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- / ISBN・EAN: 4988013608320
感想・レビュー・書評
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昭和55年。とある廃ビルの密室で、質屋の店主が殺された。
すぐに妻の桐原弥生子(戸田恵子)と従業員で弥生子の愛人、松浦勇(田中哲司)に嫌疑がかかるが、所轄の担当刑事である笹垣潤三(船越英一郎)に10歳になる息子の桐原亮司(今井悠貴)が母親のアリバイを証言する。
一方、捜査本部は、被害者が事件の直前、西本文代(山下容莉枝)という女の家を訪ねていたことを突き止める。
だが、笹垣の職務質問に嘘で答えようとした文代を制したのは、10歳の少女・西本雪穂(福本史織)だった。
その後、文代の若い恋人が事故死、質屋殺しの決定的証拠品も発見され、その後を追うかのように文代がガス中毒死、事件は被疑者死亡のまま解決を見る。
だが、笹垣はどうしても腑に落ちない。被疑者の息子と容疑者の娘の姿が、いつまでもちらついて去らないのであった……。
数年後。遠戚である唐沢礼子(中村久美)の養女となった唐沢雪穂(堀北真希)は、著名なお嬢様学校、清華女子学園に通う美しく聡明な女子高生になっていた。
入学当初は「昔は貧乏で、実の母親が殺人犯」という噂もあって学内でも浮いた存在だったが、噂はすぐに消え、やがて名実ともに学園のスターになっていく。
大学に進学してからは、親友の川島江利子(緑友利恵)と社交ダンス部に入部、まもなく周囲を魅了する存在となる。
一方、桐原亮司(高良健吾)は、事件後実家を離れ、自活するようになっていた。
以前は欲求不満のオバサン相手に性を売ることで収入を得ていたが、とある乱交パーティーで20歳も年上の典子(粟田麗)と出会い、心通うものを感じて同棲するようになる。
不倫に傷つき自暴自棄になっていた典子と亮司は、互いの心の傷をそっと癒し合うようにささやかな生活を営んでいた。
そんな中、笹垣は未だ質屋殺しの一件に囚われていた。
やがて、自らの命までも狙われるようになった時、遂に笹垣は19年前に結ばれた確かな絆の存在に思い至るのであった……。
ベストセラーとなった、東野圭吾の同名ミステリー小説を映画化。
ある殺人事件に翻弄される男女の悲劇的な運命を映し出す。
堀北真希が主演を張り、自分の手は汚さず、虎視眈々と自分の地位を確立していく“悪女"に挑戦。また、共演の高良健吾も、女への愛ゆえに次々と犯罪に手を染めていく“闇"を抱えた青年を迫真の演技で見せる。
ある日、密室となった廃ビルで質屋の店主が殺害される事件が発生。確かな証拠はあがらず、容疑者が死亡したことで一旦は解決したかに見えた。だが、刑事の笹垣は、事件の関係者として会った容疑者の娘・雪穂と、被害者の息子・亮司が何かを隠しているとにらむ。7年後、数件の事件の捜査の過程で笹垣は2人の名前にたどりつく。
清純派の堀北真希が、忌まわしい過去を抱えてのし上がっていく悪女をクールに演じ、堀北真希のために罪を重ねていく男性を高良健吾が演じています。主人公2人が抱えてる秘密が、19年前の事件に関係していて、大人達の欲望に踏みつけられ、互いに信じ合い罪を重ねながら、結ばれない強すぎる絆が、切ないです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは好きなやつだ。
原作を読もう。
魔性の才能。
ふつうに生きていても魔性が発揮される。
そのようにしか動けない。
なぜならそうやって生き残ってきたから。 -
本も読んだなぁ。
でも、内容はよく覚えていない(笑)。それほど印象的ではなかったのか? 期待はずれだったのか?
映像で時間の流れを表現するのは難しいのだなと思う。
「あ、さっきのはあの人か」
と後で気がついたり。ハハハ。
家庭環境に恵まれなかった男の子と女の子だったから、お互いの助けになりたかったのか?
お互いのというよりも男の子が積極的に女の子を助けるんだけども。
女のほうが、何があってもそれを感じさせず何事もなかったかのように強く生き抜くことができるのだろうか。 -
私的に、東野作品で1番と思っている「白夜行」の映画版。
これまで躊躇していましたが、ついに見てしまった・・・
ハッキリ言うと、原作読んでないと意味分からないだろうなぁ・・・と。
キャスティングも、もう少し影のある女優さんの方が良かったのでは?
ちょっと残念です。 -
重い
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テレビドラマを観た。原作も読んだ。
登場人物それぞれが抱えた事情、長年絡みあう心情…
その構成の見事さに圧倒された。
…そして、映画…
これほど知られた物語を映画化することは難しいだろう…と
封切り時には足を運ばなかった。
観てきた人から、けっこうイイよって聞いて、
ようやく今になってDVDで見終えたのだ。
見入ってしまった。ぐいぐい引き込まれた。
この作品が犯人探しのミステリにとどまらないものを
描きこんでいるためだろう…
いや、知っている話だからこそ、ひとつひとつの場面が沁みた…
―どんな人間に生まれても 結局いくつかの選択をしながら
自分の人生を 決めてゆくものだよ 君は? どうする?
さぁ、ボクはどうしよう… ここまでの行きさつはないにしろ
長年生きていれば、なにがしかのことを抱えるものだし…
きっと、この物語が美しく感じられるのは、
子どもの頃の心情は、変わらないことなんだろう。
楽しかったことを思い出すこと…それは恋だ。きっと
そうした気持ちは幾つになっても誰しも変わらないものだから… -
なんというか、残念。
ドラマの方がはるかによかった。
真希つんはかわいいけれども。 -
山田孝之さんと綾瀬はるかさんのドラマを観たことはあったけど、そちらの方がよかったな。2時間程の映画にまとめるのは難しい気がしました。