ヒミズ コレクターズ・エディション [Blu-ray]

監督 : 園子温 
出演 : 染谷将太  二階堂ふみ 
  • ポニーキャニオン (2012年7月3日発売)
3.71
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本棚登録 : 206
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013125469

感想・レビュー・書評

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  • 古谷実さんの原作漫画は未読なのですが、漫画も是非とも読みたいものだ、と思わせてくれる感じでした。原作から入るか映画から入るか、その順番が違うと、印象も大分違うのだろうなあ、と思います。

    漫画原作版と、映画版は、大分違う印象らしいので、こっちから入っちゃった分、どんな衝撃を受けることになるんやろうなあ、、、と、ちょっとドキドキしちゃう感じです。

    いやしかし、すんげえテンションの映画ですね。染谷将太、二階堂ふみ、このお二人、この映画で始めて知った?感じなのですが、すげえな。よおこんな体当たり演技、やりきったな。感服です。尊敬します。めっちゃしんどかったんちゃうかなあ?いやあ、尊敬。そして、園子温監督も、すっげえなあ~と。めっちゃすんげえ熱量といいますか、間違いなく僕は、打ちのめされました。

    なんとなく、なんとなくですが、園監督の、ちょっと前の映画「HAZARD」を、思い出しました。オダギリジョー主演のヤツです。あれは、完全にオダジョー目当てで見たのですが、「おもしれえなあ~!!」とは、正直思うことはなかったのですが、独特なひっかかりは、感じた映画だったのですが、この「ヒミズ」では、あの「HAZARD」にもあったなんらかの引っ掛かり感、やっぱり感じまして。それが、園監督のもっている「何か」なんだろうかなあ?とか、思った次第でした。「HAZARD」のオダギリジョー、カッコよかったんだよなあ。

    そして、漫画原作とは全く関係はないはずなのでしょうが、東日本大震災のことを映画内に反映されてます。これを、どうとるか、といいますと、個人的には、園監督が「あえて」でも言及せざるを得なかったほどの気持ちが、あったのだろうなあ。と、「どうしても言わずにはいられない」という思いのほうがより伝わってきまして、そこは園監督を、尊敬する重いが強いです。どうしても、震災を避けて表現することは、できなかったんでしょうね。個人的には、それは、「表現者としての勇気」と、感じ取りました。

    とにかく過剰だし、とことんテンション高いし、雨振りすぎっしょ、雨音うるさすぎっしょ声聞き取れねえよ、とか、あんなに可愛い二階堂ふみに好かれてんだから、それだけで幸せっしょ、とか、窪塚洋介やっぱカッチョええなあ~とか、なんだか色々思いますが、うん、見て、良かった。そう思うのでした。あのエンディング、個人的には、すげえグッときました。

  • 原作を読み終わってからレンタルで借りて観ました。

    自殺しなかったラストはある意味希望があるラストでいいなぁと。ただ、個人的に『ヒミズ』は住田少年の日常に潜む内面的葛藤に重きがある作品であって、周囲の環境だとか暴力だとか貧困だとかはある意味添え物だと評価していたこともあり、映像化するとこうなるのかぁ……とがっかりしたところ多し。

    特に震災を絡めた描写と、茶沢さんの詩を読むシーンだとか、呪いの石だとかの演劇っぽいタッチには、観ていてちょっとがっかりしたところが大きいですね。
    2011年に撮られた映画ということで、監督自身が3.11に深いショックをどこかしら受けたということは分かるのですが、だからこそどうして『ヒミズ』の世界と混ぜたんだということがよく分からない。ましてや、貸しボート屋近辺に群がるホームレスに津波の被災者という属性を持たせたことにはかなり疑問。観ていていい気持ちはしなかったなぁ。
    茶沢さんについては、原作になかったし私自身も描写としてほしいなぁと思っていた家庭事情を描いた点では「おっ」と思いました。けど、文学少女っぽいキャラ、極端にオーバーな言い回し、住田語録をストーカーばりに部屋中に貼っているという描写は、何かこう、違うんだよなぁ。「死ね」と吐き捨てるように言えるくらいのふてぶてしさ、野太さも持っている子のイメージだったけど、二階堂ふみ演じる茶沢さんは何というかそういう野太さがなくて、オーバーさも相まってコミュ障、ナイーブ、不思議ちゃんと言った感じ。コミュ障じゃないんだよなぁ。ましてやそこまでナイーブ、そこまで不思議ちゃんでもないし。

    まぁ、青春映画といえば青春映画なんですが、この作品に関して言えば『ヒミズ』を「青春映画」にしたことで却って台無しになった感が致します。役者の演技は皆迫真の演技なんですが。

  • 「冷たい熱帯魚」「恋の罪」があまりにも濃くて、夫に話をしたら園子温作品を一緒に観る雰囲気になったので、厳選した映画。もはや 光石研や吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、渡辺マキ子を見るだけで期待値があがる。冷たい~も恋の~も、ヒミズも見て思ったけど、子供はどうして親に従順なんだろう。親の子供に対する無償の愛なんて、なんだか信じられなくなってきた世の中だけど、子供は親に無償の愛を与えているのだろう。なぜ死ねと親に言われて反論しないのか。助けてと訴えないのか。どこかで親を信じているからではないだろうか。健気。

    最後の「住田、がんばれ!」シーンは月並みだけど泣ける。

  • 震災設定はいらなかったな。染谷将太と二階堂ふみがすごい。暗くて狂ってるけど、続きが気になって最後まで一気に観てしまった感あり。

    茶沢さんのボート屋宣伝のセリフを何度も言うシーンが妙にクセになる。

  • 住田くん!異議なし!!

    二階堂ふみの生命力があふれてる。
    メイキングでバレエを踊る姿もいい。

  • 若い二人の演技に圧倒された。絶望的な人生を送る少年だけど、望みを捨てずまっすぐに生きようとする強さに元気をもらった。

  • 久しぶりに社会的にひどい立場にスポットをあてた映画をみた。
    こどもは親を選べない。クズとクズのこどもでも、教育で変わる。

  • んー、私は苦手でした・・・

  • 園さんの映画は、映像に反して冷静に観られるところが不思議。原作よりもハッピーらしいラストが嬉しい。

  • 東日本大震災の発生を受けて脚本を大幅修正。物語は震災直後という設定で展開する。原作は存在するが、読んでなくてもあまり関係ない。
    これだけのことがあったのだから現場に行って、そこで感じたことを作品として残したいと思ってもそれを実行に移すとなると難しい。しかしこの監督は現場に行きかつ撮った。この点が作品の評価を賛と否に割る所以だろう。
    当時巷に溢れかえっていた「頑張れ東北」などの応援合戦に対する、園子温監督の憤りと意志が、原作とは違うラスト部分に集約されている。設定変えてなかったらこういう結末にはなり得なかっただろうな。
    この作品が発表された時に公言した通りこの監督は、震災を題材にした作品を再び撮ってる。そっちはヒミズ関係ないみたい。62点。

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著者プロフィール

映画監督・詩人・アーティスト。1961年愛知県豊川市生まれ。17歳で詩人デビューし、「ジーパンをはいた朔太郎」と呼ばれ注目される。1987年、『男の花道』でPFFグランプリを受賞。スカラシップ作品として1990年に制作した『自転車吐息』がベルリン映画祭に正式招待される。1993年には、無意味・無目的・無宗教の運動体「東京ガガガ」を組織し、東京の路上を詩でもってゲリラ的に占拠。東日本大震災の翌年には『ヒミズ』(第68回ヴェネチア国際映画祭で主演二人がマルチェロ・マストロヤンニ賞受賞)、『希望の国』(第37回トロント国際映画祭最優秀アジア映画賞受賞)を世に問い、世界でも高い評価を得る。2015年には『新宿スワン』『ラブ&ピース』『リアル鬼ごっこ』『映画みんな!エスパーだよ!』と年間で4作品を発表。同年7月にはChim↑Pomキュレーションによる初個展「ひそひそ星」を高円寺 Garter@キタコレビルにて開催し、9月にもChim↑Pom発案の「Don't Follow the Wind」展(ワタリウム美術館)にて像インスタレーションを発表。2016年5月に『ひそひそ星』を公開。

「2016年 『園子温作品集 ひそひそ星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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