NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2011年 10月号 [雑誌]

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  • / ISBN・EAN: 4910068471017

感想・レビュー・書評

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  • 2011年10月号の目次
    ティーンズの脳の驚異

    気まぐれで衝動的、常に親を悩ませる10代の若者たち。未熟に思える行動は、進化の目で見れば、人類の発展を支える大切な役割を担ってきたという。大人になる過程で、脳に何が起きるのか。

    文=デビッド・ドブズ  写真=キトラ・カハナ

     気まぐれで衝動的、新しいものに目がなく、欲しいものを手に入れるためには危険も顧みない。10代の若者たちはなぜ、こうした親を悩ませるような行動を取るのだろうか?

     最近の研究によって、思春期の若者の脳内で、情報伝達を高速化するための大規模な“改修工事”が進むことがわかってきた。若者たちの行動は、この脳の発達過程と深い関係があるという。研究者の中には、若者の無謀な行動が人類の発展に大きな影響を及ぼしたと考える人もいる。

     大人へと成長する過程で、人間の脳に何が起きるのか? 若者たちの行動は、将来充実した人生を送るために必要なステップなのだろうか? 最新の研究により、謎に包まれた若者の脳の中をのぞいてみる。
    編集者から

     一見無謀な若者たちの行動が人類の発展に大きな影響を及ぼしたという解釈は、とても興味深いですね。本文には「神経細胞」とか「髄鞘(ずいしょう)」とか「シナプス」といった専門用語が出てきますが、脳科学は苦手という方々もめげずに読んでみてください。記事を読んで、思春期のお子様をもつ親御さんたちの悩みが少しでも解消されたら嬉しいです。(編集T.F)

    深き峡谷を下る

    オーストラリアのブルー・マウンテンズ国立公園に点在する切り立った峡谷。その未知なる谷底を目指して、ロープだけを頼りに下りていく命知らずのつわもの“キャニオニア”を追いかけた。

    文=マーク・ジェンキンス  写真=カーステン・ペーター

     オーストラリア最大の都市シドニーから80キロほど内陸にいくつもの峡谷が南北に点在している。巨大な滝や深い谷、苔むした森、それに洞窟まである。こんな魅力的な峡谷地帯を冒険好きのオーストラリア人が放っておくはずがない。自然を満喫しながら川の流れとともに峡谷を下る「キャニオニング」と呼ばれるアクティビティの愛好者が、世界遺産でもあるグレーター・ブルー・マウンテンズ地域の峡谷に挑戦。変化に富んだ地形に圧倒された。
    編集者から

      オセアニアで激流をゴムボートで下る「ラフティング」に挑戦したことはありますが、本特集の「キャニオニング」は未体験。ボートでさえも必死だったのに、平たく言えばあれを自分の足で下りているのかとクラクラしましたが、岩の洞窟や激流を越えたときの爽快感は格別。病みつきになる気持ちも分かります。ところで、本誌に登場するオーストラリアのホットサンドイッチ「ジャッフル」の中身には、やはり“豪州の納豆”ベジマイトが合うのだとか。昔、これをチョコレートだと思ってたっぷりトーストに塗り、ひと口で涙目になったことが今でも忘れられません。同じような経験者はいませんか?(編集H.O)

    太古の地球温暖化

    生物相が激変した5600万年前の温暖化。その痕跡から、化石燃料に頼る現代社会の未来を考える。

    文=ロバート・クンジグ 写真=アイラ・ブロック

     5600万年前、大気中の炭素量が急増し、地球の気温が上昇した。その原因はいまだ解明されていないが、一つ確かなことがある。地質学的には“一瞬”の出来事によって、地球上の生き物の運命は変わることがある、ということだ。

     専門家の間でPETM(暁新世/始新世境界温暖化極大イベント)と呼ばれる5600万年前に起きた地球規模の気候変動。2万年ほども続いた温暖化により、地球の気温はおよそ6℃も上昇、海の酸性化も同時に起きたという。この温暖化により、深海に生息した有孔虫の35~50%が絶滅したと考えられている。

     PETMと現在進行している地球温暖化の類似性に着目し、地球の未来を予測する。
    編集者から

     5600万年前、北極圏は湿地だった!? 当時生息していた古生物たちの姿をぜひご覧ください(本誌86~87ページ。※ウェブ上では未掲載です)。現在のウマやヒトの祖先がどのような環境で暮らしていたのか、イラストで再現しています。ウマの祖先にあたるヒラコテリウムは、「言われてみればウマっぽい」風貌をしています。ほかにも、聞きなれない名前の、奇妙な姿の生物がたくさん登場しますが、現在とほとんど外見が変わっていない生き物がいるので、探してみてください。(編集M.N)

    ある写真家が愛した風景

    米国を代表する風景写真家アンセル・アダムス。彼が生涯愛し続けたシエラネバダ山脈を訪ねる。

    文=ロバート・M・プール  写真=ピーター・エシック

     アンセル・アダムス(1902~1984)は、米国を代表する自然写真家。カリフォルニア州ヨセミテ渓谷やシエラネバダ山脈を撮影したモノクロの作品は、“風景写真の古典”となり、多くの写真家にインスピレーションを与え続けている。

     アダムスが愛したシエラネバダの9万ヘクタール余りの地域が、彼の名前を冠した自然保護区域となっている。その雄大で繊細な自然を、現代を代表する写真家の一人ピーター・エシックがモノクロの作品として撮影した。エシック自身も敬愛するアダムスへのオマージュだ。
    編集者から

     ちょっと真面目な写真の話。ナショナルジオグラフィック日本版では久しぶりのモノクロ写真だけで構成した特集です。通常のカラーページと同様に、赤、青、黄、黒の4色のインキを掛け合わせたグラビア印刷で再現しました。モノトーンで描くからこそ、大自然の息吹が静かに、でも深く誌面から迫ってくる――。写真鑑賞の醍醐味を存分に味わっていただける自信作です。また、関連企画として、この特集のモチーフとなっているアンセル・アダムスさんが撮った第二次世界大戦中の日系人収容所も「写真は語る」のコーナーで取り上げました(本誌16~19ページ。※ウェブ上では未掲載です)。敵性市民として荒野に隔離されても、負けずに生き抜いた日系人のたくましさがあふれ出る作品は、現代の日本人にはまぶしいくらいで、心が揺さぶられました。(編集H.F)

    草原を去る遊牧民

    モンゴルでは、家畜を育てる暮らしをやめて首都ウランバートルに移り住む遊牧民が後を絶たない。

    文=ドン・ベルト  写真=マーク・レオン

     草原と遊牧民の国、モンゴル。この国を語るとき、そんなイメージが当てはまらなくなろうとしている。115万人が暮らす首都ウランバートルには、かつての遊牧民たちが多く移り住み、欧米流の商業主義の波が押し寄せているのだ。

     モンゴルが清朝中国から分離し、自治政府を樹立したのは1911年。その後の100年、この国の政治はめまぐるしく変化してきた。自治を撤廃して中国軍閥の支配下にはいったり、生き仏を元首とする君主制の人民政府を成立させたり、ソビエトの崩壊後は、社会主義を放棄し共和制に移行した。国家の形をさまざまに変えながらも、偉大なる支配者チンギス・ハーンの末裔としての誇りを常に持ち続けてきたモンゴル民族。彼らの多くが今、遊牧という伝統的な生活を捨て、都市での定住を選んでいる。

     変化著しいモンゴルの首都ウランバートルで、この国の行方を探す。
    編集者から

     本誌114ページの写真(ウェブのフォトギャラリーでは、2枚目に掲載されています)は、ウランバートルが抱えている問題が集約されているかのような1枚。近代的な高層ビル街のすぐ隣には、ゲルの密集するスラムが広がります。草原での自由な暮らしを捨てざるを得ないものの、都会に移住しても仕事を見つけるのが難しい。遊牧民の直面するそんな現実を知って、切ない気持ちになりました。(編集M.N)

  • ティーンズの脳の驚異
    深き峡谷を下る
    太古の地球温暖化
    ある写真家が愛した風景
    草原を去る遊牧民

  • 脳は幼児期と思春期の二度進化する。生まれてひととおり経験した後の思春期の時期に、再度方向性を変える進化をする。それによって人間は滅びずに環境に適応して長生きできる。

  • オーストラリアのキャニオニング、すげぇ。

  • オーストラリアの谷下り、ぜひ一度いってみたい。

  • すごく面白いと思える記事なし。

    体長30センチのザリガニは見てみたいと思った。

  • タイトルの「ティーンズ脳」よりp.96からのアンセル・アダムス原生地域の写真がすばらしい。

  • ティーンズ脳恐るべし!!

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