東京公園 [DVD]

監督 : 青山真治 
出演 : 三浦春馬  榮倉奈々  小西真奈美  井川遥 
  • アミューズソフトエンタテインメント (2012年1月27日発売)
3.08
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  • レビュー :75
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427649767

感想・レビュー・書評

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  • 原作の再読後の鑑賞。

    全体の雰囲気としては、悪くない。
    というか、けっこう好き。
    三浦春馬、小西真奈美、榮倉奈々の3人とも
    なかなかいい感じだったし。
    原作とは、かなり変更があったけど、それもいい。
    小説と映画では、表現方法が違うもの。
    この映画は、原作の雰囲気をうまくいかしてると思うし。
    主人公の名前をケンジからコウジに変更したのは、
    あれこれアレンジしてますよ、の宣言だったりして?(笑)

    コウジたちの実家が原作の旭川市から東京都大島に変更に
    なったのは、あの風景を使いたかったのだろうな。
    旭川は内陸だから、海はないもんなぁ。


    さて、ここから、ねたばれ全開でいきます。






    まず、ヒロが幽霊なのにのけぞった。
    最初は、そうとは気付かなくて、原作とは違うキャラに
    なったなぁと思っていたのだけど、本当にびっくり。
    しかも、○が元カノ?!
    いや、死んだ時には現役?の彼女だったんだよね。

    正直、この設定はいらなかったかなぁ。
    2時間の中に、こういう複雑な要素が加わって、ちょっと
    いろんなところがあっさりしすぎた気がしないでもない。
    コウジが尾行して写真を撮る相手との言葉のないつながり
    みたいなものを、もうちょっと見たかったし。


    公園巡りの理由は、ずいぶん分かりやすいものになってた。
    思い出のアンモナイトですか(笑)
    映像だけでの説明だから、その方がいいのかもだけど、
    ここは、原作をいかして、ちょっと丁寧にやってほしかった。
    その方が、原作でオマージュされてる「フォロー・ミー」っぽいし。
    (あ、だから避けたというのはあるだろうか。)
    でも、終盤に夫婦がお互いの写真を撮る様子は素敵だった。

    妻を信じきれなくなって、酔ってくだまく夫。
    しょうもないっちゃしょうもないんだけど、可愛いというか、
    憎めないキャラだった(笑)
    木登りって、ねぇ(笑)


    ちょっとよく分からなかったのが、コウジが姉さんの写真を
    撮りに行った時のこと。
    「黒い姉さん」って言われて、姉さんいきなり動揺したのは何故?
    でもって、そんな姉をもっと追い詰める様にカメラをかまえる
    のってコウジらしくない。
    挙句、どうして抱き合ってキス?
    ものすごく切ない情感たっぷりのキス。
    なのに、その直後のシーンでは、何もなかったかのように
    並んで座ってる。(距離は近いか。)
    でもって、子供の頃初めて会った時の話から
    「姉さんが姉さんでよかった」
    「コウジが弟でよかった」
    につながる、と。

    先のシーンで、「子供の頃から好きだった人に告白した」
    と言うのはこのシーンのことだと思うのだけど、
    キスをして、お互い好きだったことを確認したけど、それは
    終わったことっていうのも確認したということかな。

    たぶん違うと思うのだけど、カメラで追い詰めるあたりから
    キスまではコウジの妄想、空想で、その後の会話からが
    現実だったりして、なんてことも考えてみた。
    だって、そこだけコウジのキャラが違うんだもの。
    いずれにしても、あのシーンで、2人は将来にわたって姉弟から
    恋人になることはないとはっきりしたってこと。

    彼女がコウジとヒロの家に転がり込んでくる展開も
    意味合いが原作とは違っている。
    原作では、あっけらかんとしつつも、コウジが好きだからこそ
    強引にやってきたって雰囲気が満載だった。
    しかも、他の女性とのことでコウジを思い切りあおってみせてた。
    何より、生きてる(恋人でもない)ヒロがそこにいたから。


    映画では終盤に、他の女性2人とのけりをつけてきたコウジの
    元にやってきて、ヒロのことが辛いとわんわん泣いてる。
    でも、それは、ゾンビ映画を観て「ヒロの幽霊でもゾンビでも
    出てきてほしい」なんて言うよりずっと健全。
    そして、前に進もうとする現れなのだと思う。
    だから、ヒロは、「けじめがついた」ということで
    消えてしまったのだろうし。


    コウジも彼女も、囚われていた過去の思いから完全にでは
    ないのかもしれないけれど、解き放たれて、お互いを
    改めて見つめることができるようになった。
    きっと、2人ならいろんなことを乗り越えていける。
    そんな気がする。

  • 相手の事を まっすぐに見つめる。
    きっと そんなことで 見えなかった何かが見える、、、。
    そんな事を感じた映画でした。

    普通の青年役の三浦春馬くんが
    本当に、そのへんにいそうなくらい普通の青年に見えたし、
    ぼそぼそって しゃべる姿が ちょっと愛おしく感じました^^


    主人公の幼馴染役の榮倉奈々ちゃんのセリフ
    「幸せになる事って、チャンスを逃したら とんでもなく困難な事になるんだなぁって」
    が、私にとっては すごく深くて心に沁みました。

  • (mixi日記より転載)

    元職場チームの女の子がよく、三浦春馬の話をしていたので興味はありつつ、言うても世代がねえ(苦笑)と思っていましたが、昨日たまたまフォローしている映画評論家の方がまんざらでもない感じのコメントを残していたのがことのはじまり(普段はだいぶ辛口なんですがね)。
    脇を固める女性陣、とりわけ最近めっきり綺麗になった井川遥と、一度スクリーンで観てみたかったコニタン(古っ)こと小西真奈美、それから、こちらも若干ニュージェネレーション、とは言えちょっと気になっていたえーくらちゃんの競演、もっと言うと、予告を散々観ていてだいぶ気になっていたのです。その映像の質感とか、ね。公園の色とか。

    あんまり期待しないで観にいったのに、これがまんまとよかった!
    よかったです。
    三浦春馬はこれからなので、その存在感や演技はさておき、彼を取り巻く環境とりわけ競演陣との空気感がたまらなくよかった。
    しかも。(ネタバレニなるからあんまり書けないけど)はっとさせられる構成だったりします。それがまたうまいなーって。
    派手な作品ではないけど、映画って感じの作品でした。
    むしろだいぶ癒されました。
    一緒にほろりとさせられたしね。

    個人的に、こちらの作品ではじめてお目にかかり、とっても気になって先ほど調べたら、その方のお名前が高橋 洋(よう)私が知る第2の洋ちゃんですってよ!1972年大阪生まれ。かなりいい味出してました。知らなかったー。

    しかも、原作書かれた小路さんて旭川出身とは!しかも現在江別て!!!
    洋ちゃんやゴーバンズ以外にもいましたね(笑)
    しかも!帰りの本屋で少し惹かれながらも振り向かなかった「東京バンドワゴン」シリーズの作者ではないですかっ!!!
    あーシンクロ二シティー

    ちなみに私の周りは、基本女子、それも25から30くらいの年代が、結構ひとりで観に来ておりました。
    それはある意味正解です。

  • 東京の公園ってきれいなところが多いんだな、と改めて思った。

    コンパクトデジカメで撮った写真のはずなのに、
    背景ボケボケの奥行ある写真になっていて、そんなバカな!って思った。

    劇中でオリジナルのゾンビ映画が割と長めに映るんだけど、
    結構おもしろそうだったので、本当に撮ったらいいと思う。

  • 「東京〇〇」と名のつく作品は、もちろん小津の東京物語なのだが、 私的には市川準の「東京兄妹」「東京夜曲」「東京マリーゴールド」を思い出す。
     さて本作だが、まずはじめに、青山真治は私は食わず嫌いだった。邦画を最も見ていた大学時代にHelpless-チンピラ-シェイディグローブと 話題作をリリースし続けていたわけだが、初めて見たのが宮崎あおいの出世作「EUREKA」で、長いわりに冗長で好きになれず、監督の当時のややむさいロンゲの風貌(失礼!)と相まって、岩井俊二や黒沢清ばかりを選んでいた。
     
    感想。これは素直によい。
    公園という「人を包み込む」舞台で、風景写真や人物写真を趣味で撮る 三浦春馬演じる光司。ある日、偶然代々木公園で見かけた母子を撮っているところを高橋洋演じる歯科医に咎められ、逆に、その母子が出没するいろいろな公園で母子を尾行して、写真を撮ることを依頼される。
     依頼者が誰で、何のための尾行なのか、ということも明かされないまま、物語がどう展開していくのか期待させるが、実のところそんなに大したことは起きない。光司の部屋に飾ってある写真家(のちに同姓であり、彼の母の写真であることが想像できる。)が、尾行している女性である井川遥と同一であることはすぐにわかるし、被写体の先の母親がしきりに公園でファインダー越しにこちらを見ていることからも、この女性は盗撮されていることを知りつつ、何らかのメッセージをこちら側に送っていることもわかる。
     さらに、榮倉奈々演じる親友、小西真奈美演じる義姉とのシーンが繰り返されるうちに、徐々に微妙な人間関係のピースが観る者に与えられていく。
    実に繊細な演出だと思う。
     「まっすぐに正面から、目を見て(人と向き合って)ごらん。」
     榮倉演じる富永と、光司の間でたびたび交わされる切り返しショットは タイトル通りの小津オマージュ。尾行写真を撮るうちに光司が、義姉や、死んだ友人の親友である富永との関係性を再構築していく過程は、ファインダーを通した写真家と被写体の関係性の点でも、写真家としてもステップアップしていく可能性をすごく期待させる。
     この映画の印象に残るシーンは、言わずもがな。光司と三咲のキスシーン。準備のために化粧をし、食事をし、写真の被写体となり、キスをする。きわめて日常的なシチュエーションで。けじめ、の悲しいキスシーンではありますが、なぜか爽やかで暖かいシーンになっている。家の中なんだけど、そこだけ、人を包み込む公園のような。この演出だけでも青山真治の希有な力量を見せつけられた気がした。
     もう一つ。もともと青山真治ってのは理屈の人で技巧の人だという印象が食わず嫌いになっていた理由だったが、別に構えなくてもいい映画に仕上がっているというのが、これまでになかったものではないか?
     宇梶剛士の店のカウンターの構造を見ていたら、なんかバーらしくない明るく広い空間になっていて、ああいうバーなら楽しそうで行ってみたいなあ、なんて思った。
     まあ、それでも、劇中オリジナルゾンビ映画とか、幽霊とか、妄想人格崩壊スレスレとか、島田雅彦とか、あちこちに容易ならぬピースがちりばめられている点も極めて青山的で、まだまだ噛み砕くべきことは多いと思うが、ひとまずこの辺で。 

  • 東京の文字に惹かれて借りた。わたしは、ちゃんと正面から見ることが出来てるのか、見る、見つめるって何なのかとか考えたけど、ちょっと難しかったです。

  • タイトルのとおり、明るく温かいけどどこか淡々としててでもなんとなく親しみを感じる、都会の公園みたいな映画。作品がというより、主人公のキャラクターがそう思わせるのかも。あと個人的に「幽霊の染谷将太とルームシェア」っていう生活が超うらやましいです。

  • う~ん、どういう映画なんだろ?

  • 本を読んでから見たけど、
    読んでなかったら内容が分からない気がした。
    でも、配役はぴったりだと思う。

  • じんわりくる映画でした。ホームパーティのシーンで島田雅彦先生が登場し、酔っぱらいが写真を学ぶ大学生に宇宙人に東京を説明するならなんという?といった議論を吹っかけるシーンとはいえ、酔っぱらいの話を聞いているだけの三浦春馬の方が圧倒的に芝居がうまいと思いました。

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