芸術新潮 2012年 01月号 [雑誌]

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  • / ISBN・EAN: 4910033050124

感想・レビュー・書評

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  • そりゃ影響はあるよね。

  • 特集「ベン・シャーン 世直し画家の真実」
    画家、イラストレーター、グラフィックデザイナー、カメラマンとベン・シャーンの活動がまるわかりの内容になっています。

  • 【展覧会】
    ベン・シャーン
    クロスメディア・アーティスト―写真、絵画、グラフィック・アート
    主催:読売新聞社
    会場:神奈川県立近代美術館葉山
    会期:2011年12月3日~2012年1月29日
    観覧料:一般 1100円
    観覧日:2012年1月27日(金)

    「ニューヨークを舞台に活躍し、日本の美術・デザインに大きな影響を与えたアメリカの画家ベン・シャーン(1898-1969)の20年ぶりの回顧展です。
    ボストンのフォッグ美術館の協力を得て300点近い写真画像を公開します。その多くが、シャーンの絵画のイメージソースになりました。また、1960年来日時にシャーンが撮影した写真を初めて展示します。
    国内外からテンペラ、水彩、ドローイング、ポスター、版画、素描などを集め、写真を含めた総展示点数が600点におよぶ本展では、社会や人間の存在から目をそらさずに、伝えるべき何かを見失わなかったシャーンの、複数のメディアを行き交う展開がみどころです。」(ホームページより)

    神奈川近代美術館の鎌倉館は、以前何度か見に行ったことがあるのですが、最近は見に行っていません。見たい企画展があまり開催されなくなったので。
    葉山館ができてからは、見たい企画展はこちらに移った感じなので、行きたいと何度も思ったのですが、行ったことがないし、大分遠いようなので、二の足を踏んでいました。
    意を決してやっといってきました。ベン・シャーンは、まだまとめてみたことが作家の中で、どうしても見ておきたかった画家なので。
    JR逗子駅を降りて、バス停を見たら、長蛇の列でした。みんなが美術館へ行く人ではありませんが、かなりの人数が美術館で降りました。新逗子駅からも乗ってきましたので、ラッシュ時の電車と同じ状態でした。日本の美術愛好家の多さに改めてびっくりです。
    交通が不便だから、そんなに来る人はいないだろうなどと思っていたのですが、見事に思惑が外れてしまいました。

    石版画制作所で修業し、リベラの壁画を手伝ったとかいうことなので、イラストのような線画や力強い壁画の作品が並んでいます。メキシコ的というべきか、アメリカ的というべきか。
    社会的事件を扱ったものや壁画の下絵が並んでいます。新聞に掲載されていた写真や自分で撮影した写真をもとにして制作した作品が結構多いようです。
    ベン・シャーンの作品に作品の元になった写真が添えて展示してありますので、作品になるときにどう変えたのかよく分かります。ほぼそのままのもあります。幾つかの写真を組みあわて作品にしているのもあります。
    絵本、本の挿絵、レコードジャケット、ポスター、下書きの山、色々あります。
    社会調査のための写真撮影の仕事もしたということで、写真も多数展示してあります。アジアの国々、及び日本を訪れたこともあるそうで、その写真もあります。
    最後の部屋には、聖書の詩編のための挿絵とアメリカの水爆実験により被爆した第五福竜丸をテーマとした作品が展示してあります。
    先日読んだ「ここが家だ-ベン・シャーンの第五福竜丸-」に使われていた作品です。
    期待以上の展覧会でした。はるばると来たかいがありました。
    (2012年1月28日・記)

  • ほとんど全くテレビを見ないこの頃、こないだ土曜に「明日の日曜美術館でベン・シャーン」という情報をみつけ、しかも「アーサー・ビナードが朗読する」というので、久しぶりに朝の9時にテレビの前で番組を見た。 日曜美術館 「静かなるプロテスト~反骨の画家 ベン・シャーン~」(http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2012/0115/

    途中で電話がかかってきて、ちょっと見逃したところもあるが、『ここが家だ』のアーサー・ビナードの朗読や、福島県美の荒木康子さん(12月に東京でトーク・セッションを聞いた)のお話もあって、そして今やってる葉山での大きな回顧展の展示風景もちらちらと見られて、よかった。再放送が1/22(土)夜8~9時にあるらしい。

    『芸術新潮 2012年 01月号 特集 ベン・シャーン』の特集が「ベン・シャーン」だったので、これは暮れに買ってきた。(ここにも荒木さんの文章がはいっていた。)

    これまで、ベン・シャーンの絵や版画はいろいろなところで見たり、図録なんかで見たりもしていたが、シャーンはこんな風貌の人だったのかとまじまじとシャーンの写真をみる。

    サッコとヴァンゼッティ事件のことも描いたシャーン。死刑論の本でこの事件のことを思い出し、2年前の今頃は、いくつか本を読んだ。そのなかでも、樹村みのりの『あざみの花』は今も印象深い。

    世界中から二人の処刑に抗議するアピールが出され、世論は死刑反対にわきたっている、といわれていたそのとき、ボストン・ジャーナル誌の記者・サンドバーグは、「こんなにたくさんの人たちが反対しているのに、止める手立てはないのか」と問う助手のジョーンに、こう言うのだ。

    ▼「たくさんの人たちですって? ジョーン」

     「この何倍、何十倍という人たちが二人の処刑を支持しているのよ
      だからこそ セイヤー判事の偏見と悪意が法廷を通過してしまったのよ」
     「ただ彼らは何もいわず 何も行動を起こさないだけ」 (85ページ)

    葉山のつぎは、名古屋市美に、そのあとは岡山県美にシャーン展は巡回する。どっちかで見たい。『芸術新潮』のこの号にはパウル・クレーの小論の後編もはいっていて、これの前編をよみたいと図書館へ前号をリクエスト中。

  • 私がベン・シャーンを知ったのは高校1年の時です。
    学校のデザイン科研究室にあった、アメリカの年鑑か何かだったと思います。
    とても静かで繊細な・・それでいてエネルギーにあふれた手の絵でした。
    暫くの間、真似をして似たような(当然ですが似て非なる)絵を描いたりしていたものです。

    ベン・シャーンは、既にその2年前、1969年に亡くなっています。
    冤罪事件や第五福竜丸事件など、世の不条理や社会の矛盾に静かに立ち向かったアーティスト。
    そのエネルギーは、今でも心に響いてきます。

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