アラバマ物語 [DVD]

監督 : ロバート・マリガン 
出演 : グレゴリー・ペック  メアリー・バダム 
  • ファーストトレーディング (2011年2月16日発売)
4.06
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571339483049

アラバマ物語 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 『アラバマ物語』。
    原題は『To Kill a Mockingbird』(ものまね鳥を殺すことは)。
    この原題のタイトルを尊重した邦題にしてほしかったな、と。
    というのも、本編を観ればそれも一目瞭然。

    作品の全米公開が1962年のクリスマス。
    ちょうど、黒人の公民権運動の盛り上がりがピークを迎えていた頃。
    そのタイミングで、この手の内容の作品を取り上げる事自体が評価に値する。
    グレゴリー・ペック演じる、正義感溢れる弁護士アティカスの弁護の甲斐無く、全員が白人という陪審員たちの手によって、結局は裁判で「有罪」にされてしまう、黒人トム。そして、移送中、発狂して逃げたところを射殺されてしまう。

    ここでトムを殺してしまうことが、意味のあることだと思う。


    「ものまね鳥は殺したら罪になるからね」

    「1羽」は殺されてしまった。


    ハロウィーンの晩、帰りの夜道で襲われた、ジェムとスカウトの兄妹。
    その2人を襲撃者(ボブ)から守ったのが、近所で不気味がられている、隣人のブー。
    ブーは本当は親切で、心の優しい青年だった。
    ブーはボブを殺してしまう。
    明らかな正当防衛だったが、「偏見」と「差別」にまみれた街ではそれは通用しないことをアティカスは悟る。

    「ものまね鳥は殺したら罪になるからね」

    自分が子供たちに話したことだ。
    アティカスはこの事件を「事故死」とすることを決めた。


    そう、結局ものまね鳥は1羽死に、1羽は生かすことができた。


    制作部分においても、モノクロフィルムにすることで、裁判で弁明するトムが涙を流すシーン・夜道で兄妹が襲われるシーン・ブーのキャラクター性などといった部分で大きな効果が出ている。
    なお、青年ブーを演じたのは、この作品が映画初出演となるロバート・デュバル。名脇役の片鱗がデビュー作から見受けられます。髪の毛もまだあるよ(笑)。



    ものまね鳥とは・・

    「ものまね鳥は何もしないけど、音楽で私たちを楽しませてくれる。彼らは人の庭の物を食べたりしないし、とうもろこしの倉庫に巣を作ったりもしない。彼らは何もしないけど、私たちに自らの心を歌うのよ」

  • 前置きをもう少し腰削っても良いかな。

    子役(メアリー・バダム)が良かった(履歴では子役でしか登場していないみたいなのが残念)

    ハリウッドものなので、もう少しスッキリするエンディングでも良かったかな(トムが可哀想過ぎ…)。

  • 父、グレゴリー・ペックへの名前呼びは憧れ

  • アメリカ白人の視点による、「良心あるアメリカ人」の理想。30年代南部の風景もノスタルジックで素敵。本当に恐慌期なの?っていう華やかさは気になる……。

  •  モノクロ時代の『ザ・ハリケーン』。
     1930年代のアメリカ、アラバマ州で起こった一つの裁判を巡って巻き起こるヒューマンドラマを描いた映画。
     アラバマ州はアメリカ南部に存在し、『ジャンゴ 繋がれざる者』でも描かれていた奴隷制度があった過去を持つ土地である。物語は一件の婦女暴行事件の裁判を主軸に、被疑者である黒人の青年が有罪か無罪かを巡って争うストーリーになっている。だが物語の大半は子どもたちが主役で、裁判はあくまで大人の世界という水面下で起こっていることになっている。終盤で二つの世界が交差し、子どもたちが裁判の傍聴人席に立つことで、裁判の全貌が明かされる。だが白人ばかりの陪審員裁判の判決は、傍から見れば正当なものではなかった。黒人への不当な裁判判決は『ザ・ハリケーン』でも描かれている。『アラバマ物語』の出版は1960年であり、ルービン・カーター事件の発生は1966年。差は六年だが、『アラバマ物語』が著者の自伝的小説であることを鑑みるに、約三十年に渡ってアメリカ司法は一歩の進歩もしていなかったことになる。日本の司法にも一向に進歩のない部分もあるが、アメリカという奴隷制度と根強い関係のあった国において、長期間の法の停滞は国固有の大罪だと言える。そもそもアフリカを侵略し人間を略取、人権を剥奪し商品として売買している時点で逃れ得ようもない大罪だと言うのに、何故これ以上罪を重ねるのか……。人種間の軋轢は不信感や恐怖、疑心により異なる人種の人間を信用できない限り続く。
     テーマは非常に重いが、ストーリーの流れ自体は平凡である。自伝的作品であると言う面もあるのだろうが、作風上盛り上がりというものはない。エンターテイメント性は並に抑えられている。子どもたちが近所の訳の分からない家に対してちょっかいをかけるのは「あるある話」だが、あくまで近所の家に対する行動なので、冒険性は控え目だ。
     差別をテーマに描いた映画としては、重要な一作としてカウントされるべき映画ではあるが、娯楽性のなさと映画の長さが悪循環を起こしている。

    キャラクター:☆☆☆
    ストーリー :☆☆☆
    世界観   :☆☆☆☆
    テーマ   :☆☆☆☆☆
    映像    :☆☆☆
    台詞    :☆☆☆☆

  • メモ

    アティカス「私は被害者に対し、強い同情を禁じ得ない。彼女は悲惨な貧困と無教育の犠牲者だ。だが、己の罪を隠すために他人の命を危うくするなら、私の同情にも限りがある。彼女に動機を与えたものを、私は敢えて罪と言った。だが彼女は世間に伝わる頑なな戒律を破ったに過ぎない。これを破れば社会の不適合者として弾圧され疎外される。彼女は破壊の証拠を消す必要があった」

    死の床には食物を、病床には鼻を、隣人たちは真心を贈り合う。ぶーは隣人だった。私たちに人形、壊れた時計と鎖、ナイフ、そして命をくれた。アティカス入ったものだ。人を理解するにはその人の靴を履いて歩けと。でも、ポーチに立つだけで十分だった。

  • 黒人差別のあった時代の話。
    正義感に溢れる弁護士役のグレゴリー・ペックがとても良い。
    その血を娘が受け継いでいる。
    子供の純粋でみずみずしい感性が素晴らしい。
    衝撃のラスト。
    子供の目線で描かれているのが功を奏している。
    重たく湿っぽくなるテーマを感動に導く。

    何度もみたい素晴らしい映画。

  • 田舎町で黒人弁護を引き受けた男。その子供たちの物語。

  • 不朽の名作。グレゴリーペックがアカデミー賞をとった作品。彼が素晴らしいのはもちろん子役たちが可愛らしい。シリアスな内容だけど子供の愛らしさのおかげで重く感じない。ラストはまさかのあの人が大活躍。そういうふうに繋がるのかと驚いた。

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