実践 生き残りのディーリング 現代の錬金術師シリーズ [Kindle]

著者 :
  • パンローリング株式会社
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感想・レビュー・書評

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  • ブログで見られるような内容が延々と綴られているが、やはり相場の一線で戦っているプロの言葉には学ぶものが多い。利益を出すために、その反対であり付き物でもある損失とどう向き合うかということがテーマとなっている。

    <u>相場について</u>
    市場は異なった考えの人が、同じ目的で集まってきている。
    相場の世界は、恐怖と欲が綱引き合う修羅場である。
    3つのリスク
    1. マーケットリスク
    2. クレジットリスク
    3. イベントリスク
    プロに任せるとリスクが無くなると思うのは間違い。同じ車に乗っていながら、運転席より助手席の方が安全だと思うようなもの。
    情報化社会は統制経済を不可能にし、市場経済につながる。その方向への投資は実を結ぶだろうが、逆行は実らない。
    値動きには順張り、市場心理には逆張り。
    買われた相場は早晩売られる。膨れたポジションは必ず縮む。
    市場には人の裏をかこうとばかり考えている連中が集まっているので、約束通りの値動きを期待するほうが甘い。
    どんな場合も、制限いっぱいまで膨らませたポジションは閉じなければならない。売らないと買えない。ポジションは回転させてこそ活きる。
    小刻みな買い乗せは、アベレッジコスト的にも意味が無い。

    負けが続きている時に金額を増やすのは感心できない。一攫千金を狙ってはいけない。負けが込むということは相場に乗り切れていない証。自分が金額を増やした時点から事態が好転すると考えるのは論理的ではない。

    <u>考え方について</u>
    大事の義は、”人に談合せず一心極めたるがよし” - 伊達政宗
    独り相撲では勝者と敗者が同一人物。勝ったと浮かれた分の支払いは、必ず自分に帰ってくる。
    躊躇するものは負ける。− 英元首相 サッチャー
    スポーツ選手はよく、気力、気合、根性などの言葉を口にする。あれだけ、身体能力に恵まれた人たちでする、よりどころとするのは精神力。
    野茂投手ですら、何度か自由契約になっている。

    <u>損切りについて</u>
    節目で一部だけでも利食う事で、次の手が機動的に繰り出せるようになる。
    思惑と違った場合の損切りは確実に行う。損切り幅を小さくするためには、できるだけチャートポイントに引く付けてから、相場に入るのがいいでしょう。
    損は切るもの。アゲインストのポジションは持ってはならないし、何一つ生み出せない。必要以上のエネルギーを浪費させ、相場観を狂わせ、機会利益を減少させ、取り返せない程の損を抱える危険性をはらんでいる。
    実際には、大事な決断を先送りしている思考停止状態。
    ナンピン買いは、ジリ貧から一発逆転で起死回生を狙うという、昔から日本人のどこかにアピールしてきた玉砕戦法でしょう。

    <u>利食いについて</u>
    利食えるからといってすぐに利食っていたのでは、将来の損失をカバーできない。儲けるときに大きく儲けていないと、結局損がでる。
    小さな評価損を確定せず、より大きな期待利益のためにそれを捧げる。そして逆に行った場合の損切りは徹底する。

  • ブログで見られるような内容が延々と綴られているが、やはり相場の一線で戦っているプロの言葉には学ぶものが多い。利益を出すために、その反対であり付き物でもある損失とどう向き合うかということがテーマとなっている。

    <u>相場について</u>
    市場は異なった考えの人が、同じ目的で集まってきている。
    相場の世界は、恐怖と欲が綱引き合う修羅場である。
    3つのリスク
    1. マーケットリスク
    2. クレジットリスク
    3. イベントリスク
    プロに任せるとリスクが無くなると思うのは間違い。同じ車に乗っていながら、運転席より助手席の方が安全だと思うようなもの。
    情報化社会は統制経済を不可能にし、市場経済につながる。その方向への投資は実を結ぶだろうが、逆行は実らない。
    値動きには順張り、市場心理には逆張り。
    買われた相場は早晩売られる。膨れたポジションは必ず縮む。
    市場には人の裏をかこうとばかり考えている連中が集まっているので、約束通りの値動きを期待するほうが甘い。
    どんな場合も、制限いっぱいまで膨らませたポジションは閉じなければならない。売らないと買えない。ポジションは回転させてこそ活きる。
    小刻みな買い乗せは、アベレッジコスト的にも意味が無い。

    負けが続きている時に金額を増やすのは感心できない。一攫千金を狙ってはいけない。負けが込むということは相場に乗り切れていない証。自分が金額を増やした時点から事態が好転すると考えるのは論理的ではない。

    <u>考え方について</u>
    大事の義は、”人に談合せず一心極めたるがよし” - 伊達政宗
    独り相撲では勝者と敗者が同一人物。買ったと浮かれた分の支払いは、必ず自分に帰ってくる。
    躊躇するものは負ける。− 英元首相 サッチャー
    スポーツ選手はよく、気力、気合、根性などの言葉を口にする。あれだけ、身体能力に恵まれた人たちでする、よりどころと刷るのは精神力。
    野茂投手ですら、何度か自由契約になっている。

    <u>損切りについて</u>
    節目で一部だけでも利食う事で、次の手が機動的に繰り出せるようになる。
    思惑と違った場合の損切りは確実に行う。損切り幅を小さくするためには、できるだけチャートポイントに引く付けてから、相場い入るのがいいでしょう。
    損は切るもの。アゲインストのポジションは持ってはならないし、何一つ生み出せない。必要以上のエネルギーを浪費させ、相場観を狂わせ、機会利益を減少させ、取り返せない程の損を抱える危険性をはらんでいる。
    実際には、大事な決断を先送りしている思考停止状態。
    ナンピン買いは、ジリ貧から一発逆転で起死回生を狙うという、昔から日本人のどこかにアピールしてきた玉砕戦法でしょう。

    <u>利食いについて</u>
    利食えるからといってすぐに利食っていたのでは、将来の損失をカバーできない。儲けるときに大きく儲けていないと、結局損がでる。
    小さな評価損を確定せず、より大きな期待利益のためにそれを捧げる。そして逆に行った場合の損切りは徹底する。

  • メモ:,==========,私は、個人が相場にたずさわることの究極の目的は、自分の可能性を広げることだと思ってい,ます。知識が増え、経験が増え、資金力が増えることは、可能性の拡大につながります。,==========,常になぜかを考えること、結果に至った原因を突き詰めること、相場観を持ちそれを結果から,反証し続けること、それが経験を生かすということなのです。,==========,失敗した。なぜか。儲からない。なぜか。あくまでも原因を究明し対策を練る。漠然とした感覚,を言葉によって具現化し、相場観にまとめ上げる。あくまで合理的、論理的に挑戦し続ける。は,じめに言葉ありき。それは相場に向かう姿勢でもあるのです。,==========,価格変動のパターンは生き物のようにその都度変化しますが、ポジションの質や量を分析して,ゆくと、だいたいの流れは見えてきます。,==========,相場を読むとは、市場のポジションを読むことです。最近の相場がどのレベルから始まっている,のか。ポジションは膨らみつつあるのか、閉じる方向にあるのか。ポジションを扱っている連中の,コストがどこにあるのか。これらを読むことを「相場を読む」といいます。このとき、相場参加者の,なかで実需など売り切り買い切りで、時間がたてば閉じるようなポジションを扱ってない連中の,存在に注目することは大変重要です。,==========,目先の相場を読むとは、市場のポジションを読むことです。最近の相場がどのレベルから始まっ,ているのか。ポジションは膨らみつつあるのか、閉じる方向にあるのか。ポジションを扱っている,連中のコストがどこにあるのか。これらを読むことを「相場を読む」といいます。このとき、相場参,加者のなかで実需など売り切り買い切りで、時間がたてば閉じるようなポジションを扱ってない,連中の存在に注目することは大変重要です。,==========,相場という世界は、負けた者のパイを勝った者で分配していく、生き残りゲームです。,==========,私は資産の3〜4割は米ドルを中心とした外貨で持ってもよいと考えます。,==========,市場の大多数は支持線で買い、抵抗線で売るという単純なディーリングを繰り返しています。,==========,相場の性質、リードしている連中のポジションの取り方を知り、自分のポジションの性格を知る。,そして、自分のポジションの性格にあった方法で相場に入り、価格変動を味方につける。それ,が敵を知り、己を知ることなのです。,==========,相場観が当たっても、流動性がなければ、大損してしまうこともあります。流動性にはくれぐれも,注意を払ってください。,==========,節目では、ぜひ動くようにしてください。たとえ小さく思えた節目であっても、相場のほうが手掛,かりを与えてくれていると解釈し、何らかの手を打っておくことが望まれます。  買ったあとに上,昇した相場が前の高値などの節目に到達したなら、とりあえず一部だけでも利食っておきます。,そこで反転したなら残りを利食い、抜けたならもう一度買い直します。節目で一部だけでも利食,うことによって、次の手が機動的に繰り出せるようになるのです。,==========,節目とは相場のほうから与えてくれる手掛かりです。メリハリをつけ、果敢に行動しましょう。,==========,相場は勝負事です。人と同じことをやっていては勝てません。元来、孤独なものなのです。恐,いからこそ、儲かるのだといえます。,==========,大きな経済指標が出る際も、市場のコンセンサスを知ることなしに相場に向かうのは危険です,==========,私たちに中途半端は許されません。熟慮に熟慮を重ね、常に真剣勝負でぎりぎりの高値、安,値を狙っていく。そうまでしても10割など取れないものです。  心配せずとも、6〜7割も取れ,れば上出来なのです,==========,【オープンインタレスト】建玉残高。市場に残っている売り買い一対のポジションの総数。取組高,==========,相場に入るにあたっては、仮説(シナリオ)を組み立てる必要があります。何もないところからは,、何も出てはこないのです。,==========,個人投資家の資金は、余裕資金の運用か、信用取引を含めた借入金での運用かに大別され,ます。一方、プロは「さまざまな種類の資金」を運用しています。資金の性質の違いは、運用ス,タイルに、突き詰めればポジションの保有期間に影響を与えるのです。,==========,相場への出入りは、たとえると、高速道路へ側道から出入りするのに似ています。自分のスピー,ドが相場の流れに合っていないと、恐くてなかなか入れないものです。しかし一度流れに乗って,しまえば、車線変更も自由自在です。自分が相場と同じ速度で走っていないと流れがよく見え,ないのです。,==========,経済のファンダメンタルズから大きく乖離してしまった相場が、ファンダメンタルズに鞘寄せを始,めるときが、勝負どころです。,==========,あえて決めつけるならば、値動きには順張り、市場心理には逆張りで向かいます。,==========,チャートの優れた点は誰が見ても一目瞭然、客観的なところです。,==========,値ごろ感にこだわって日柄を見ないとあとが恐い、というのが「値ごろよりも日柄」なのです。,==========,値ごろよりも日柄。レベルにきたときがタイミング。どちらも転換点の暗示といえるのです。,==========,買い乗せのタイミングは、抵抗線を抜いてゆくときです。ふつう、抵抗線の近辺では反発の兆し,があるものなのですが、ここでの利食いを慎重にこらえ、抜けたと見るや買い乗せで勝負に出る,のです。下げ相場では支持線を破るときが、売り乗せのタイミングとなります。

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