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- / ISBN・EAN: 4988142844927
感想・レビュー・書評
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脚本もテンポも役者もすべてが完璧なビリー・ワイルダー監督の傑作、納得のアカデミー賞作品です。
バクスターが自宅でテレビをつけた際、ジョン・ウェイン主演の『駅馬車』や『拳銃無宿』、グレタ・ガルボ主演の『グランド・ホテル』が白黒で流れている他、デートの約束をすっぽかされたミュージカル「ミュージック・マン」も当時のブロードウェイで流行っていたものですので、当時この映画をみた観客はリアリティを感じたに違いありません。
『アパートの鍵貸します』(The Apartment)は、1960年のアメリカ合衆国のロマンティック・コメディ映画。監督はビリー・ワイルダー、出演はジャック・レモンとシャーリー・マクレーンなど。出世の糸口として、アパートの部屋を上役の情事の場に提供する独身サラリーマンの悲哀をユーモアとペーソスを絡めて描いている。第33回アカデミー賞にて、作品賞、監督賞など5部門受賞した。1968年には、当作を原作としたブロードウェイ・ミュージカル『プロミセス・プロミセス』が、脚本ニール・サイモンにより、公演された。(Wikipedia)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良いです。
古き良きアメリカ。上映時、日本は憧れていたんじゃないだろうか。
部屋を貸すという設定がユニーク。人が良すぎ。ハッピーエンドで微笑ましい。 -
同僚に着替えのため部屋を提供したことでやり部屋とされ、それをコネに昇進した男が、好きな女と上司の仲を取り持つこととなりすったもんだする話。
不正で昇進したって足元危うくて何の意味もないなと思いました。 -
新旧の日本コメディ映画にたくさん流用されてる気がしますね。会社や街のパーティーの様子が何度かあるんですけど、あれが人々の表の顔なら、アパートで展開される人間模様は裏の顔ですね。エレベーターで痴漢や女口説きが横行しているのもそのひとつで、性欲と密室の関連性、そこにアパートという不完全な秘密空間を取り入れたところがコメディの軽やかさを出してるのかな。しかしホワイトカラーに黒人一人もいないね。靴磨きと掃除夫しかおらん。
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見終わった瞬間に「しゃれた映画だなぁ」と思わずつぶやいてしまう。爆笑するわけでもないし、感動するわけでもないのですが、思わずにやりとしてしまうシーンが多いのです(テニスラケットでパスタの水切りしたり、銃声だと思ったらシャンパンだったり)。とにかくしゃれてますよ。
出世をとるか、女をとるかで悩む主人公(ジャック・レモン)の姿には共感できます。それだけに、最後に彼が見せた勇気ある行動には喝采だし、彼の思いが成就するラストには溜飲が下がります。
まぁでも本作の最大の魅力はシャーリー・マクレーンですけどね。めちゃくちゃキュート! -
名前だけなら誰でも知っている作品。
製作が1960年の白黒映画なので、
それほど期待せず観たのだが、
なかなかどうして。良かった。
古臭さはまったく感じない。
タイトルから「越してきたアパートで隣人との色恋沙汰」みたいな話を
想像していたが、まったく違っていて、主人公の上司が主人公のアパートを連れ込み宿替わりに使うというのが事の始まり。
ラブホテルないのかいっていう。
古い時代背景も今となっては逆に新鮮だ。
ワンフロアに何百とデスクが並べられたオフィス。
電話帳。黒電話。レコード。エレベーターガール。などなど。
巧みなストーリーテリング。ラブコメの教科書。
序盤中盤終盤スキのないつくり。
とくにヒロイン役のシャーリー・マクレーンが
個人的にツボだった。可愛らしい。
主人公のヒロインへの好意もいじらしい。
ラストまでは主人公に対する逆風が強いのだが、
それでもメゲないタフで少し能天気なキャラは
思わず応援したくなる。上手い。
既婚男性の未婚女性に対する愛はどれだけ取り繕うとも
男性側の横暴でしかない。
本当に愛しているなら離婚してから次へ行くべき。 -
出世の足掛かりにと、上役の情事のためにせっせと自分のアパートを貸している会社員バド。だが、人事部長のシェルドレイクが連れ込んで来たエレベーターガールのフランは、バドの意中の人だった……。(Yahooレビューより抜粋)
白黒映画でおしゃれな恋愛コメディ。内容そのものも面白く、また、バドの人柄に惹きつけられます。