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感想・レビュー・書評
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この前沖縄に行ったからこの本を紐解いたわけではない。ましてや、この表紙を見ると池の上に赤い屋根の首里城が見える。昨年秋に同じ景色を見たけど、赤はもう見えなかった、などと言いたいわけじゃない。絵を「あの、一ノ関圭」が描いていることを知ったからである。えっ?あの?一ノ関圭ってだれ?と思った貴方、おそらく40代以下ですよね。漫画界のあの生けるレジェンド、18回ビッグコミック賞を開催して、2人しか選ばれなかった中の1人、1975年にデビューしてコミック単行本は現在のところ4巻でほぼ全てという寡作ぶり、油絵作家と見紛うような画力、現代の漫画家がめんどくさくてほとんど採用しない構図の採用、かなり入り組んだストーリー、くっきりしたキャラ、誰もが認める完成度‥‥キリがないのでこの辺りにします。あの一ノ関圭が、絵本の絵は、これまで5冊も描いていたということを最近知った。この「たくさんのふしぎ」シリーズ3冊と、岩波書店の絵本2冊である。もっと検索したら、単行本の表紙も何冊か描いていた。
とりあえず、彼女の絵を観た。当たり前かもしれないが、漫画のように吹き出しは無い。キャラも作っては無い。むしろ、ここまでやるのか、というほどに学術的正確さを追求した絵を描いていた。貿易品、船、那覇港の昔の俯瞰図、そして市場の様子。そうだった。この徹底さが彼女だった。お手本はある。私はこの秋、那覇市歴史博物館で実際の絵を幾つか見ている。市場の絵などは、遥かに生き生きと描いている。
描かれた人物を見てみると、やはり紛うことない彼女だった。
文の内容は、とても小学生向けとは思えない。琉球歴史入門として、この間に読んだ沖縄関連本のどれよりも詳しく書いてあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あんまり読み進める気にならなかった。教科書っぽいのが嫌。沖縄って島が160もあるんだって。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%B5%E3%81%97%E3%81%8E -
沖縄(琉球)の歴史(太平洋戦争以前)をわかりやすく教えてくれる。
ぜひ、傑作集で絵本にしてもらいたい。 -
今の沖縄県と鹿児島県の奄美諸島までを含む琉球王国。
その誕生から終焉までの歴史がよくわかる。
今から130年前の時代のできごと。
琉球を行き交う諸国の貿易船や港町のにぎわいを想像し、
沖縄に行ってみたくなります。 -
琉球について詳しく、分かりやすく説明しています。子どもだけでなく、大人も勉強になる一冊です。