ゴスフォード・パーク [DVD]

監督 : ロバート・アルトマン 
出演 : マギー・スミス  マイケル・ガンボン  クライヴ・オーウェン  ヘレン・ミレン 
  • ジェネオン・ユニバーサル
3.92
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本棚登録 : 93
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102061487

感想・レビュー・書評

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  • 典雅でちょっと皮肉な洗練された味わいの魅力的な映画です。

    イギリス1930年代。
    お屋敷に集まってくる社交界の客達とは。
    メイド付きで移動し、メイドや従僕の泊まる部屋が別の階にあるというすごさ。
    滞在する召使いはいちいち名前を覚えられないので、それぞれの主人の名前で呼ばれるという。
    優雅な暮らしをしているご主人様方にもさまざまな葛藤があり、序列を気にしたり、仲が悪かったり。
    事態をさばいていく美貌の女主人にも、有能な家政婦にも、それぞれ悩みがあります。
    初めて出会う召使どうしの間にも微妙なひとときが。
    そして、事件が起こり‥!?
    と、アガサ・クリスティのミステリのような展開に。
    有名な俳優がたくさん出ていて、競演ともなっています。
    面白かったですよ~!

    2009年初出。
    「貧乏お嬢さま、メイドになる」を読んだ後、関連で思い出して。
    なかなか映画のタイトルを思い出せなかった(汗)ので、並べておきます~。
    当時の上流社会と召使達のことがよくわかる映画です。

  • 海外ドラマ「ダウントン・アビー」(海外ドラマ見すぎ。。。)にハマっているので、お屋敷貴族モノとして見た。そして脚本家も同じ。
    登場人物が多いので、だれとだれが夫婦でだれの従者がだれで、っていうのをなかなか把握できなかったけど、当時の使用人のあれこれがわかっておもしろかった。っていうか、ダウントンアビーのおかげでなんとなくわかっていたのをもう少し詳しく知ることができた、という感じ。貴族たちがある家に招待されて滞在するときは、それぞれの従者も一緒に来て、その家の使用人たちと同じ部屋に泊まるとか。
    謎解きがメインなのかなと思っていたらそうでもなくて、ラストもあんなふわっとした感じで、そこがよかったかも。謎解きメインじゃまんまクリスティだし。(クリスティあんまり得意じゃないわたし。。。)

  • 観終わった後、
    「……は? ……え…、は……? もしもし?」
    ってなる映画。
    カメラワークの美意識や役者の演技に比べて筋立ての力が圧倒的に弱い。その所為でキャラクターは頭に入ってこず、なぜ殺人が起こるのかも、各人の感情の連続性もまったく伝わらなかった。サスペンスでこんなんって有り得るのかって不審なくらい。メイキング見たら監督が「俺は脚本は読まない」とハッキリ言ってて

    だったら推理サスペンスなんか撮るな。

    と思った。
    強引でもなんでも時間軸に一本筋を作って後から謎解きをしていくように仕掛けるのが推理物だろ!みかんの裏表がいかに理不尽でもオチをつけていくのが客への礼儀だろ!

    監督が脚本を読まないんじゃ、なんで屋敷中に毒薬が置いてあるのかを見てるほうが想像することすらできないじゃないか。カメラだけ回したってそこは意味が無い。「匂わせ」の意図をもって編集すべき監督が「何が匂ってるのか」を知らないんだから、客のほうでは「なんであんなにビン映してんの?」としか考えられない。別に脚本読まなくても仕事になる映画だったらいいけど、推理物でそれはやってくれるなよ……

    この映画が誉められているところは1930年代英国上流階級の、屋敷の上(貴族)と下(使用人)で生まれる軋轢と奇妙な親和感がよく出てる!からなのだが、それは結果的に「ストーリーが弱くてそれしかキャッチできない」からだし、それを描くだけだったら殺人はシナリオに不要な筈。あとノヴェロさんとか登場と長回しはするけどいったい何のために……というキャラクターがいたりして、彼の作中での存在理由が最後までわからず終わっている。とにかく筋立ての連続性と必然性が弱く、殺人サスペンスにしなければもっといい映画だったのに……とすら思った。思い起こして役者の演技が印象に残るのは、「あの表情や行動が何の感情を意味していたのか」が今に至るまでわからないから。そういうたぐいのドラマも存在はしてるけど、
    推理サスペンスでそれをやるな。(2回目)

  • 1932年、イギリスの御屋敷で催される狩りに招かれた貴族とその従者たちの、階上の人々と階下の人々の人間模様を描く。 物語は、若いメイドの視点で語られるが、集まった召使たちは、合理的なんだろうが、ご主人の名前で呼ばれる。主催者の主人は生まれた子供は孤児院に送っていた。その子が招かれた貴族の使用人としてやってきて父である主催者をナイフで刺す。だが血がながれていない。とすると他に誰かが先に刺しているいること..

    ダウントン・アビー の監督の映画 同じ貴族の館を描く

    2019.1.6 マギー・スミスが出ているのだが、この時はあまり注目していなかった。もう一度見てみるか。


    2001年イギリス映画

  • ダウントンアビー的なカントリーハウスを舞台とした群像劇+ミステリ風味の作品です(脚本、ダウントンアビーと同じ人だしね。ジャンルとしてはミステリ映画でしょうけど、クリスティ作品みたいなガチミステリではない)。階上の人、階下の人、それぞれの生き様、そしてそれが絡みあってる様が137分の中に凝縮されてて見応えバッチリ。

    以前はそんなに役者に詳しくなかったので、単純に面白い作品だなぁということでDVDを買ってただけなのですが、今見直すと、イギリスの名優の揃いっぷりに、悲鳴がでるレベルですね、コレ……。すごいや。

  • これは何度も見る

  • イギリスの貴族文化を見るには面白いけれど、肝心のミステリーパートはもうちょっと充実させられたのではないか。

  • ひとつの屋敷に集った貴族とその使用人たち。人間模様とミステリーが良いバランスで絡み合っていて非常に面白かったです。好き。

  • イギリス、カントリーハウスもの。殺人事件は起こるものの、ミステリというには謎解き以外の面白さが秀逸。ただ、登場人物が多いので、誰がどの人物の付き人か把握するのにちょっと苦労。マギー・スミスの我が儘貴族様ぶりは鉄板(というか、このところこんな役ばかりのような…)。意外なところではデレク・ジャコビ。修道士だの大主教だの宗教がかった役ばかりかと思っていたら、ヴァレットの役が意外にもぴったり。ついでに「日の名残」はアンソニー・ホプキンスより彼のほうが良かったのでは? とおもったほど。まあ、本筋とは違う、人間模様というところでずいぶん楽しみました。

  • 群像劇。こんなに、と思う程、人がたくさん出てくる。それが苦手な人は駄目かもしれない。でもアカデミー脚本賞を取った良さがどこかにあるかもしれない。それを探しながら、遠くから眺める感じで観るのがいいかも。

    理解しようとすると困難だけれど、へーという感じで観ると、後味は悪くないかも。

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