- Amazon.co.jp ・電子書籍 (167ページ)
感想・レビュー・書評
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400字程度のショートエッセイが複数紹介されている。
メカニックの究極である自動車づくりを生業としながら、その経営哲学は人の心を何よりも重んじていたことがわかる文章だった。
ただ、女性観やジェンダー観には、ややキツさを感じるところもあった(20世紀の人間にそこまで求めるのは酷かもしれないが)。
本田宗一郎ほどの人物であっても、特定の分野では、嬉々として想像力に欠ける文章をぶちまけてしまうのだから、時代の常識から完全に逃れることは難しいのかもしれない。
自分は今、どんな常識に捉われているのか。せめて自覚できる人間でありたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本を代表する創業者・経営者であるだけに、期待外れの内容にがっかりして途中で読むのを止めてしまった。
松下幸之助の本でもそうだったが、現代に至っては古めいた価値観であると言わざるを得ない。成功体験であるから間違いではない。しかし成功した時代はずっと昔のことで、今、本田宗一郎と同じようにものを考えて、行動したら成功するかというときっとそうではないと思う。こうしたことを理解して読んでいながら途中で止めてしまったのは、現代においても生きるヒントとなる普遍性のあるものを見出そうとして見出せなかったからである。 -
刺さる内容が多く、ときどき語られるエピソードも面白かったです。
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"自己弁護とは、あくまで人の向上心の基本でなければならない
能力や資質がさまざまに異なる人々が、どの程度、共通の目標のもとに一緒に努力を傾けるかにかかっている。平等な感覚、仲間意識といったものが、企業、社会、国家においてどれほど大切であるか
人間の心を理解し、喜怒哀楽を理解し、不満や希望を知らなければ、大衆に受け入れられる商品を、創造し生産することはできないはずである。
→どんな技術も最終的には人のため" -
いいこともたくさん書いてあって、令和の時代でも十分新しく感じること、通用することが多くて大変勉強になりました。
コミュニケーションや地道な努力、提供する商品へのプライドなど、どれもいつの時代でも忘れてはいけないことだと思います。
でも昭和の人なんだなと。
奥さんへの考え方や態度などが、ちょっと女性には抵抗があるかなと。そこがしんどくなってあと少しを残してやめてしまいました。時間をおいて冷静になって次は最後まで読んでみたいと思っています。なので今は積読です。 -
<メモ>
・自分のために働け
・思想が正しくなければ正しい行動は生まれない
<転用>
結局は夢中になり自分が率先垂範していく行動を大事にする -
昔の人なので今に通じる部分も大きいし通じない部分も大きい。
参考にはしづらいと思う。 -
これは紙でバイブルのように読むべき本だと思いました。スマホだとページめくりが読みにくかった。