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- / ISBN・EAN: 4547462080899
感想・レビュー・書評
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メジャーリーグの貧乏球団アスレチックスは、その資金不足ゆえに優秀な選手を獲得できず、自前で育てた若手選手もヤンキースなどの金持ち球団に引き抜かれていた。悩むゼネラルマネージャーのビリー・ジーンは、過去に例のない選手の評価方法を発明した男に出会う。男曰く、優れた打者とは、安打であろうが四球であろうが出塁する選手であり、出塁率はホームランや盗塁などよりも重視すべき数値だという。ビリーは周囲の反対を承知で、その論理に賭け、他球団が見放した選手たちをそろえる。
2002年、アスレチックスが達成した20連勝と、ビリー・ジーンの起こした野球界での革新的戦術を描いた半ドキュメンタリー作品。
弱者が強者を打ち負かし、勝ち上がっていく痛快な野球映画をイメージする。が、主演ブラッド・ピットは常に沈んだ表情だし、他の登場人物たちの華はなく、流れる音楽も元気のない少女の歌で、映像もほぼ全編暗め。そんな感じで勝利の快感や野球の楽しさは全く感じられない。作品に漂うのは、革命者の理解されない孤独感。
野球映画なんだから、もうちょっと明るいエンターテイメント系でも良かったのでは?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは・・・けっこうすごい映画ですね。★4か5かで迷った。
「ブラピが主演」ということしか知らずに観たけど、野球映画でした。
ブクログレビューで指摘されてる方が居ないし、
WOWOWの町山解説でもスルーされてたので書きますと
これはパンク、クラッシュの映画です。
だから、知ってる人はラストがぱっと理解できるんだけど
そうじゃない人は腑に落ちないかも。
劇中でクラッシュ、ジョー・ストラマーのポスターが
ビリー・ビーン(ブラピ)の部屋に2箇所も飾ってある。
これが最大のメタファーなんじゃないかと。
「負け続ける男」、なんです。
彼らがどういう歌を歌ってるかというと、
「I fought the law and the law won」
(俺は法と戦った、そして法が勝ったんだ)
http://youtu.be/KsS0cvTxU-8
もういっこ、『Rebel Waltz』という曲も。
「We knew the war could not be won」
(この戦争には勝てっこないと俺たちは悟る)
http://youtu.be/ytVyrv11LJY
ビリー・ビーンはマネーボール=セイバーメトリクスを使って
貧乏球団でも勝てることを証明するんですが、
金持ち球団がそれを取り入れて、同じことをしちゃう。
だから、負け続ける話なんです。
個人的には、前半で泣けました。
広島が阪神のファームみたいになってたことを思い出して・・・。
細かいところだと、ジョー・サトリアーニ本人が出て再現(たぶん)や
イチローとの対比。
あと、ブラピのメソッド演技を堪能できる映画です。 -
前評判で実話ということだけは知っていたが、半信半疑で観始めた一作。
途中、何度か当時の映像が挿入され、微妙なドキュメンタリー感に戸惑うが、野球界の知識など全くなくても楽しめる仕上がりになっている。
武骨なブラット・ピットも穏やかなジョナ・ヒルも愛おしい。
ラスト、女の子の最後の一言に救われ、泣かされる。
自ら課した戒めに囚われてしまった大人に、解放される許しと安らぎを与えてくれる作品。 -
苦しい期間が長い。どれほどもがいてきたのか、いかに現実は甘くないか。苦しくて苦しくて、この時間があったからこその後半。信念曲げないでやり抜く人はかっこいい。
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野球なので手に汗握る系かと思ったら、すごい淡々としてて寝落ちした★けど、やっぱり20連勝の勝負は手に汗握ったー!「金で人生を選ばないと決めた」に感動したー!
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メジャーの選手トレードや解雇が、こんなふうに行われてるんだなあという勉強(?)になった。まるっきり、ビジネスって感じ。
主人公やチームが変わっていく様子は見ていて楽しかった。
しかしこの映画、野球のルールや用語を知らないおなごなんかは、あらすじがさっぱりだったのでは?
私も、野球オタクの連れの解説がなければ把握しきれなかった…
ラストも爽やかで、終始一本筋が通っていて、いい映画だと思ったけど、特に印象には残らなかったのが残念。 -
文句なしにおもしろかった.
貧乏な球団がサイバーメトリクスを使って金持ち球団に挑むというシナリオだけでも十分面白いのに,野球選手からGMに転じた主人公の人間ドラマが重なって,とても見応えのあるいい映画だった. -
おもしろかった。ブラピ演じるビーンGMと右腕の分析屋とのやりとりがいい。
ビーンGMがバシバシと独裁的に仕事を仕切っていく姿は、ビジネスマンとしてかっこいいなと思った。
勝利を得ることがゴールなのか、もしくは野球に夢を見るのか。ビーンGM自身はどうだったのだろうか?彼の生い立ちも散りばめられていて映画に深みを与えている。
ふと、この映画を観て思い出しのたが野村再生工場。 -
徹底したデータ分析によるプロ野球。ネタとしては面白いけど、人物も展開も魅力に欠ける。選手の売り買いの駆け引きなんかを、もうすこし突っ込んで見せてくれたら楽しめたのになー。
しかしこの方式って、論理的に考えると、金がない球団で成功するのは、みんながやってない最初の一回だけに決まってるんだから、あのやり方を追求するなら、どう考えても大きい球団に移るべきだと思うけどな。そこらへんが野球に対する不合理な愛ってことなのかねえ。よくわかりません。