ロゼッタ [DVD]

監督 : ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ 
出演 : エミリー・ドゥケンヌ  ファブリツィオ・ロンジョーネ  アンヌ・イェルノー  オリヴィエ・グルメ 
  • 角川書店 (2012年3月22日発売)
3.67
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本棚登録 : 54
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111241832

感想・レビュー・書評

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  • ✲✲\ 私は、生きる…! /✲✲





    娘に、おんぶに抱っこの反面教師“だめ母親”を抱えたロゼッタが、懸命に求職に奔走する姿が描かれている。

     手持ちカメラでの撮影が実に新鮮で、且つ斬新な映像感覚を醸しだしている作品。
     
     本作は1999年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞。主演のエミリー・ドゥケンヌが女優賞を獲得しているとのこと。

     
     ロゼッタ=エミリーかと思うほど、彼女の等身大の演技に見入ってしまう。
    カメラにあそこまでアップされての演技(表情)であそこまでの凄さを見せてくれるのは、有名な女優諸姉を打ち負かすであろう。


     彼女の足を引っ張る抜け殻のような母親。
    そんな母が野良猫のようになり哀れな姿で戻ってくる。。。 


     監督:ダルデンヌ兄弟の描く世界観にはいつもそこに、《避けては通れない時に過酷で、不条理な“現実”の鋭い切り口を曝け出した断片》がある。
     

     本作の主人公:ロゼッタが母親を抱え懸命に、逞しく生きようとする姿に、いつしか観ながらエールを送っている自分に気付かされる。




     ★★プロパンボンベのその重量に耐え切れずに転んでしまうロゼッタに、優しく差し伸べられた彼氏の手が、
    最後、やるせない想いに溢れかえりそうな私の心の中にも差しのべられてきたようで***
     この余韻が本作を一段と良い意味で重厚なものとしている。★★



     映画初主演とは思えないエミリー・デュケンヌの、「しっかりとした演技」が冴え渡る作品であると共に、是非、《いまどきの若い女子》に観ていただきたい。


     

  • 2007.7 視聴

  • 主人公の余裕のなさや自己中さ、独りジレンマ、意固地さ、脆さなど、共感を覚えるキャラクターのせいか、ダルデンヌ兄弟のなかで、個人的に一番心に迫る作品でした。

    ロゼッタと男友だちとのやりとりがいい。
    打算と好意、妬んだり助けたり裏切ったりといったやりとりが言葉少なく淡々と描かれていて、それらを通してロゼッタの心境のゆらぎがすごく繊細かつダイレクトに伝わってきた気がします。

  •  

    今回もダルデンヌ兄弟の作品を見ました。
    もうですね、見てて辛かったです!ロゼッタは必死に頑張って生きてるはずなのに最後まで報われないこの虚しさ!
    私はこの作品素晴らしいと思いましたが、二度と見たくありません(笑)

    貧しい者の辛さ、苦しさを実にリアルに描かれています。
    オートキャンプ場の狭いトレーラーハウスで母親と二人暮らし…その母親がまた何にもしないアル中で。
    しかも体売れば良いって考えなんでしょうか、オーナーと簡単にエッチするというクズ人間っぷりを表してます。
    とにかく一番可哀想なのはロゼッタですよ。無責任な親と住み、親はあてにならないから自分が働こうとしてもすぐクビになる。しかし…こんなにもクビにされるということは、彼女自身にも何か問題があるのでしょうね…。

    リケという少年が実に優しいです。ロゼッタが放っておけないんだと思うんですが、川に落とされても、ロゼッタのためにお金を作ろうとしたのに、逆にロゼッタに告げ口されてクビになってもロゼッタの元へ行く…悲しくなります(泣)
    まるで、ロゼッタの行為は彼女が受けた不幸をリケにやらせているかのように見えました。
    しかし、そんなロゼッタも彼の気持ちが届いていたかと思います。だから、川に落として一時はそのままにしていたのに最終的には助けたり、彼がクビになったおかげで自分は仕事を得たが、最終的には自ら仕事を辞めたり(罪悪感を得たのか?)。

    先ほどのリケの件に加えて母親に関しても、トレーラーのすぐそばでだらんと寝ている母親を無視せず家に連れて行ったりと、彼女は本当は優しい子なのではないかと。
    ただ、生きるために。人間は極限状態になるとここまでかのような卑劣な行為をしてしまうのかと考えさせられました。

    しかし、最後のロゼッタの泣き顔がすべてを表していたと思います。「助けて」という叫びが。

     

  • ロゼッタの境遇は、みているのも辛いくらいの悲惨さで、そこからくる彼女の言動に共感するのはなかなか難しい。けれど、次に何が起こるのか?という緊迫感で最後まで飽きずに観られた。ロゼッタの最後の表情が、希望が感じられてホッとした。

  • ずーっとロゼッタを追い続けるカメラワーク。
    ロゼッタの理不尽さには自分の不幸な境遇がもろ出て来てるんだろうけど、多分、平和主義な日本で育った我々には伝わらん。

    最後のロゼッタの顔が、監督は印象に残らせたいんだろうし、印象にものすごく残った。
    パルムドールは難しいって言われてるのが、徐々に分かり始めました。

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