カーラジオから流れる詩などフランス語のよさがよく出ていた。「グラス一杯の水が世界を照らす」「愛してるわ、恐れないで」「ジュピターは破滅させたいものに知恵をさずける」「人が鏡を見るとき、その向こうでは死が蜜蜂のようにはたらいている」「自分自身と引き換えにオルフェの永遠を望んだ」「オルフェの“死”は毎晩彼が眠る様子を見に行った」詩人、作家ではない物書きのこと。私たちは存在しない支配者のみる夢。