プライドと偏見 [DVD]

監督 : ジョー・ライト 
出演 : キーラ・ナイトレイ  マシュー・マクファディン  ドナルド・サザーランド  ロザムンド・パイク  ジュディ・デンチ 
  • ジェネオン・ユニバーサル (2012年4月13日発売)
4.00
  • (61)
  • (73)
  • (34)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 455
レビュー : 59
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102051471

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 今回の課題本の下敷きとして、ビジュアルイメージをつかむために観賞。

    原作を忠実になぞっての映画化なのだが、2時間におさめるためか、オースティンがじれったいほどにページ数を割いて描写しているシーンの数々が、わりあいあっさりと処理されているように思う。原作では書簡が大きな役目を果たす場面がいくつかあるが、シャーロット嬢がコリンズ牧師との結婚を決意するくだりや、ダーシー氏がエリザベス宛に書いた、便せん2枚の裏表にびっちり書かれた書簡を読む場面などは、体感的には2分もかかっていない。どちらも、手紙の文言をたどることで、エリザベスと差出人の距離が感じられるつくりなので、そこはちょっと物足りなかったかもしれない。でも、ダーシーさんの手紙は、河出文庫版では10ページにも及ぶから(どんだけ大きな便せんなんだ?と思うんだけど、映画では普通サイズだった)、それを忠実に追うと、尺の関係で大変だとは思う。だからそこはしょうがないかも。

    衣装や照明をふくめた時代考証は正確で、文章で読むよりも、ベネット家の貧しさ(都市生活者をのぞけば中の下くらい?)やダーシーさん周辺の素封家ぶりがより鮮明にイメージできたと思う。

    最後に大盛り上がりする、ド・バーグ夫人がベネット家へ夜更けに乗り込んでくる場面が、演ずるジュディ・デンチの独壇場でそら恐ろしい。夫人退場後の翌朝に出会う、エリザベスとダーシーの疲れっぷりから見るに、この話は、2人のツンデレ男女の相思相愛物語というのではなくて、この夜襲を別々に受けたふたりの、「あなたのところへも行きましたか」的なうんざり感が満載された、反ド・バーグ夫人同盟の同志愛からくる恋愛物語に見えてしかたがなかった。いやほんとに。

    • niwatokoさん
      >「あなたのところへも行きましたか」的なうんざり感が満載された

      あはは、すごくおもしろい(笑)! この映画、好きでDVDも持っているん...
      >「あなたのところへも行きましたか」的なうんざり感が満載された

      あはは、すごくおもしろい(笑)! この映画、好きでDVDも持っているんですが、ここらへんよく覚えていません。そんな感じでしたっけねー。もう一度見返したくなりました。
      手紙のあたりもあんまり気にしてなかったのでこちらもよく見てみたいです。
      2014/04/24
    • Pipo@ひねもす縁側さん
      最後のこのあたりの場面って、たしか原作では、ド・バーグ夫人がエリザベスに「甥と一緒になるなんて、わたくしは認めませんよ!」と延々まくしたてる...
      最後のこのあたりの場面って、たしか原作では、ド・バーグ夫人がエリザベスに「甥と一緒になるなんて、わたくしは認めませんよ!」と延々まくしたてるんだったと思うんですが、そのあたりをはしょっているからか、なんだか、夫人が夜更けにガッと乗り込んできて、エリザベスにひとこと言い捨てて、風のように去っていくように見えました(笑)。ダーシーさんのところでも、同じ場面が繰り返されたんだろうなって…勝手な想像ですけど。

      ジェーンもエリザベスも美しく、演出も撮影もていねいで素敵な作品で、私も好きな作品ですが、私の周りではBBC版(コリン・ファースがダーシー氏役)を見ているかたが予想以上に多くて、映像から得る情報的なものやらなんやらで、なんだか負けてしまいました(笑)。
      2014/04/24
  • 冒頭からもうツボ。音楽、キーラ・ナイトレイの口に手をやる仕草。色合い。
    全ての要素が綺麗にまとまっている。綺麗にまとまってる故に退屈に感じる人も多そう。


    そしてナイトレイの鼻にシワを寄せる笑い方がとてもキュート。

    原作で私が元祖ツンデレロマンス小説(資料的根拠なし)と呼んでいるジェーン・オースティンの『高慢と偏見』が好きということを抜きにしても、「あれをイギリスの表象だと思うな。社会のほんの一部でしかない」みたいなカルスタ的な批判を理解していてもこの映画は好き。完全に個人的趣向ですが。

    (つぶやき)
    でもやはりジェーン・オースティンが200年前にこれを書いたのは凄いと思う。
    当時の価値観、人の感情を非常に客観的に洞察しながら、しかしそこから生まれゆく新しい価値観のスパイスも加える。最近になってもっとオースティンの研究論文を読んどけば良かったと後悔している。

    (さらにつぶやき)
    ちなみに初めてこの映画を観たのは高校生の時で、それはもう脳内がお花畑になってしまって、これのせいでまともな女子高校生としての生活を棒に振った気がする。

  • ▽プライドと偏見/Pride & Prejudice(2005)
    あなたの手がわたしの頬にふれる、とても不器用でそれでいて、純粋なあなたの心。朝もやが立ち込める草原のなかに光が満ちていく。18世紀末のイギリスの田舎の風景、音楽、衣装がとても綺麗。淡々とした静かな映画だけれどもとても上品で美しい。

  • 題名通り、プライドと偏見がテーマの物語でした。
    娘を裕福な家に嫁がせることに全てをかける母親と常識のない妹達。
    主人公は当時では良いとされなかった自分の意志をはっきりと口にするタイプ。姉の結婚や妹の駆け落ち等周りに振り回せれながら、自分自身の本当の愛に目覚めていく。
    父親がいい味を出していて、最後の結婚を認めてもらいにいく所では、深い愛を感じました。

  • 原作読んだことないんだけれど、とっても有名な名作だし期待し過ぎちゃったかな…
    それとも原作はもっと素晴らしいのかしら?
    映画は結構イマイチ感があるなぁ。

  • まず、これは2005年制作で、2018年に観たので当然ながら撮影のクオリティは今のものより見劣りするし、監督が副音声で言うように、粗末なCGシーンや不要なカットがあった。
    しかし、それを踏まえた上でもやはり不出来だ。根本的に原作の設定を抑えられていない。まずエリザベスの「偏見」はほとんど皆無というほど描かれていない。2人が「First Impression」で恋をして、エリザベスがダーシーの言葉に一方的に傷ついた調子だ。それに、新井潤美が指摘したように、ジェントリー階級のベネット家が、庭に洗濯物を干してあり、大袈裟に散らかった手狭な居間でとても貧しい家であるかのように描かれていることが気にかかる。教訓めいた風俗小説のはずが、これでは安いシンデレラ・ストーリーのようだ。
    英国主体の製作の割には、完成度や忠実性は全くもって良いものではなかった。Joe Wright監督は、他の作品でも度々起用するようにいたくKeira Knightleyを絶賛しているが、彼女が魅力的でしかも演技が上手いなどとは私は決して思わない。そもそも個人的に好みではないが、彼女の giggle は品位の欠いた馬鹿に映る。ビングリーも原作とは全く違って、洗練された振る舞いではなくヘラヘラしている。演技力の高いベテラン俳優の数々を起用していているのに基本がなってないせいで慰めにもならない。原作が有名な古典でなければ売れなかっただろう。全体的に原作にはないノスタルジックな印象が強いが曲はそこそこ良いし、概ねキャスティングはイメージと合う見た目をしている。例えば、ジェインの役者は「柔和な長女」という役柄はとても合っていた。

    また、特典映像にある、US版エンディングは評判通り酷いものだった。ただ、他の撮影秘話や撮影の仕方などの裏話は楽しめた。

    結論として、私はこの監督の作品を今後避けるだろう。P&Pはオースティンの中で一番好きな物語ではないが、この映画はあまりにもお粗末で全く別物に変貌してしまっているから。スーパーモデルに場数を踏ませるのはいいが、下手くそな俳優を主役に持ってきて、挙句原作と乖離した脚本の作品が果たしてadaptationなのか。

  • 騙されたと思ってみたら滾った

  • 言葉も絵も美しい。
    人を愛することは美しい。

  • 一番好きな映画の一つ。
    どの絵を切り取っても美しい限り。

    美形の兵士たちやお金持ちの貴族の男性が町にやってきて、無邪気に喜びまわる乙女たち。ダンスとおしゃべりと新しい人に出会うことが大好き。
    一番美しいエリザベス。完璧なお顔の造形。その知性、迫力、芯の強さ。
    ダーシーの美しいイギリス上流階級の英語。高慢で冷たさを含む声。教会の帰り道、雨に濡れて泣きそうに震えることば。
    配役もぴったりですべてが完全な映画。

全59件中 1 - 10件を表示

プライドと偏見 [DVD]に関連するまとめ

外部サイトの商品情報・レビュー

プライドと偏見 [DVD]を本棚に登録しているひと

ツイートする