ステキな金縛り スタンダード・エディション [DVD]

監督 : 三谷幸喜 
出演 : 深津絵里  西田敏行  阿部寛  竹内結子  浅野忠信  草なぎ剛  中井貴一 
  • 東宝
3.78
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感想 : 514
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104071583

感想・レビュー・書評

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  • 続けて観ている三谷幸喜監督の映画の5本目。
    豪華な俳優陣と緻密な脚本での喜劇、というコンセプトは他の作品と変わらず。「面白いに決まっているだろう」という感じで安心して観ることができる。
    作品には、「遊び」の部分が必ず混じっている。
    この映画での「遊び」の1つは篠原涼子。篠原涼子は「有頂天ホテル」でコールガールの役で出演していた。とても印象的な役だったが、この作品にも、全く同じ格好で、すなわちコールガールの格好で出演している。この映画では大事な役柄ではないし、また、別にコールガールの格好で出てこなくても、映画のストーリー自体には全く支障がない。それでも、そういう格好で出てくるところが「遊び」であり、「有頂天ホテル」を観た人は、くすりと笑いたくなるだろう。
    あとはエンドロール。西田敏行や草彅剛が心霊写真風に映り混んでいる。ここも、笑わせる。

  • 撮りだめ映画を観る期間で選んだ作品。
    集中して観れる状態でないので邦画をチョイス(日本語だと台詞の取りこぼしが少ないはず…という見込で)選んだ作品2つとも中々好きなタイプで消すのが惜しまれる。

    あらすじは、優秀な親御さんと同じ職業ながら三流弁護士で人生がうまくいっていない深津絵里演じる主人公が最後のチャンスの裁判に臨む。そな裁判というものが、被告人が持つアリバイが犯行時刻に金縛りに遭っていたというものでーー

    三谷さんの作品は、一話完結っぽいドラマや映画で観ていたが、特に映画だと好き嫌いがはっきり出てしまうのでしばらく遠ざかっていた。もうありえないでしょう(笑、荒唐無稽を大真面目にやる
    所(役者さんがうまくハマらないと観ていて辛くなる。実力者揃いになる)が好きなんだけど、この映画は深津絵里、中井貴一、西田敏行、阿部寛他諸々の役者さんが流石でとても良かった。あと古き古き良きアメリカ映画のオマージュと思われる部分、亡くなった親への思慕という所が私の好みに合ったんだと思う。世代が違う三谷さんと同じような映画を観てるのは昔はビデオ屋(それすら古くてネットで今は好みのものをいくらでも観られる時代)もなく名画といわれるものが繰り返し放映されてたからでしょうね。私は「素晴らしき人生」派ではなく「スミス都へ行く」派だけど、ちょっと人生が不調でも映画を観たら愉しくてフッと心が軽くなる作品になってると思う。

    個人的には、自分がだんだんと有利な方向に動こうとしてるのに「自分の裁判なのに自分が全然目立ってない!」とか言い出す被告人のKANとかどうしようもなく人間のワガママさとか癖の強さを皆それぞれが持ってて好き勝手に生きてるそれが許される世界、おおらかさとでもいうのかが全編にある所がよかった。

    大昔のなんとか狸御殿みたいなオールスター興業映画みたいに沢山の俳優がいろいろな所で贅沢に出ているのも特徴でそれぞれ楽しめる。深田恭子のファミレス店員とか、絶対好きな人多そう。

    それにしても深津絵里は、本当に様々なドラマや映画に出ていてすごく強烈な役作りとかは感じないのに、どの作品でも違う役で、今回のこの役もキュートでヒロインに相応しかった。

    • chikachanさん
      こんばんわ。いきなり横入りすみません(..;)私も深津絵里さん好きなんですよ~。初めて彼女を見たのは今から31年前の映画「1999年の夏休み...
      こんばんわ。いきなり横入りすみません(..;)私も深津絵里さん好きなんですよ~。初めて彼女を見たのは今から31年前の映画「1999年の夏休み」での少年役。透き通る肌に子鹿のような顔立ちで、ショートヘアが印象的でした。今も変わらず美しく映画やドラマで活躍されている彼女を見ると元気が出ます。この「ステキな金縛り」もあの大勢のゲストの中でしっかりひかってました。meglinqさん、紹介ありがとうございます!
      2019/04/09
    • meglinqさん
      懐かしいですね。その頃の深津絵里はボーイッシュでした。美少年っていう感じで。その後、役柄で何度ショートにしてても女性らしさがあるので特別な時...
      懐かしいですね。その頃の深津絵里はボーイッシュでした。美少年っていう感じで。その後、役柄で何度ショートにしてても女性らしさがあるので特別な時期だったような気がします。でもどこか清潔感というか清い感じを残したままで、これからも観たい女優さんです。(出ている作品が多いのでこれまでのも追えてないんですけどね)
      2019/04/10
  • 久しぶりの再見だったが、
    レビューをしていなかったことが意外!

    すっとんきょうな、
    奇想天外な物語なのですが、
    三谷幸喜の良さが光っているのは、
    そういう天外さの中に、
    絶妙に普遍性を練り込むことにあると思う。

    落ち武者を裁判所に呼び出すって、
    どんな話じゃって思うのに、
    裁判が終わった後の、
    ラスト数分のやりとりで涙してしまう。
    そのためにこの長い物語が紡がれていたのかって、
    驚くので。

  • 失敗が続いて後がない弁護士のエミ(深津絵里)は、ある殺人事件を担当することになる。被告人は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、完ぺきなアリバイがあると自らの身の潔白を主張。エミはそのアリバイを実証するため、被告人の上に一晩中のしかかっていた幽霊の落ち武者、六兵衛(西田敏行)を証人として法廷に召喚させるが……。
    「Yahoo!映画」より

    幽霊が法廷に….普通に考えたらありえないけど、、、コメディで笑うところとホロリとくるところと両方あって面白かった.勧善懲悪.悪意の少ない気持ちのよい映画.

  • 深津絵里の寝起顔が良い。やっぱ美人だわ。
    ショートヘア時代は宮沢りえの引き立て役っぽかった印象だけど、同い年でなんか嬉しい。
    お互いいい年の取り方したねって言いたい感じ。

    そして西田敏行の顔芸。池中玄太健在。
    全部持ってってるけどキャスティングしたらそうなるよね。

    This is 三谷幸喜のコメディ映画。ちょい弱め。

    「素晴らしき哉、人生」「スミス都へ行く」といったフランク・キャプラ監督へのオマージュが映画ファンには嬉しい。
    でも三谷作品は、心がほっこり温まるフランク・キャプラ作品よりも、小粋でシニカルなセリフ回しと伏線が得意な職人監督ビリー・ワイルダー作品に近い気がしますね。

    中井喜一っちゃん検事が深津絵里弁護士に言った言葉が印象的でした。
    「検事と弁護士は敵ではないんだよ。
     真実を明かす仲間なんだ。
     本当の敵は真実を隠そうとする奴らだ。」

    うちの娘は、タップ踏んでも音が鳴らない幽霊になった阿部ちゃんの表情に受けてました。

  • ユーモラスで切なくて、面白かった。
    深津絵里、かわいいなー。
    思った以上に話がきっちりしていて、こんな滅茶苦茶な設定が齟齬なくまとまるのがすごい。
    演じてる皆がノリノリなのもよかった。

  • 失敗が続いて後がない弁護士のエミ(深津絵里)は、ある殺人事件を担当することになる。
    被告人は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、完ぺきなアリバイがあると自らの身の潔白を主張。
    エミはそのアリバイを実証するため、被告人の上に一晩中のしかかっていた幽霊の落ち武者、六兵衛(西田敏行)を証人として法廷に召喚させるが……。
    深津絵里演じるちょっとドジで一生懸命な弁護士の奮闘ぶりがひたむきで応援したくなる成長物語で、西田敏行さん演じる落ち武者の幽霊とのバディ映画で、中井貴一演じる合理主義の検事との火花散る法廷争いもあり、ある一定の条件の人間にしか幽霊は見えないため、その条件を探って幽霊の証言を裁判官に納得させて、真犯人を見つけ出すサスペンスもハラハラドキドキで、西田敏行さん演じる落ち武者の幽霊がおちゃめで、グルメで流行に敏感だったり、深津絵里演じる弁護士を励ますところも良かったし、心霊写真はポイント制とか、妙に現代人的だったり笑えます。
    竹内結子さん演じる性悪な双子の姉妹も憎めない感じで、良かったです。
    阿部寛さん演じる深津絵里さんの上司が、甘い物や美味しい物が好きで、タップダンスが得意だったり面白いです。
    小日向文世さん演じる霊界の取締官が、フランク・キャプラの映画が好きで無敵の霊力を持っていて主人公を助けたり、市川正親演じる陰陽師が、口ばっかりで弱かったり、面白いです。ザ・マジックアワーで佐藤浩市が演じる村田大樹やザ・有頂天ホテルで篠原涼子さんが演じるコールガールが特別出演して、美味しい場面を演じています。
    市川崑監督の金田一耕助もののパロディがあったり、三谷幸喜作品の小ネタもあったり、スカッと笑えて、元気になれます。

  • コメディというのは間だと思う。
    セリフとセリフの間や場面展開の間が抜群だ。
    コメディは間、小説は行間、漫画は余白。
    そこにおもしろみや気持ちをくみ取る情感が
    流れているのだと思う。
    可笑しくて笑いながら、その背後というか
    隣にある優しさも感じることが出来る映画だった。 
    傍で誰かが見守ってくれているという幸せ感。
    更科六兵衛さんなら金縛りになってもいいかな?
    いやぁ、やっぱり嫌か。。。

  • 話題になっていたので視聴
    本当に面白かった。何も考えずぼーっと見てても面白い
    落ち武者が段々可愛く見える。

  • 圧倒的な楽しさと少しホロリとさせる三谷ワールド。豪華な役者陣が見事にありえない役を演じきる。お見事というしかない。意外と長い上演時間も全く長く感じられずいつまでも続いてほしいと思わせる。【WOWOW録画】

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著者プロフィール

1961年生まれ。脚本家。近年のおもな舞台作品に「大地」「23階の笑い」「日本の歴史」「ショウ・マスト・ゴー・オン」、ドラマ作品に「風雲児たち?蘭学革命篇?」や「誰かが、見ている」「鎌倉殿の13人」など、映画監督作品に「清須会議」「ギャラクシー街道」「記憶にございません!」などがある。また、おもな著書に『三谷幸喜のありふれた生活』シリーズ、『清須会議』など。

「2022年 『三谷幸喜のありふれた生活17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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