月刊 たくさんのふしぎ 2012年 05月号 [雑誌]

  • 福音館書店
3.69
  • (3)
  • (4)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・雑誌

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この前沖縄に行ったからこの本を紐解いたわけではない。ましてや、この表紙を見ると池の上に赤い屋根の首里城が見える。昨年秋に同じ景色を見たけど、赤はもう見えなかった、などと言いたいわけじゃない。絵を「あの、一ノ関圭」が描いていることを知ったからである。えっ?あの?一ノ関圭ってだれ?と思った貴方、おそらく40代以下ですよね。漫画界のあの生けるレジェンド、18回ビッグコミック賞を開催して、2人しか選ばれなかった中の1人、1975年にデビューしてコミック単行本は現在のところ4巻でほぼ全てという寡作ぶり、油絵作家と見紛うような画力、現代の漫画家がめんどくさくてほとんど採用しない構図の採用、かなり入り組んだストーリー、くっきりしたキャラ、誰もが認める完成度‥‥キリがないのでこの辺りにします。あの一ノ関圭が、絵本の絵は、これまで5冊も描いていたということを最近知った。この「たくさんのふしぎ」シリーズ3冊と、岩波書店の絵本2冊である。もっと検索したら、単行本の表紙も何冊か描いていた。

    とりあえず、彼女の絵を観た。当たり前かもしれないが、漫画のように吹き出しは無い。キャラも作っては無い。むしろ、ここまでやるのか、というほどに学術的正確さを追求した絵を描いていた。貿易品、船、那覇港の昔の俯瞰図、そして市場の様子。そうだった。この徹底さが彼女だった。お手本はある。私はこの秋、那覇市歴史博物館で実際の絵を幾つか見ている。市場の絵などは、遥かに生き生きと描いている。

    描かれた人物を見てみると、やはり紛うことない彼女だった。

    文の内容は、とても小学生向けとは思えない。琉球歴史入門として、この間に読んだ沖縄関連本のどれよりも詳しく書いてあった。

  • 見逃した!一ノ関圭が何を描いてるかチェックしなきゃ!

    福音館のPR
    「現在では、47都道府県のなかのひとつである沖縄県ですが、昔は「琉球王国」という、王さまが国を治める独立国で、日本とは別の国でした。東南アジアの国々や中国を相手に貿易で大変栄えていました。小さな島国にすぎない琉球王国が、なぜそんなに繁栄することができたのでしょう。その秘密にせまります。」

  • あんまり読み進める気にならなかった。教科書っぽいのが嫌。沖縄って島が160もあるんだって。

    https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%B5%E3%81%97%E3%81%8E

  • 今は日本の中の一つの県である沖縄県。
    その昔は琉球王国だった事くらいは知ってはいましたが、・・・

    地面部分だけではなく、海を含めると沖縄は広い!
    そこに、3人の王達がいたこと、そのうち沖縄内部が統一される、沖縄の戦国時代があったこと、
    硫黄や馬によって、明と対等に(他国に比べて特別優遇されて)貿易をしてきたこと、
    琉球とはもともと明からの呼び名で、沖縄の人たちは自分達の国を沖縄と言っていたけど、明との繋がりが深くなるにつれ、自分達から琉球と呼ぶようになったこと、
    明だけでなく、いろんな国の人々と交流し、独自の文化を築いていったことなど、
    あまり知られていなかった沖縄の歴史を知ることできる。

    琉球王国の繁栄は、港町の那覇に住んでいたすべての人たちの力によるもの。
    どの国も「自分の国が一番」とするのが多い中、琉球の「万国津梁(ばんこくしんりょう)の鐘」には、「自分達はいろんな国をつなげてうまくやっている」、と記されているとのこと。
    どの国に人でも、同じ琉球に住む人として、認めあって共存してゆくことが、琉球王国の繁栄につながったのかもしれません。

  • 沖縄(琉球)の歴史(太平洋戦争以前)をわかりやすく教えてくれる。
    ぜひ、傑作集で絵本にしてもらいたい。

  • 今の沖縄県と鹿児島県の奄美諸島までを含む琉球王国。
    その誕生から終焉までの歴史がよくわかる。
    今から130年前の時代のできごと。

    琉球を行き交う諸国の貿易船や港町のにぎわいを想像し、
    沖縄に行ってみたくなります。

  • 琉球について詳しく、分かりやすく説明しています。子どもだけでなく、大人も勉強になる一冊です。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

琉球歴史研究家。浦添市立図書館長を経て、内閣府地域活性化伝道師。NHKドラマ「テンペスト」時代考証や、NHK「ブラタモリ」案内人などメディアでも活躍。著書に『知れば知るほどおもしろい琉球王朝』等。

「2022年 『マンガ 沖縄・琉球の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上里隆史の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×