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- / ISBN・EAN: 4988013125469
感想・レビュー・書評
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原作を読み終わってからレンタルで借りて観ました。
自殺しなかったラストはある意味希望があるラストでいいなぁと。ただ、個人的に『ヒミズ』は住田少年の日常に潜む内面的葛藤に重きがある作品であって、周囲の環境だとか暴力だとか貧困だとかはある意味添え物だと評価していたこともあり、映像化するとこうなるのかぁ……とがっかりしたところ多し。
特に震災を絡めた描写と、茶沢さんの詩を読むシーンだとか、呪いの石だとかの演劇っぽいタッチには、観ていてちょっとがっかりしたところが大きいですね。
2011年に撮られた映画ということで、監督自身が3.11に深いショックをどこかしら受けたということは分かるのですが、だからこそどうして『ヒミズ』の世界と混ぜたんだということがよく分からない。ましてや、貸しボート屋近辺に群がるホームレスに津波の被災者という属性を持たせたことにはかなり疑問。観ていていい気持ちはしなかったなぁ。
茶沢さんについては、原作になかったし私自身も描写としてほしいなぁと思っていた家庭事情を描いた点では「おっ」と思いました。けど、文学少女っぽいキャラ、極端にオーバーな言い回し、住田語録をストーカーばりに部屋中に貼っているという描写は、何かこう、違うんだよなぁ。「死ね」と吐き捨てるように言えるくらいのふてぶてしさ、野太さも持っている子のイメージだったけど、二階堂ふみ演じる茶沢さんは何というかそういう野太さがなくて、オーバーさも相まってコミュ障、ナイーブ、不思議ちゃんと言った感じ。コミュ障じゃないんだよなぁ。ましてやそこまでナイーブ、そこまで不思議ちゃんでもないし。
まぁ、青春映画といえば青春映画なんですが、この作品に関して言えば『ヒミズ』を「青春映画」にしたことで却って台無しになった感が致します。役者の演技は皆迫真の演技なんですが。 -
「冷たい熱帯魚」「恋の罪」があまりにも濃くて、夫に話をしたら園子温作品を一緒に観る雰囲気になったので、厳選した映画。もはや 光石研や吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、渡辺マキ子を見るだけで期待値があがる。冷たい~も恋の~も、ヒミズも見て思ったけど、子供はどうして親に従順なんだろう。親の子供に対する無償の愛なんて、なんだか信じられなくなってきた世の中だけど、子供は親に無償の愛を与えているのだろう。なぜ死ねと親に言われて反論しないのか。助けてと訴えないのか。どこかで親を信じているからではないだろうか。健気。
最後の「住田、がんばれ!」シーンは月並みだけど泣ける。 -
震災設定はいらなかったな。染谷将太と二階堂ふみがすごい。暗くて狂ってるけど、続きが気になって最後まで一気に観てしまった感あり。
茶沢さんのボート屋宣伝のセリフを何度も言うシーンが妙にクセになる。 -
住田くん!異議なし!!
二階堂ふみの生命力があふれてる。
メイキングでバレエを踊る姿もいい。 -
若い二人の演技に圧倒された。絶望的な人生を送る少年だけど、望みを捨てずまっすぐに生きようとする強さに元気をもらった。
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久しぶりに社会的にひどい立場にスポットをあてた映画をみた。
こどもは親を選べない。クズとクズのこどもでも、教育で変わる。 -
んー、私は苦手でした・・・
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園さんの映画は、映像に反して冷静に観られるところが不思議。原作よりもハッピーらしいラストが嬉しい。
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東日本大震災の発生を受けて脚本を大幅修正。物語は震災直後という設定で展開する。原作は存在するが、読んでなくてもあまり関係ない。
これだけのことがあったのだから現場に行って、そこで感じたことを作品として残したいと思ってもそれを実行に移すとなると難しい。しかしこの監督は現場に行きかつ撮った。この点が作品の評価を賛と否に割る所以だろう。
当時巷に溢れかえっていた「頑張れ東北」などの応援合戦に対する、園子温監督の憤りと意志が、原作とは違うラスト部分に集約されている。設定変えてなかったらこういう結末にはなり得なかっただろうな。
この作品が発表された時に公言した通りこの監督は、震災を題材にした作品を再び撮ってる。そっちはヒミズ関係ないみたい。62点。 -
被災地シーンの違和感の理由が、舞台みたいに使ってるって解説で分かった。
作品自体はよかった。
でも2度目は見たくない。映画で絶望を何度も見たくはない。 -
重たい映画や…
でも見入ってしまう。
主役の二人、住田祐一 - 染谷将太と、茶沢景子 - 二階堂ふみ、が上手い…
二階堂ふみ、宮崎あおい?多部未華子?と言う感じで最初見分けがつきませんでした。 -
デジタルWOWOW。
本来ならロードームービー向きのイニシエーション映画。
「冬の小鳥」と同じような設定とも言える。
中学生の親殺しなんて言う重たい話に(それだけで十分なスティグマ)震災風景を重ねる必要はあったろうか?
過剰なほどの母親代わりがいないと生まれ変われない思春期のややこしさは、「冬の小鳥」や「若草の萌える頃」とは大違いで、面白いところだ。
女性作家の描く人間的強さとは対照的に、男性作家の描く男主人公はウジウジしているねということが分かる。 -
園子温特有のグロさなし。なるほどー、と思う。
賛否両論あるらしい震災時の映像も
漫画と異なる、優しいラストのためかと思ってしまいました。
それにしても主演の2人、
こんなに剥き出しの、生々しい人を演じたら、終わった後ぐったりしてタイヘンだったろうなー。
・・・と、余計なお世話的なコトを思ったり。 -
良い気分にはなれないし、重たい空気に巻きつかれているような映画。
私は好きでした。
主人公の過ちは、とても自然なことだと思いました。
震災と関連付ける意味があまり伝わってこなかったのが残念。
(2012.11.14鑑賞) -
面白かった。前観た同じ監督の映画と違ってポジティブな結末ではあったが、没入感はそのまま
主演二人は特にすごかった
この監督の映画に出てくる、おじさんとかその愛人は、どこか人間らしくない感じがして恐い。そこがいいんだが -
酷い映画だった。シナリオが酷い。震災の映像は意味が分からない。最後のがんばれがんばれには吐きそうになった。役者だけが良い。
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あさからぐったりしました。
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響いた
なんせ2人がすごくいい
勝手な解釈で観てるからか、すごく響いた。2人が出会えたこともうれしいし、茶沢さんの粘りとか、キャンドルの時に流した涙とか、、
あー
悲しいけど、観てよかったー