宇宙戦艦ヤマト2199 1 [Blu-ray]

監督 : 出渕裕 
出演 : 菅生隆之  小野大輔  鈴村健一 
  • バンダイビジュアル (2012年5月25日発売)
4.29
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本棚登録 : 100
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4934569354853

感想・レビュー・書評

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  • 誰かが言ってた「古くて新しい」、これは納得。あぁコレコレこの音って感じで動きもイイ。

    なんだろう、なぜかワクワクする。少しウルウルするのは歳だからだろう
    TVで観たときはあまりそんな感じがしなかったのはなぜかなぁ

    なぜ早く買って観なかったのかねぇ
    (Vol2を早く買いに行かねばならん)

  • 到着して即視聴。
    イベント上映で観て以来、この日を一日千秋の想いで待っていました。このクオリティでリメイクされた「ヤマト」を鑑賞できる日が来ようとは。21世紀万歳。
    劇場の大画面と音響も良いけど、自宅のモニターでじっくり身を乗り出して観るのもなかなか。
    フルCGのヤマト、改めて観ても違和感無く画面に馴染んでいたし、良いプロポーションでした。主砲も最初は実体弾、波動エンジン起動後はショックカノンと使い分けたりして芸が細かい事。そして大気圏内用主翼も健在!
    2199の古代進はカッとして突っ走る事もあるけど基本的にしっかり屋さんな設定ぽい。後に艦長代理となる人ですからね。どちらかと言うと島の方がお調子者キャラになってたかな。
    本作で1番オリジナルと違う設定の、思いがけない「伏線」も発見しちゃった(はず)。森雪がね…うふふ。成る程このアレンジは面白いな!
    次の展開が今からもう楽しみで仕方ない。あの名エピソードをどうアレンジしてくれるんだろう。

  • 正直、『とりあえず日程の都合がつくのでせっかくだから劇場で見ておくか』くらいのノリで劇場で見て、結局Blu-rayでそろえる事になったよ。冒頭のメ号作戦で引き込まれて、コスモゼロの描写で、これはDVDじゃなくてBlu-rayでそろえる事になるんだなと、Blu-ray見られる環境がないのに決意したよw

  • 最初は、劇場で、その後はレンタルDVDで見ていたが、4章の後、買ってしまった。オーディオコメンタリーでの桑島法子さんのはしゃぎっぷりがいい。ベテラン声優も多く、演じるのが楽しいのかな。

  • 大人(オトナではなく)も納得のリメイク。
    「古い革袋に新しい酒」は否定的な意味で使われるが、こういう好事例もある。
    イスカンダルの映像が罠に見えて仕方が無い、大人になっちまったなぁ。

  • 療養中のある程度調子の良い日にすっかり暇を持て余し、手を出したら最後、一気に最終話まで5日くらいで見てしまったので、感想などしたためておきます。

    リメイク作品ということもあって、ところどころ時代背景やキャラクター設定に変更の出ている個所もあるようですが、大筋は旧作と変わらない模様です。脚本は現代風ということもあって、軽めに書かれているようですね。かなり違和感なく現代風です。ただし、軍事用語はさすがに旧日本軍で使用されていたものが混じっているなどしていますから、詳しくない方は辞書を片手にご覧になると安心でしょう。私は旧作未見の状態で書いておりますので、わりと話の大筋に絡んだ感想が多めになるかと思います。

    全体的には、昨今のアニメ作品には珍しく、中高年が非常に格好よく書かれていました。登場人物の年齢設定が全体にあまりにも若すぎるのがアニメでのあたりまえで、本作も例にもれず確かに皆若い設定ではあるのですが、死にかけの白髪のじいさんがめちゃくちゃ格好良くて、むしろ主人公と言えばヤマトとともに生きともに散った沖田艦長であろうと思うほどには、魅力的なじいさんでした、沖田艦長……。若者が若者らしく、部下らしく部下をしているのも好評価。ときどき沖田艦長の体調の都合で指揮官が交代して、方針がズレることがあるのもリアルですよね。そういえば年齢設定に関しては、軍隊の性格を考えると、それほど違和感があるという設定ではないのかもしれません。そもそも皆重要なポストにつく予定だった数世代上の優秀な層が皆死に絶えたから繰り上がりで任命されているという設定もありますし、そこらへんも非常にリアルに考えられているのかもしれません。
    全体には、沈んだ船ヤマトへのロマンと、宇宙へのロマン、それから戦争と戦後についての振り返り、そういったもので構成されている作品だけに、私たちのような年代より上の、戦後経験世代には、いろいろと思い出のある作品で、おそらく我々世代の感じているインパクトより、はるかに大きなインパクトを持って受け入れられてきた作品なのでしょう。本作もいまどき風にアレンジされていますけれども、戦争というものに対する忌避感が薄れてきたわりに、その言葉をよく耳にするようになったいまごろになってのリメイクというのには、思うところのある人も多いでしょうね。
    硬派なシナリオかと思いきや、けっこうウェットな部分も多く、むしろドライさを感じないのも本作の特徴。敵は敵らしくドライでおどろおどろしい部分も含みもちながらも、理想に殉じたデスラー総統も、人間味を失うこともある人間の象徴として、非常に魅力的に描かれています。人と、人ではないものとの間を行き来することが、軍隊や戦争に係わる人には避けて通ることのできない問題なのかもしれません。

    では以下、各話ごとに感想などを。
    ※例によって、最終話まで一気に書いています。

    7話:
    それぞれの家庭事情にいろいろと思うところはありますが、やはり配給の話や、いいとこのお坊ちゃんへの強引な見合い話などは気になってしまいますね。二次大戦下、配給にだけ頼って生きていたら飢え死にした、というエピソードもありますから、おそらく地表面の動植物のすべてやられたこの世界観では、それ以上の厳しさもあるのでしょう。その一方で、子どものおもちゃがゲーム機であったり、不思議に思うところもありますね。ゲーム機に費やせる電力を制限して、電力で植物栽培や動物の飼育にあたっていると思われるのですが……ちょっと食糧事情がよくわからないな。食糧生産の事情に関しては、作中でも「知らないほうがいい」とぼかされていましたし、気になります。強引な見合い話の件は、我が家も結婚ではないですが家族と意見が対立したこともあるので、しんどいなあと思いながら見ていましたが、しかし南部さんの戦争観はわりと攻撃的で横暴なところがありますから、あのご家族にしてこの子あり、といった感じですね。仮に南部さんがその心に決めた想い人と結婚しても、いざお子さんが生まれると、強硬な父親になっているのじゃなかろうか。
    あと、真剣になるとお経を唱える加藤隊長の存在感たるや凄まじいものがあるのですが、普段のエピソードにも充実していて、主役を食う勢いですね。もちろん主役も脇役も肉づけがしっかりされている作品だと思いますが、いろいろてんこ盛りされている加藤隊長の存在感はずるい。本人はお経で心を鎮めているのだと思いますが、聞かされる周囲はまったく鎮まらない。面白い。
    曲のリクエストを艦内で実施するというのもいい演出ですよね。リクエストされた曲を再生しても、それは地球で現代進行形で流行っている曲じゃなくて、皆が地球を出てくるまでに流行っていた曲、いわば思い出の曲、過去の曲であって、現在の曲でも、未来の曲でもない。地球の時間軸とは別れてしまうのだという、よい演出だったと思います。乗組員たちの中で、地球は過去の中にしか存在しなくなる、地球の時間は止まっている。

    9話:
    これまでに見た1-9話のうちでも、ところどころ涙腺の緩む話もありましたが、これまでに見たものとはタイプの違う、ロマンチック路線の物語でした。とこどろころこうして、それまでの路線と違う路線で来られると、けっこうインパクトがありますね。やられました。

    14話:
    今度はホラー風。タイプが変わるとやられますね(2回目)。しかし、大切にしていた部下が死んで、いちばん最初に発する言葉が「これで私もひとりぼっち」というのは、あまりに自己中心的すぎないか。置いて行かれた孤独よりも、あんな死に方をした部下を思いやるほうが先じゃないのか。
    ところで、そんな上司にも恵まれず1話しか見せ場のなかったリルケですが、肌の色と、ゲートを作った種族の末裔という情報、森船務長を見て恐れおののいていたというところから察するに、イスカンダルから何らかの事情でやってきた人、ということでOKですかね。

    15話:
    OKじゃなかったですね。上司ともども別種族だったようですね。ところでデスラー総統が本当に酷薄な紳士で格好よくて大変です……人間味のある沖田艦長やドメルも非常に格好いいのですけど、繊細な感性も持ちながら、その繊細さを特定の分野以外には持ち込まぬ鉄の心臓ぶり、素晴らしいですよね……主に山寺さんがそういう演技をなさっている関係でしょうが、気持ちいいくらいの人間じゃない感、良い感じです。さすがに沖田艦長やドメルには、内に含んでいるものがありそうな、抑えている部分のありそうな演技が似合うのですが、そういうものも理解したうえで、まったく意に介さない人でなし感は(※ただし羊の皮を千枚と言わず被っている)、全体に人道的な感じの漂っている本作の世界観の中では異彩を放っていて、毎度毎度感嘆しっぱなしです(笑)格好いい中高年万歳……
    後半は沖田艦長とドメル上級大将の見せ場でしたね。今週は敵味方双方で暗躍する人々の描写がありましたし、双方に第三勢力的ななにかの存在も示唆されていますから、どちらかといえば正々堂々とした戦いの描写が足りないと感じていたところに、生粋の正統派軍人同士の戦いを持ってくると、一気に安心感が高まりますね。ちょっとドメルさんは楽しそうに戦っていましたけどね(笑)正統派軍人と言えば、少し前の玲とメルダのやりとりも非常に格好良かったですね。組織だって一枚岩じゃないんだよ、というところが描かれると、組織が前面に出てくるような作風ではおもしろく感じますね。軍隊とか、病院とか、警察とか、お決まりでそういう設定が出てくるのは、やはりそういうところにあるおもしろさがウケるからで、けっこうそのあたりはリアルなところもあるんだろうと思いますよね。対立の深刻さの度合いはまちまちでしょうが。

    16話:
    EDは3種、OPは2種用意し、タイミングをずらして差し替える、というやり方をおそらくとられるのでしょうが、OPは世界観を表し、EDでめちゃくちゃわかりやすいストーリーの工程表を兼ねているというのが面白いですね。ちょっとUVERがきたときには驚きましたが……真っ赤な画面の沖田艦長のギリギリ感にハラハラします(余命的な意味で)。あと新しいOPでの星名の謎の存在感に違和感を覚えていましたが、二重スパイでしたか。納得。

    17話:
    ゲートを作り出した文明→リルケたちの種族、魔女と言われる
    システム衛星の運用(ゲートの管理)→ガミラス
    しかし今週は、全力で兄世代が持っていきましたね……守と真田副長のことは今更語ることもない気がするので黙りますが、それでも守の後を追うように大和計画に賭けた真田復調の意思は理解できても、出雲計画のほうに突き進んだ新見さんに関しては、情報が少なすぎてよくわからないな。とりあえず、予想できることとしては、無茶な計画で守が死んだことから、無茶な作戦は取らず、根本的解決にはならなくても、より確実な方法を取りたい、真田にまでそんな選択をされたんじゃかなわない、というところでしょうね。守は新見のどんなところが気に入ったんだろうなあ。ああいう性格なので、どちらかというとおてんばな女性のほうが性格は合う気もするのですが、そういうところじゃなくて、むしろ感情が未発達というか、理性的でありすぎるがゆえに感情の処理に長けていなくて不器用で、それがはた目にまるわかりになるくらい一生懸命に駆け回っているところがかわいかったとか、そういうことかしら……出立前にも相当モメたことが予想されますが……。新見さん的には、守といると振り回されっぱなしで息つく暇もなかったんじゃなかろうか。気付いたらつきあっていて、気づいたら好きになっていて、気づいたら喧嘩して、気づいたら別れて、気づいたら死んでいた。なんだそれ! と思わず叫びたくなるような数年間があったからこそ、だんだん守と同じようになっていく、あるいはもともと守と共有していた部分が目に見えて表立ってきた、そんな真田に恐怖を駆り立てられて、気づけば凍結された計画に手を出し、利用された、というのが一連の流れでしょうかね。
    そういえば今週の進はちょっと突っ込みどころがありましたね。森さんが異星人だったら、別に敵対している異星人でもないのに、それだけで差別されなければならないということのほうに憤ったっておかしくない価値観の持ち主であると、メルダの一件では思っていたのですが、今週の彼は「君は地球人だよ、大丈夫だよ!」というのに終始している。地球人であることにそんなに価値があるのか! という路線のコメントを残すと思っていただけに、意外でした。意外とフォローに関しては底が浅いのかもしれない。

    20話:
    ドメル艦隊撃破回ですが、ドメルの最期を賞賛できるのは日本人くらい、ということをすでに日本人は知っているわけで、そういう目で見るとドメルの最期ってどうなの、謎の奇襲攻撃とかそういう位置づけなの、とか考えてしまうわけですが、見ていて気持ちの良い人でしたね、ドメル。格好いい。それ以外に言葉が出ない。ガミラス人の寿命は長そうなので(たしかデスラー総統になって元号が変わって100年を超えたとか超えないとかの描写が序盤にありましたよね)、外見の上では中年に差し掛かったくらいの、青年と中年のあいだくらいに見えたわけですが、実際には沖田艦長と同年代か、それよりも上なのかもしれない。けれどあの最後の言葉、敵にも賞賛と繁栄を願う言葉を預けてから最後の攻撃に出るあたり、あの青年を抜けかかっている風貌でやられてしまうと、沖田艦長としては来るものがあったのではないだろうか。数えきれないくらいの若者を死なせてきた、だから若者に未来をつなぐために、自分たち老人が指揮を執って、若者を死なせながら、若者の生きる未来をつくらねばならない、そんなふうに生きている彼からすると、敵とはいえあんな好漢が死を選ぶなんて、惜しいわ悔しいわ遣る瀬無いわで、もうそこに美しさも感じられないかもしれませんよね。散り際に美しさを感じられるのは若いうちだけなのかもしれない、と私は25歳になってはじめて思うようになったわけですが、もっと早い年齢で子供をもった人なんかは、とっくにそんなふうに思っていたのかもしれませんね。死ななければならない瞬間以外で死ぬ必要はない、そしてその死ななければならない瞬間の範囲を非常に狭くとっている、これが沖田艦長ですよね。残念ながら、ガミラスというかデスラー総統はかなり幅広くその範囲を広げているので、ドメルをあれほど重用している描写(そして信頼している描写)があったとしても、敗走してきたドメルを受け入れられるか、と言われれば、受け入れられないでしょうしね。ただしそれは、ドメルに落胆したからではなく、自分の価値観がそうであるがゆえに、かもしれない。時々思いますが、デスラー総統は理想の世界の中に生きていて、現実主義者ではないですよね。夢うつつの人なんだけれど、現実にやたら絶大な力を発揮しているから、あんなふうになっているだけで、彼は基本的に地に足の着いた人ではないのかもしれない。
    しかし全体に壮絶な回でした。

    21話:
    伊藤さんは弱かっただけなのでした、という回でしたね……

    22話:
    ヤマト艦内異星間女子会が予想外にかわいかった件について……最近の玲さんは吹っ切れたのか何なのか、登場当初の陰鬱で張りつめた空気が抜けて、すっかりイジり系キャラが定着してしまいましたね。嫉妬したり失恋したりと忙しい時期もあったはずなのに(笑)メルダのオフ時は大体予想通りですね。あとセレステラさんが、森さんの言い回しが下世話だとおっしゃってましたが、ユリーシャも大概下世話な気がするのですけど(使っている語彙も大体同じですし)、何がどう違うのかちょっとよくわからない!

    23話:
    森さんとつないだ手を嗅いでいた21話の時点で予想はしていましたが、格好良く散りましたね、ノラン。考えてみれば、ノランの欲していた名誉というのも、つきつめれば、人から認められたい、自分の価値を認識してほしい、ということであって、被支配民であるからこそ差別的待遇を受けていた自分に、身を呈して手を差し伸べてくれた森さんというのは、種族の壁を越えて彼の尊厳を認めてあげた存在になるわけですから、この時点で名誉欲に代替されていた、認めてほしいという気持ちは報われていてもおかしくなかった、のですけれど、だからといってこの短時間で、ここまで自らの何もかもを捨てられるというのは、実はすごいことだなと思うわけです。葛藤も何もなかった。稲光にでも打たれたように、一瞬で森さんに乗り換えていた。正直、森さんがテロン人だというのがわかってからも、「いやあなたは宇宙人じゃないから万事OKだよ!」と明後日のフォローをしていた進なんかよりは、圧倒的に、少ない言葉数で種族の壁を超えていたわけです。テロン人だからなんだというんだ、被差別民として生きている自分と、この森さんとが同じ種類の人間だからなんだというんだ、そんな迷いのなさを、あるいは葛藤を乗り越えた言葉を、「自分に与えられた使命は、あなたを守ることです」というシンプルな一言で形容してしまう。最初は多分森さんの圧倒的な神々しいまでの美しさに呑まれただけだったのでしょうが、もしかすると森さんの手をとった瞬間、必死で、傲慢で理不尽で、人間味のかけらもないガミラス人なんかに仕えて何をされても頭を下げるだけの、奴隷のような自分の姿が、馬鹿らしく見えたのかもしれませんよね。こんなに馬鹿みたいに生きなくたって、立場も身分もごまかしているくせに、使えるものはなんでも使って堂々と自分を助けてくれる博愛の人が目の前にいる、こんな人に仕えられるチャンスがあっただけでいい、これだけですべて報われると、そういう思いだったのかもしれません。正直なところ、じわじわと恵まれた恋愛感情を育んでいた進のほかに、ドラマのある過酷な愛を貫いていた人々が多すぎて、進に対して思うことがいろいろとある……(笑)
    そういえば森さんてかなりおてんばというか、おとなしそうな風貌に反して、ぜんぜんおとなしくない人で、相当魅力的な人に見えるのですけど、下手におとなしい男性と一緒になると、意外と大変なことも多いのかもしれない。それはそれで、振り回されて楽しいのか。
    ところで、現段階ではまだ不明な点の多いデスラー総督の真意ですが、彼、潔癖なんでしょうか。潔癖というか、完璧主義というか、いちど汚れてしまったものには不快感しか感じず捨て去ってしまいたいと思い、実際に捨て去るのだけれどそこには特定の儀式が必要で、汚れたら次へ次へと乗り換えるもんだから、再利用とか再生とかいう頭がない。地球再生というエコ路線を無理して突っ走ってまで、汚れた地球に執着している地球とは対をなしていますよね。出雲計画はちょっとデスラー総督寄りですが……。汚れたものには触りたくないので、根本改善じゃなくフタをしちゃうタイプですよね。なるほど、だから「汚れっちまった哀しみに~」なのか。

    24話:
    たったふたり(当初は3人)しかいない星のために、自国民の大半をブチ殺して一大プロポーズを図っていたというデスラー総統のすさまじさ……しかもそれほど好きだった相手は、見下していて名前すら知らない、ほぼ死者と変わらない男の子どもを妊娠していたという状況のすさまじさ……といいますか、波瀾万丈ではあると思いますが、守ってけっこういい人生だったんじゃ。しかし、自分の意中の女性ただひとりのために、その肉親も使い捨て、星々を滅ぼし、支配下に置いて、自国民ごと殺してもしれっとしている男になびくと思っているあたり、デスラー総統って人のことがわからない人なのだろうか。どうやってでもスターシャの合意をとりつけたかったようですが、なぜスターシャの合意にはこだわって、他の人は完全に使い捨てていたのだろうか。帝国統合を急ぐのであれば、軍事力が必要、というところまではわかりますが、結局のところデスラー総統は、スターシャのために約束をした時点まではふつうの感性も持ち合わせた青年であったのが、その野望を急ぐあまり、緩やかに狂っていった人なのだろうか。そのあまりのスターシャへのこだわりと他の人に対する人を人とも思わない姿勢の落差に、いろいろと理解が追いつきません……常人とは違う、ということだけはわかりますが……。昔の王様みたいですよね、スケールの大きさは。玉座に座ると人を人とも思わなくなるのだろうか。

    25話:
    なぜイスカンダルですでに失敗している方法にこだわって、全宇宙の統一と平和をデスラー総統が試みたのか考えてみたのですけど、たぶんデスラー総統としては、スターシャに、君たちがかつて採った方法も目的も、何も間違っちゃいない、君たちは正しかった、その正しさを証明するために、目的も手段も君たちと同じにして、それで全宇宙を統一して平和を差し上げようと思う、とかそういうことだったのだろうか。これ謎だったのですけど、そういうことなら納得がいく。厳しさだけで統治した国の寿命は短くて、長く平和を築こうと思ったら、ある程度の緩さが要る。その前例が目の前にあって学べない人でもなかろうに、なんでまた暴力的な手段に出るのか、さっぱり理解ができなかったのですけど、彼なりの、イスカンダルは正しかったのだという証明を捧げる=スターシャを慰める、という意味合いのものだったのなら納得がいくのですよね。たぶんうまくいったとしても、「たまたま成功しただけよ」とか言われるのもわかっていて、そのうえで、それでもこのやり方でも可能だったんだから、君が間違っていたわけじゃないんだよと言いたかった、ということでしょうね。統合を成し遂げた後は、スターシャの望むように、善政を敷くつもりもあったのかもしれませんし。
    ところで、セレステラとの一件を見るに、デスラー総統って好き嫌いは激しかったかもしれませんが、根っからの冷血漢、という理解は間違っているのかもしれませんね。セレステラたちに利用価値を感じてもいたでしょうし、普段は合理的な判断を下そうとするので、セレステラを使い捨てることも考えてはいましたが、情がわからないわけでもなく、ただ普段からその情というのを意に介さず生きてきたけれど、いざ自分の手で何かをするということになると、さすがに感じるものもある、そういう人なのかもしれません。どこか、他人事のように戦争をしていたのかもしれませんよね、夢うつつにスターシャのことばかり考えていて、スターシャのための全宇宙の統一と平和であって、そこに生きる人々のことなんかは目に入る余地もなかった。でもいざ目に入れてみると、あ、しまった、と思うところもあるというか。ただ、どういう意味合いでセレステラを撃った時のあの表情だったのか、特定するのが難しい。ついうっかり撃っちゃった、というよりはさすがに重いはずですが、もしかすると、見殺しにしたはずが生きていたので、ばつが悪いとか、打ち捨てたはずがあの表情で向かってこられたのに撃ってしまって罪悪感とか、そういう可能性もじゅうぶんにある。ドメルの死すら利用したのですから、セレステラの存在感もたかが知れていると言えば知れてはいますが、彼女の「忠誠」という言葉に、どこか嘲笑うような、憐れむような復唱をしていたことも考えると、彼女の境遇と自分の境遇とに似たものを感じていた可能性もある。ふたりとも、愛することに条件を設定しなければならないという点では、本当によく似ている。そして相手からは、自分が思うほど大事にされていないという点でもよく似ている。そしてそれを重々承知してしまったというところもよく似ている。目が覚めてよく考えてみると、デスラーとはどういう男だったのか、よくわかったセレステラからの弾丸を受けて、蜂の巣にされたセレステラをかばった森さんを見て、はじめて、自分を囲む者たちの中ではほとんどみられることのなかった、あるいは、あったとしても目に留まることもなかった姿を見て、自分の敗北を知ったわけですが、それでもヤマトを撃って残った全宇宙をスターシャに捧げようとしていたというのは、ある意味では、残った世界だけでも渡したいというのではなく、自分がいなくなって本当に平和になる世界を君に捧げたい、ということだったのかもしれない。すべての害悪は自分だった、やはり正しかったのは君だった、君が間違っていたという手段は本当に間違っていて、君の方向転換を受け入れてやらなかった、頑なに君に間違いなどないということを証明しようとしていた自分こそが間違っていたのだ、害悪だったのだ、だからせめて害悪のいない世界を君に、そういうことでしょうね。
    常に100%君は正しいよ、と言ってもらうのと、君は間違っていたかもしれない、だからこれからいっしょにやり直そう、と言ってもらえるのでは、後者のほうがありがたいわけで、そう考えると、スターシャが守と恋愛関係を結んだというのも納得がいきますよね。やり直すために奮闘していたのが守ですから。
    ところで、藪さん、波瀾万丈ですね。

    26話(最終話):
    「君がいない地球に、意味があるのか!」
    これまで多くの人が死んで来て、それでも前進してきた中で、森さんには奪還プログラムも組まれ、一方、篠原なんかは奪還プログラムどころか、戦死必須の作戦を組まれもしていたわけですよね。破格の待遇を受けてきた森さんですが、その彼女が死んで進がそう思うのと同じことを艦内の誰か、あるいはこれから帰還する先の地球の誰かが、他の誰かのために思うわけですから、そこは意地でも、意味があると言ってほしいところだったかなあと思いつつ聞いていました。だからこそ、進も人前ではぜんぜん口にはしていなかったわけですけども、それまでの作戦で、わりと非情な決断をしたこともあるだけに、そして森さん奪還作戦に関しても非常な決断をしていただけに、いまここでも、ただの乗組員として、ただの乗組員の死として受け入れようとする姿も見たかった。そんな姿はさすがに人前でも見られなかった。人の命の重みに差があるなあ、と感じた最終回でもありました。

  • 第1話「イスカンダルの使者」
    http://yamato2199.net/story/index.html

    第2話「我が赴くは星の海原」
    http://yamato2199.net/story/story_02.html

  • そこあにで絶賛してたので借りて来た。懐かしいのと違和感とある。主題歌が流れなかったのは残念。

  • 今を去ること四半世紀以上前に、TV放送されていたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメイク版となる「宇宙戦艦ヤマト2199」を観賞しました。

    この作品、映画館で限定期間の先行上映⇒BD/DVD発売⇒TV放送という販売方針らしいのだけど。

    TV放送されるまでまってられるか!!

    ってことで、BD版を購入しました。



    見終わった感想は・・・うん、良かったです。
    TV版では、現実問題として矛盾するような設定についても、しっくりくるような設定に変更されてたのは、個人的にはアリです。

    物語初頭の冥王星沖海戦での、地球最後の艦隊による一斉砲撃が、ガミラス艦艇の装甲板にかるぅ~い音ではじかれるシーンとか。
    主砲であるショックカノンが、ぐるぐると螺旋を描きながら敵艦めがけて進んでいく描写とか。

    ニヤニヤしながらみてました。


    さぁ、2巻の予約しよう。

  • やっと素晴らしい宇宙戦艦ヤマトのリメイクに巡り合えました。非常に良かったです。今後に大いに期待いたします。しかし、宇宙艦の艦橋窓に旋回窓は必要ないかなと思いました(笑)。

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