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- / ISBN・EAN: 4988142874627
感想・レビュー・書評
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ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナ(ナタリー・ポートマン)は、元ダンサーの母親の寵愛のもと、人生のすべてをバレエに捧げていた。
そんな彼女に、新作「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが訪れる。
しかし純真な白鳥の女王だけでなく、邪悪で官能的な黒鳥も演じねばならないこの難役は、優等生タイプのニナにとってハードルの高すぎる挑戦だった。
さらに黒鳥役が似合う奔放な新人ダンサー、リリー(ミラ・クニス)の出現も、ニナを精神的に追いつめていく。
やがて役作りに没頭するあまり極度の混乱に陥ったニナは、現実と悪夢の狭間をさまよい、自らの心の闇に囚われていくのだった……。
「白鳥の湖」の主人公に抜擢されたことをきっかけに、ライバル・リリーの奔放なバレリーナの誘惑や厳しい監督の指導や白鳥と黒鳥を演じ分けなければならないプレッシャーの中で、次第に精神的に病んでいき、自傷行為に走ったり、幻覚を見たり代役に役を盗られるという妄想に捕らわれ、破滅していく主人公ニナを、ナタリー・ポートマンが、鬼気迫る熱演で演じきっています。
娘の出産のためにバレリーナの夢を諦めて、ナタリー・ポートマン演じる主人公ニナに夢を託すあまり、過大な期待をかけて過保護に接する母親をバーバラ・ハーシーが不気味に演じ、ナタリー・ポートマン演じる主人公のライバルで主人公の悪の部分を引き出して破滅に追いやるリリーをミラ・クニスが小悪魔的にセクシーに演じています。
サイコ・サスペンスやホラーの要素があって、主人公の葛藤と破滅を鳥肌が立つほど描き切った傑作です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
美しく儚げ白鳥役ニナが、怪しく妖艶で破壊的な黒鳥を演じるため、全てを捧げ、精神が崩壊していく話。
痛い。痛々しすぎる。物理的にも感情的にも痛しし怖いし。後味が悪くてたまらない。
黒鳥になるため、どんどん狂っていくニナが、なんとも言えない。バレエに魂を売っているとしか言いようが無い。
文学のように内面描写があれば多少楽しめるが、映像は客観的な情報しか入ってこないので、最悪。
サイコスリラーという分類になるらしい・・・。こういうジャンルはもう見たくない。
駄作という訳ではないと思う。ただ自分には合わなかった・・・
女優さんもすごい。 -
善と悪の葛藤
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飛行機の中で観た。
やっと観れた!噂通り、綺麗で圧倒的。主人公のもとの優しい性格とか見てても、バレエが好きでうまいだけじゃプリマを続けていけないというのは、ほかの職業でもいえる気がする。 -
泣きたい時に観る。泣ける。
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ナタリーポートマンの悲しげに狂っていく様子が、儚くて綺麗だった。
映像がきれいだし、最後まで目が離せない怖さだった。 -
ただのホラー要素の強いバレエ映画ではなくて、歪んだ母子関係から生じる主人公の抑圧、その解放が見事に描き出されている作品だと思う。心理学的に分析したら面白そう。自分の夢を娘に託す母親の過度の期待と束縛、さらに大舞台の主役というプレッシャーのために幻覚や妄想が生じるということは実際にもありそう。狂っていく主人公の恐怖がそのまま伝わってきました。自分とニナに重なる部分があったりして、個人的に感情移入してしまい号泣しました。どこまでがニナの幻覚・妄想でどこからが事実だったのかよく分からなかった部分があったので、もう一度見たい。次観たら3回めです。