ヘンリー ある連続殺人鬼の記録〈Collector’s Edition〉 [DVD]

監督 : ジョン・マクノートン 
出演 : マイケル・ルーカー  トム・トウルズ 
  • マクザム (2011年11月25日発売)
2.89
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4932545900926

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  • 300人以上の女性を殺害し、映画「ハンニバル」のレクター博士のモデルでもある実在の連続殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスの日常をドキュメンタリータッチで描くカルトスリラー。主演は「ウォーキング・デッド」のマイケル・ルーカー。

    “母親殺しのヘンリーは女性の殺害を日課として生きる連続殺人鬼。警察に目を付けられることもなく、完全犯罪を繰り返すヘンリーは同じ刑務所だったオーティスと暮らしていた。ある日、オーティスの妹ベッキーが夫の暴力に耐えかねてオーティスの元に転がり込んでくる。妹に対して良からぬ感情を抱くオーティスをヘンリーが道徳的にたしなめたことから、ベッキーはヘンリーに思いを寄せ始める。しかし、奇妙な三角関係がそう長く続くはずもなく・・”

    前から観たかったんだけど、「ありふれた事件」を観たタイミングで観賞。86年製作にも関わらず92年公開という約6年の空白も納得の内容のエグさ。

    「ありふれた事件」との類似点も多く、途中ビデオカメラを手にしたヘンリーたちが自分達の殺人をビデオに納める描写があったのはびっくりした。しかもこれがPOV映画である「ありふれた事件」よりも生々しく、そしておぞましい。

    ストーリー的には上記のスナッフビデオのくだり以外は実話物っぽさはあまり無い。劇中のヘンリーはとても300人以上殺してるやつには見えないし、ベッキーと恋仲になる演出もあって、むしろオーティスのほうが危ない奴に見えた。というか現にオーティスの方が頭おかしい(笑)まぁ、その辺もオチへの伏線ではあったんだけど、もっと狂ったマイケル・ルーカーの演技が見たかったかな。

    マイケル・ルーカーはこれが映画デビュー作にして現状では唯一の主演作。20年以上経ち、「ウォーキング・デッド」でヘンリーがその後成長した姿(いや成長していない?)のようなメルルを演じて再ブレイクというのも何とも凄い話だと思った。メルルの若い時のストーリーとして観ても普通に観れてしまう作品でした。

  • ヘンリー・リー・ルーカスを題材にしたスリラー。
    ルーカスの心情や生い立ちにはあまり触れず、ベッキーと共にあった頃の日常を淡々と描いている。

    といっても、ノンフィクションではなかった。
    後半になるほど脚色が強くなり、最終的には「なんじゃそりゃあああああー!!」って叫びたくなる展開で唐突に終わる。
    出だしから中盤にかけての雰囲気がすごく良かっただけにすごく残念。

    特にベッキーの扱いが酷くて…。なんなの? あえて雑に扱ったの? 無味乾燥なシリアルキラーとしてルーカスを描き切りたかったから、ルーカスが彼女を可愛がるシーンを切ったの? 宗教が原因で女性が殺されるのはよろしくないから、彼女が殺害されるシーンまで切ったの? ていうかなんでそもそもベッキーをオーティスの「妹」にしたのさもう訳わからん!

  •  60年代から80年代にかけて実在した殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスの一時期を描く。

     殺人鬼になったきっかけや逮捕ではなく、日常的に殺人をしている姿のみを描いている。一応ストーリーに起承転結はあるが、あまり意味はない。
     ヘンリーが本当にどれくらい殺人をしたのか定かになっていないが、彼の証言通りならこんな感じだったのだろう。生活の中で自然に殺人をしている。何の目的もこだわりもなく日課の様で、返ってその異常性が際立っている。

     主役のヘンリーを演じる役者さん、どっかで見たことあるなと思ったら「ウォーキングデッド」のメリルの人だった。20年経っても変わらず危ない変質者を演じている姿にちょっと感動。

  • 連続殺人鬼を主人公にした映画なのですが、ほとんどといっていいほど殺人シーンが出てこない(死体はたくさん出てくる)、異色の作品。

    主人公のヘンリーが語る「自分史」がどれだけ本当のことか分からないし、また、彼が内面で抱いている感情も明確には説明されない。
    ただただ、たんたんと人を殺していく日常が描かれている。異常者というよりも、むしろ「何かが欠けている人」というスタンスで語られていて、それは今でいう「ソシオパス」とか「境界例」という精神医学の見方にとても近いように思う(実際、彼は女性を殺すが、それは直接的に性欲を満たすためのものではないようだし、同じ殺し方に固着していない)。

    彼の友人もヘンリーと一緒に殺人を犯していくのだが、友人のほうは明らかに性的な欲望と殺人衝動が一緒になっている。その意味では友人のほうが「わかりやすい」。

    結局、最後までヘンリーの心の中は分からない。その意味では乾いた映画であり、いわゆる犯罪映画よりももっと余韻は深い。

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