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- / ISBN・EAN: 4988005655721
感想・レビュー・書評
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高校時代、吉井和哉のオールナイトニッポンを聴いていたある日、番組冒頭、「このバンドには天下穫ってほしい。ザ・ミッシェルガンエレファントで『リリィ』」。AMラジオの悪い音質でも伝わってくるドラムのガシャガシャ、ドカドカした空気感、前のめりな演奏、酒とタバコで潰したようなチンピラ声。俺はときめき、ミッシェルガンエレファントのファンになった。未だに、あの当時THE YELLOW MONKEYでチャートでイケイケ、「ロッキンオン」とか「音楽と人」などの音専誌でも高い評価を受けていた、そんな吉井がミッシェルの曲を紹介してる、しかもめっちゃ褒めてる、というこの瞬間を思い出すと、クる。
で、ミッシェル解散後も、チバユウスケの活動にある程度注目してきた。
ある程度という言い方、うやむやな感じがするがミッシェル解散後のチバ、それなりに、ROSSOもThe Birthdayも良い作品を創っていたと思うが、The Birthdayの「TEARDROP」から、あんまり感動を覚えなくなってしまったのだ。次作「NIGHT ON FOOL」で、正直、もういいかなぁと思い、以降、The Birthdayの作品を買うことも、レンタルでチェックする事もなくなっていた。
確かに俺は、ミッシェル解散後のチバに、無理だとわかりながら、ミッシェルが出した「ギヤ・ブルーズ」の様な時代に風穴を開ける作品を期待していた。しかし、年をとるにつれ、自分が好きな幾多のミュージシャンを見れば、時代に風穴を開ける作品を創るには、時期がある。それを過ぎた後、如何にある程度の作品を創っていくか、ミュージシャンのそんな姿勢、葛藤が作品に反映されたら根強いファンがついてくると思う。
また、作品の良し悪しは、ともかく、この人の表現に一生ついて行こう、この人の生き様を作品を通してと思う人もいる(俺にとっては、「39108」以降の吉井和哉だったりするんだが、あとミュージシャンではないが、ビートたけしも)。
俺にとってのチバは、どっちもハマらず、情報はそこそこチェックしても、表現はチェックしなかった。
と、随分長い前置きとなったが、今回のThe Birthdayの新作、「I'M JUST A DOG」、素晴らしいのだ。今年の6月半ばに発表された作品を今、日記で取り上げるのは、遅すぎだ。The Birthdayの新作が発売される事もとっくの前に知っていた。しかし、買ったのは一昨日。なかなか買わなかったのは、前述した理由、買った理由は、中学以来の友人で、音楽友達で、マイミクのヒロキンスキーのミクシィのつぶやきがきっかけだった。つぶやきでヒロキンスキーが褒めてるから買ってみるか、と。多少好みは違えど、中学時代からの音楽友達の言うことなら、そんなに外れもなかろうと。大した期待もなく聴いた。が、一曲目から、「おおっ、チバやね~」、最後の曲も「おおっ、チバやね~」、とアルバム全編ほとんどが、「おおっ、チバやね~」だったのだ。
で、俺が離れた頃のThe Birthdayのなんか暗くて深い感じ(ROSSO後期にもそんな感じはあったが、ROSSOは、それがハマっていた様に感じる)がなくなり、軽快にドライブしながら、アッパーもダウナーも表現している感じが痛快。
今回、ギタリストが変わった影響もあるのだろうか?
けど、なにはともあれ、素晴らしいアルバム。全編がポップ。確かに「ギヤ・ブルーズ」の様な時代を引っ張ってく感じは、しない。けど、ホッとする、良い意味での保守的なロック。こうなると、俺が追っかけてなかった時期のThe Birthdayのアルバムが聴きたくなってくる。と、なんて、虫が良い、げんきんなファンなんだと思う。こんなわたくしめをブッ叩いてください、チバユウスケ様。
が、またチバは、俺の期待をきっと裏切るのだ。で、俺も離れるのだ。けど、気になってしまい、また聴いちまう、それを繰り返すのだ。
文中The Birthday、チバユウスケ、吉井和哉のファンに対し、失礼な記述があったら、ごめんなさい。あと、ヒロキンスキー、ありがとう。ともかく、今回のThe Birthdayの新作は好き!ツアーも行くぞ!って、調子が良い奴ですんません。
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楽器の音、フレーズ、詞、声、すべてがカッコよかった。
これまでのThe Birthdayと比べるとキャッチーで聴きやすい。
無駄なものが削ぎ落とされたサウンドは、一聴の価値ありだと思う。 -
なぜか今日は、は本当にいい
アルバムとしても今回のは好き -
店頭で試聴して1曲目の”少年とナイフの相性はめちゃくちゃバツグンで”の歌詞を聞いて、購入を決意。さすがThe Birthdayです!ギタリストが変わったって事で最初は若干違和感ありましたが、世界観は変わりませんから。最高のロックンロール!!!
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フジイさんのギターがなんとも気持ちよく、ズガガガギャギャギャギャジャーン!!なやかましすぎるその音に嬉しい悲鳴!!
タイトルを「バースディのバーン!!」にすればいいじゃんぐらい「バーン!!」という痛快な音が似合う、新たなロックンロールの名盤です!! -
The Birthdayに好きな曲はあれど、バンド自体にはまりきれなかった、というのが正直なところ
だからイマイさんが脱退するというニュースを聴いても「あーそうなんだ、残念だな」程度にしか思わなかった
けれどフジイさん加入後第一弾シングル「なぜか今日は」は、久々にシングルを買ってしまおうか悩んだ
アルバム発売の知らせが遅れていたら買っていたかもしれない
それぐらい突き抜けていて見晴らしが良い、単純に気持ちよかったから
アルバム発売が待ちきれなくてわくわくしたなんていつぶりだっただろう
期待通りどころか、期待以上の出来
余計なものが入ってなくて楽器の音がジャカジャカ鳴らされていて、シンプルなキレキレの音
The Birthdayという生き物が、新たな細胞を得て走り方とスピードが変わった
「バンドは生き物」という言葉の意味がようやくわかった気がする
澄み渡ってて聴いてて爽快で晴れ渡っていて、そしてやさしい
ロックンロール
いろんなもの脱いで着けて外して、履いて擦り切れて羽織ってようやく見つけた場所は、新しいけれどそれまでのものがちゃんとついてきてる
なのに軽い
あー、なんっっとしてもライブ行きたいぞ! -
coooool!
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イマイアンチではまったくないがこれはとても名盤 凄くR&R 前作が少し暗めだった気がするのに対してすごく聞いてて楽しい気分になる 新生Birthdayの誕生だ!
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多分2011年のベスト3には入る一枚。
ギターが去年脱退したので、
the birthday解散かなあと思っていたんですが、
新たにフジイケンジが加入。
その加入後一枚目のアルバム。
いままでのバースデイをよりタイトして
結果、ミッシェルガンが好きだった人は必聴の内容。
前作のSTAR BLOWで比較的立ち上がりのゆっくりな、
艶のある音楽を確立した感がったけど、
フジイケンジが足りなかったキレをもってきた。
そう。ミッシェルにあったあのキレがある。
加えて、年取ってるって武器が付いてるので
「泣ける」と言う秘密兵器すらある。
何というか、もう絶対的な空気がある。
何年経とうが色褪せないあのカッコイイ空気。
チバが叫んでますよ。
「パーティーがまた始まる」って。
その言葉の意味が分かる人には最高のアルバム。 -
最高!