愛の亡霊 [DVD]

監督 : 大島渚 
出演 : 藤竜也  吉行和子  田村高廣  川谷拓三  小山明子 
制作 : 大島渚  中村糸子 
  • 紀伊國屋書店 (2011年10月28日発売)
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215036429

感想・レビュー・書評

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  • 日本映画史に残る大島渚監督の『愛のコリーダ』の対になる作品とのことで大人が観賞。
    日清戦争の頃に茨城県の農村で実際に起こった事件をもとにしているらしい。

    若い愛人(映画では若く見えないけど…)と一緒に車屋をしていた初老の夫を殺した奥さんが、そのうち旦那の亡霊が見えるようになって、最終的には罪が暴露されて死刑になりましたってお話。

    別に18禁になるような内容や映像ではなかったみたい。
    全体的に薄汚れたトーンの暗いお話で、殺人までした二人の心の交流も低温だし、映画史的には「コリーダとセットで」話題になったかもしれないけれど、今見て楽しめる作品ではないとのことでした。

  • 「愛のコリーダ」は 阿部定事件であり、
    ハードコアで有名な作品となっているが、
    この作品は 物語が すっきりしていて
    緻密な構成となっている。

    クルマ屋儀三郎(田村高廣)には
    よく働き、愛嬌のある妻せき(吉行和子)がいた。
    せきは 40歳過ぎているが若々しくみえた。
    奉公に出ている娘と幼い息子がいた。

    兵隊上がりの豊次(藤竜也)は
    儀三郎がいないときに 足しげく、せきのところに通い
    饅頭などを持っていった。
    豊次の蓮っ葉な雰囲気がいい。

    儀三郎は 妻せき に豊次は気があるんじゃないか
    というと せきは 年が離れているので
    (26歳違うという
    そんなわけないと笑っていた。

    せきが 息子に乳を飲ませて 眠っているところを
    豊次が オレにも飲ませてくれ・・・といって
    ねむっている せきに近づく・・・
    せきはきがついて 抵抗するが
    豊次を受け入れてしまう。
    このときの吉行和子の表情が 妖艶なのである。
    身体は抵抗していながら 受け入れる表情をする。

    次は せきが裁縫しているときに
    豊次が来て ちんちんを見せる・・・
    せきは しまいなよ・・・というが
    豊次が 1回も2回も同じだからとせまり・・・
    せきは いやだいやだといいながら
    うれしそうな顔をして 受け入れる。
    吉行和子の顔の表情の変化が 劇的であり
    あぁ。うまいなぁとおもう。
    愛のコリーダの 松田暎子に足りない表情なのだ。

    もう二人は とまらない関係になる・・・
    26歳も年が違うといいながら 
    せきは豊次におぼれていく。

    豊次はせきを儀三郎に渡さないという印に
    せきの陰毛を剃ってしまう・・・

    そして 豊次はせきに 儀三郎をころすことを
    もちかけて、せきにたっぷり酒を飲ませて、
    眠らせるように指示する。
    せきは 酒がなくなると酒屋に行くが
    酒屋の親父は 旦那想いだ とほめる。
    せきが 酒飲ませて 旦那を殺そうということも知らずに 

    酔っ払って眠っている儀三郎を
    豊次とせきは ふたりで 縄で首を絞めてころす。
    豊次一人でやらないところがみそで
    ころしてから せきは 何でこんなことをしちまったんだ
    と泣き叫ぶ・・・(このシーンもいい
    死体も 二人で運び 森の中の古井戸にすてる。

    ふたりは なるべく会わないように
    ほとぼりの冷めるように待っていた・・

    儀三郎は東京に行ったと せきは説明しているが
    3年もたつと なぜ儀三郎はいないのだろう・・・
    ということが 村のうわさになり・・・
    村の人の中で 儀三郎の夢を見たという・・・
     
    豊次は 森で落ち葉拾いをするが・・・
    落ち葉を古井戸にいれる・・・・
    そして せきの家では 儀三郎の幽霊が出て
    酒を呑み始めるのである・・・
    せきはあわてて酒屋に 酒を買って
    知らない間に 古井戸にいき 酒を注ぐのだった・・・

    そして・・・・・。

    殺したという罪の意識が どんどんと広がっていく。
    今から言うと きわめて健全な精神の持ち主である
    豊次とせき そうであるがゆえに さいなまされるせき。

    吉行和子のせきが 実に情緒あり
    優れた演技に目を見張る・・・。
    いい作品に出来上がっている・・・。
    大島渚は きちんとした 作品が できるんですね。

  • 映像がとにかく美しい怪談。

    生々しい欲と殺人のコントラストが強烈。
    個人的に、エロい映画というとこの作品が思い浮かぶ

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