イディオッツ [DVD]

監督 : ラース・フォン・トリアー 
出演 : ボディル・ヨルゲンセン、イェンス・アルビヌス、アンヌ・ルイーセ・ハシング、トレルス・ルビュー、ニコライ・リー・コース、ヘンリク・プリップ、ルイス・メソネオ 
  • キングレコード (2011年9月7日発売)
3.47
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003807597

感想・レビュー・書評

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  • 「奇跡の海」と「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の間に、ラース・フォン・トリアー監督が撮ったのはこの一作。本来ならばこの作品のタイトルはドストエフスキーに倣って「白痴たち」になるべきであったのだろう。最も愚かな者こそが真理に近いというのがドストエフスキーの繰り返し提示するメッセージなのだが、それを今どきの若者がひじょうに浅薄に理解して、「障害者のふりをして世間の常識をぶちこわしてやろうぜ」なんていうことをやるのがこの映画の大部分で、見ていてけっこうイヤな感じで話が進む。でも、実はこの集団の中にたった一人だけ、本当の意味での「愚者=聖人」がいるというのがオチなのであるが、だからといって観客はそれで救われた感じにならないところが、この監督らしさでもあるのだ。というわけで、私はけっこう好きでした(途中はけっこう眠かったが)。

  • つまらなかった。

  • 鬼才、ラースフォントリアーの問題作。本当に問題な作品。

    「内なる愚者」=「汚れを知らぬ存在」?

  • だれのこころのなかにも、ひとりの薄痴が棲んでいる

  • 愚かさを生きることについて描かれた作品 とても苦しくなったし、痛みでいっぱいになる映画だった。自分ではない自分を演じる、しかも弱者を演じる愚かさ。それは人間として一番開放されたかたちなのかもしれない。しかし、それを自分の日常生活に戻すと、成立しなくなる。
    最後に収録されてた俳優のインタビューを聞くと、さらに追い打ちをかけるかのように辛くなります。特に撮影で本物の障害者と触れ合った時の感想とか、生々しくて、演技を忘れているって答えていた部分はそのシーンを見返すと辛い。
    現実にはタブー視されることを実現できる。映画の醍醐味を感じることのできた作品でした。ラース・フォン・トリアー天才。一種のユーモアですよね

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  • 知的障害者の振りして社会や世間の差別・欺瞞を暴こうとする集団を描いた作品、らしい。

    が、結局は彼ら自身が根っこを張る場所、家族だったり会社だったりで、障害者の振りをできないっていうところに彼ら自身の矛盾点があるってことになるのかな。

    何とも難しい。
    何も知的障害者に限らず、自分が他者を異質と感じたり、得体が知れないと感じたり、理解できないと感じると、不安だったり恐怖を感じてしまうのは当たり前のこと。
    端からそうでなくても、ある時から変わり始めてしまった、変わってしまったと相手に感じられてしまったら、相手の中で自分に対するイメージだったり解釈が合わなくなり、やがては距離を取られることもあるだろうし、相手の中で変わってしまった自分に対する認識をアジャストしてくれることもあるだろうし。

    その集団がどういうキッカケで集まることになったのかは分からないが、それぞれが悩みだったり悲しみだったりを生活で抱えていて、そこからある種逃げるように共同生活を送り始めた設定であるはずだが。
    そんな彼らが知的障害者を装って世間に対し、ある種復讐的に、ある種逸楽的に振舞うこと自体、彼らの知的障害者に対する差別になる気もする。
    同時に彼らの弱さにも。

    ラストシーンが強い。
    家族なら家族の中で、どんな風に居るのが自分だと思われてるのか、そこから外れてしまった時、周りの人間はどう反応するのか、によって色んなものが分かる。
    自分がどういう自分であるかは、自分自身で築いていける部分と、そうでない部分があって。
    何人もの自分がいる。

    人ってややこしー。

  • 馬鹿になって自分の日常を破壊するのは怖い、一人ひとりはびびる腰抜け小市民でも、巻き込まれ、強引な馬鹿の王様に命じられた集団になれば、他人の日常を破壊するのは嬉々としてなんでもやっちゃう。
    子供の死による女の悲嘆からの回復プロセス、逃避、逸脱、自己破壊はアンチクライストにも共通するテーマかな無理に結び付けたら。
    小道具をなるべく使わないルールの中でドキュメンタリータッチでフィクションを撮る手法はまったく違うけど。

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